共感力とは、他人の考え方や感情に同調する能力を指します。他人の喜怒哀楽を自分のことのように感じて寄り添ってあげることを指します。他人と信頼を築いたり、円滑にコミュニケーションを取る上で極めて大切な能力です。
共感力とは、文字とおり「相手に共感する力」を指します。 要するに、相手の意見や気持ちに寄り添い受け入れる能力のことです。 主観的になりすぎず、相手を理解することで共感力を身につけることができます。 今回は共感力が高い人の特徴や、共感力が高いことによるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
共感力が高い人はとても感受性が豊かです。 目にしたものや耳にしたものに対してストレートに受け取って感動します。 映画などを観ても感情移入をしますし、友達の相談に乗っていても感情移入をしてしまい一緒に泣いちゃうこともあります。 自分のこと以外にも、感情移入できるほどの感受性が共感力を高めています。 相手も「こんなに自分の気持ちに寄り添ってくれるんだ!」と嬉しくなりますよね。
共感力が高い人は、とても聞き上手です。 相手から話を聞き出すのもすごく上手ですし、聞いている最中の相槌や反応もすごくいいんですよね。 なので相手も話していてとても気持ちよくなってしまいます。 どんな話題であっても、興味を持って聞くことができます。
共感力が高い人は、質問力がとてもあります。 質問をたくさんすることで話をどんどん盛り上げることができますし、相手の言いたいことを上手に掘り下げていくことができるのです。 それに、質問してくれるということは自分の話しに興味を持ってくれていることなんだなと感じるので話しやすいですよね。 相手の話しを聞いているときに、「うんうん」「そうなんだね」と相槌を打っているのも大切なことです。 しかし、それではなんとなく話し手が「一方的に自分が話しているだけ」という感覚になってしまうんですよね。 もちろんそれでもスッキリする人はいますが、できればきちんと会話を成り立たせたいというのが本音でしょう。
共感力が高い人は、人のことを否定しません。 例えば、「○○が趣味なんだよね」と話しをされたときに、「そんなものが好きなの?」と否定をしてしまうような言い方をしてしまうと相手は100%むっとするでしょう。 話しをしようと思っても話すのを辞めてしまいますよね。 たとえ興味のないことだったり、自分がわからないことでも興味を示して話しを聞くのがコミュ力高い人の特徴です。否定しないで自分の話を聞いてくれる人にはなんでも話したくなってしまいます。 共感力の高い人って、そうやって情報を取り入れて話の話題をどんどん入手しているんですよね。 今後誰か別の人と話す時に上手にその話題を使ったりもします。
共感力が高い人は、他人の小さな変化にもよく気づきます。 特に感情や気持ちに変化があった際に、その人の言動や雰囲気から感じ取ります。 そのため「今落ち込んでるかな」「今のは嘘かな」などとすぐに察知します。 また目に見える変化にもよく気が付き、髪型や持ち物の変化やいつもと違った服装にも気付きます。 その洞察力の高さが、共感力に繋がります。
共感力が高い人は自分の思っていることをわかりやすく相手に伝えることができます。 共感を得るにはコミュニケーションをとることが必要ですよね。 そして相手と円滑なコミュニケーションをとるには、自分のことを知ってもらうことがとおて大切になっています。 自分の考や気持ちを上手く伝えられないと、相手は一方的に自分の気持ちを伝えているような気がしてしまいます。 それに、自分の思っていることを一切言わずに「うんうん」と会話を聞いているだけだと「心を開いてもらえていないんだな」と感じてしまいます。 なのでいくら相手の話に賛同をしても「共感してくれている」とは感じてもらえません。 共感力が高い人は、自己表現もとても上手となっています。
共感力が高い人は、協調性があります。 会社など多くの人と過ごす場合、様々な人に寄り添う事ができるので結果的に人と人の架け橋になることができます。 例えば、自分の気持ちが上手くいえないような人を見かければ代弁をしたり、本人の口から言いやすいように上手にアシストします。また、会議などでも発言をしていない人がいれば「○○さんはどう思いますか?」と発言するタイミングを作ってあげるのです。 共感力が高い人はよく周りを見ることが出来ています。 なので誰もが話しやすい環境づくりをスムーズにすることができるのでしょう。 共感力が高い人は「協調性があって誰とでも仲良くできる人」というイメージが強いという人が多いでしょう。
共感力が高い人は、相手が心の中で何を考えているのかが分かります。 そのため、建前や嘘を話している時に「本当はこう思っているんだろう」「これは嘘だろう」ということに気付けます。 騙されないで済むという部分でもメリットになりますし、相手の本心を見抜くことで「この人は分かってくれる」と相手を安心させてあげることもできます。 相手の本心を見抜けるというのは、大きなメリットでしょう。
