「校正(こうせい)」「校閲(こうえつ)」「校了(こうりょう)」は、すべて正しく直すこと意味する語です。「校正」の意味は、誤字脱字がないかを確認し直すことです。「校閲」の意味は、書かれている内容が事実に沿って書いてあるか確認し直すことです。「校了」の意味は、校正や校閲が終わって、印刷をしても支障がない状態になることです。
「校正」と「校閲」は「正しいか確認すること」ですが、チェックする内容に違いがあります。 「校正」は「誤字脱字などがないか」にポイントを置き、「校閲」は「内容が事実に沿って書いてあるか」にポイントを置いています。 「校正」は文章の誤りを確認することですが、「校閲」は内容が情報や事実と合っているか確認することです。 「校了」は校正や校閲が終わって、印刷をしても支障がない状態になることです。
「校正」は<こうせい>と読みます。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「双方を見比べて良くすること」を意味します。 「正」は音読みで「セイ・ショウ」、訓読みで「ただしい・ただす・まさ」と読みます。 「正」は「改善する、良くすること」を意味します。 「校正」は本来「較正」と書いたが「較」は常用漢字ではないので、「校」と書くようになりました。 「校正」の意味は、
です。 誤字脱字がないか、コピーしている部分はないか、おかしな表現がないか一字一句確認することが「校正」です。 例えば、「今日は厚い」の「厚い」を「暑い」、「後援に遊びに行く」の「後援」を「公園」と正しくすることが「校正」となります。
例文
「校閲」は<こうえつ>と読みます。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「双方を見比べて良くすること」を意味します。 「閲」は音読みで「エツ」、訓読みで「けみする」と読みます。 「閲」は「調べ直すこと」を意味します。 「校閲」の意味は「文書や原稿を読んで、内容が合っているか確認すること」です。 参考資料と見比べて、人名や数字が事実と異なっていないか、用語が正しく使われているかチェックすることが「校閲」です。 「原稿を校閲する」「校閲を経て出版する」「校閲を受ける」などと言います。 例えば、「1980年4月1日は晴れていた」という一文が出てきたとします。データを参考にして、本当かどうかを調べた結果、その日が雨であった場合、事実に沿って「1980年4月1日は雨であった」と正しくすることを「校閲」と表します。
例文
「校了」は<こうりょう>と読みます。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「双方を見比べて良くすること」を意味します。 「了」は音読みで「リョウ」、訓読みで「おわる・おえる・さとる」と読みます。 「了」は「完了する、終了すること」を意味します。 「校了」の意味は「文章の書き直しが終わって、印刷しても問題ない状態になること」です。 校正や校閲など全ての作業が終わって、いつでも印刷ができる状態にすることを表します。文書を印刷するまで、校正は何度も行われます。これ以上に直す部分がない状態になることが「校了」です。 「校了」は「校正終了」を略した言葉となります。 『校了です』『校了しました』と相手に伝えると、印刷へ移ります。
例文
「校正(こうせい)」は、誤字脱字がないか確認して直すことをいい、ビジネスシーンでも日常的に使います。 「校閲(こうえつ)」は、文章や原稿の内容が事実と異なっていないか確認して直すことをいいます。「校了(こうりょう)」は、文章の誤りを直して印刷できる状態にすることをいいます。 似たような言葉ですが、それぞれ意味は違います。
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。