共感力が高い人の凄いところは、色んな人に寄り添うことができますよね。 そのため、多くの人と親しくなることができます。 なので、共感力が高い人はとにかくどんどん人脈が広がっていきます。 持ち前のコミュ力と協調性で多くの人に好かれるので、気付けば周りが驚くほど顔が広くなっています。 人脈が広がると、いろいろな価値観に触れることができたり、味方が増えたりしてメリットが多いですよね。
共感力が高い人に対して人「良い人なんだな」と感じる人は多く、自分のことを分かってくれるので心ありできますよね。 信頼してもらえていた方が、仕事面ではもちろんプライベートでも圧倒的にメリットがあります。 例えばミスをしたり遅刻をしてしまっても「疲れていたんだ」「いつも頑張ってるし、そんな時もある」と言ってもらえます。 また自分の意見を話した時に「○○さんがそう言うなら、きっとうまくいくだろう」と信頼してもらえます。
共感力が高い人は、人脈が広く多くの人と深い関係を築くことができます。 相手の懐に入っていくのも上手いですし、信頼されているので味方がどんどん増えていきます。 そのため、困っているときに手を差し伸べてくれる人が沢山いると言えるでしょう。 自分が困っているときに助けてくれる人がいると、それだけで生きていきやすいですよね。 自分の力で頑張ろうとするの素晴らしいことです。 しかし、人に頼れるほうが生産性が高いこともあります。 一人で思い悩んでいる時間のほうが勿体ないことって結構ありますからね。
共感力が高い人は、とにかくモテます。 自分のことを理解して寄り添ってくれる異性が近くにいたら、この人と一緒にいたい!と思いますよね。 しかも共感してくれることで、相手も自分に気持ちがあるんじゃないかな…と期待できるわけです。 なので共感力が高い人は、異性からのお誘いが絶えないことが多いでしょう。
共感力が高いひとは感受性が強いです。 そのため、感動や嬉しいことだけではなく悲しいことや辛いことも人一倍感じ取ってしまいます。 例えば、他人からのちょっとした一言で普通に人は何とも思わないことでも「嫌われてしまった」「相手に迷惑をかけてしまった」などとひどく落ち込んでしまうことがあります。 また他人の不幸な話や苦労話を聞いて、辛くなってしまうこともあります。
共感力が高い人は、空気を読みすぎてしまうことで周りの人に気を遣い疲れてしまうことがあります。 自分よりも他人を優先し、相手に合わせた行動を取ります。 気を遣いすぎて自分の意見を通さなかったり、人の意見に無理やり共感したりします。 自分がやりたくないこともやろうとしてしまうので、自分を大切にできなくなります。 気を遣いすぎてしまうと精神的に疲れてしまいますし、周りからは「人に合わせてばかりで自分の意見をはっきり言わない人」と思われてしまうこともあります。
共感力が高い人は繊細なうえに人の気持ちに敏感なので、ストレスが溜まりやすいんですよね。 空気を読んでいることにも気付いてもらえなかったりして、1人で抱え込んでしまいます。 優しさが故なのですが、ストレスで疲れてしまうことが多いです。
共感力が高い人は、いろいろな人から「この人なら分かってくれる!」と思われます。 そのため、例えば共通の知り合いが揉めた場合にどちらからも話を聞かされることがあるでしょう。 そして板挟みになってしまいます。 共感力が高い人は、どちらの気持ちも分かってしまうので余計に疲れてしまうでしょう。
共感力が高い人は他人に感情移入をしやすいです。 そのため、周りの人からの影響を受けやすく、流されてばかりいます。 周りの影響を受けることが全て悪いことではないのですが、常に周りに流されてばかりだと、「自分」という人間の軸が定まりません。 そうなると、周囲の人からは「いつも人の影響を受けていて、周りに合わせてばかりいる感じがちょっと苦手」と思われてしまいます。
共感力が高い人は、人の気持ちを考えすぎてしまうあまり本心をさらけ出すのが苦手という人が多いです。 自分がこんなことを言うのは間違っているのではないか、こんなことを言ったら不愉快な気持ちになるのではないか…など、色々考えてしまって、結局本当の気持ちは胸の奥にしまいこんでしまいます。 確かにそれによって平和に穏便に済ませることができるかもしれません。 ただ、周りは「なかなか本心を話してくれないな…信用してもらえてないのかな…」なんて思ってしまうこともあります。 人に合わせてるだけで自分の意見は言わないよね、と思われてしまうのが共感力が高い人のデメリットです。
まず共感力が低い人は他人に関心がありません。 他人に全く興味がないため、寄り添おうという気持ちにすらなりません。 これは他人を嫌っているとかそういうことではなく、自分のこと以外「どうでもいい」と思っているから気にならないのです。 本人も周りから共感してもらうことを求めていません。
共感力性が弱い人は無頓着な人が多いです。 物事への関心が低く、何も気にかけません。 他人がどう思っているかや、他人にどう思われているかを気にしないのも無頓着だからでしょう。 自分のやりたいことをやって過ごしている人がとても多いです。 イベントなどにも無頓着が多く、クリスマスやバレンタインなどにも興味がありません。
共感力がない人は、気が遣えません。 自分の思ったままに発言をし、行動をするので周りからは「自分勝手な人だな」という印象を与えてしまいます。 しかし、相手が自分の傲慢な態度によって不快な思いをしているということに気が付けません。 共感力が低い人は自分以外どうでもいいので… 人に歩み寄ろうという気持ちがまったくないと言えるでしょう。 それが悪いこととも思っていません。
共感力が低い人は他人に興味がなく一人でいることが多いです。自らグループや群れから離れて単独行動をします。 他人の話や動向に興味がないので、一緒にいてもつまらないだけです。 周りからすれば「一匹狼」で、ちょっと近寄りがたい印象があります。飲み会などに誘っても来ることはほとんどなく、来たとしてもそんなに会話は盛り上がりません。 しかし、感じが悪いわけでもないことが多いです。 必要な会話などは普通にできるので、周りにいる人が嫌な気持ちになるようなことはしません。ただ単に、集団には属さずに一人でいる時間が多くなっています。
共感力が低い人は周りを気にしないのでとにかくマイペースです。 マイペースな人は周りに合わせたりせず、自分のペースや考え方で行動をします。 自分のやりたいようにやり、周りがどういったやり方をしているかを気にすることがありません。 そのためKYや自己中心的であると思われることもあります。しかし、マイペースな本人は周りがどんな行動をしていても何とも思わないので「おおらか」であるとも思われます。
趣味やスポーツなど、自分のことで熱中している場合は他人との時間が自ずと減っていきます。 他人と関わるのを避けているわけではなく、ただ他人のこと以上に強い興味が他にあるというだけのことです。 誰かと飲みに行くよりもゲームを進めたい、合コンする暇があったら技術を向上させたい、など他に時間と労力を充てたい物事があります。 特に社会人は週に5日以上ほぼ1日仕事に時間を取られてしまいます。仕事後の数時間と休日しか自分のために使う時間はありません。仕事をする際は他人のことを考えたり誰かのために動くこともあるので、それ以外の時間は自分の趣味に全力を注ぎたいと思っています。
共感力が高い人になるためには、他人のことを知る必要があります。 そのため、会社でも街でもカフェでも人間観察をするようにしてみてください。 「ああいう人もいるんだ」「こう考えるんだ」などと、相手が何をしてどう考えているのかを想像してみましょう。 「こういう時人ってこんな表情するんだな、こういう仕草をするんだな」と分かってくることで、「今この人はこういうことを感じているんだ」と分かるようになってきます。
それから、色んな人と関わってみてください。 100人いれば100人の感じ方や価値観があります。 多くの人と関わることで、色々な考えや意見に出会えます。 そういった考えや意見にふれあい、自分では考えもつかないような価値観を知ることができます。 そうすると何かあった時に自分がまず感じた後に「あ、でもこう感じる人もいるかもな」「あの人だったらこういう風に捉えるかも」と考える事が出来ます。 それによって共感力が高くなっていきます。
共感力が高い人になるには、相手の立場になって考えることを習慣化しましょう。 相手と話したりしている時は、自分の考えを一度捨てて相手の立場になって考えてみてください。 相手の気持ちなどを考えられるようになると、他の人がどう思うのだろうと感じ取ることが出来ます。 まずは職場の人や友人などの気持ちになってみましょう。
読書や映画鑑賞は新しい価値観に触れることが出来るのでおすすめです。 もともと読者や映画鑑賞が好きな方は、今まで興味のなかった作家さんや手を出していなかったジャンルのものを読んだり鑑賞したりしてみてください。 突然、今まで関わって来なかったタイプの人と関わってみましょう、というのは難しいですよね。 ですが本や映画であれば、一方的に知ることができるので自分のタイミングで周りを気にせず新しい価値観や視点を知ることができます。 もしかしたら、同じように人間嫌いで悩んでいる人の話を知ることができるかもしれません。 同じ経験をしていたり、同じ気持ちを抱えている人の話は、自分の心と向き合うキッカケをくれることがとても多いです。
共感力が高い人は質問力や理解力があります。 相手の話が理解できないと、共感することは難しいですよね。 質問力を高め相手の言っていることを理解するには、ある程度の知識や教養を身につける必要があるでしょう。 日頃から知識や教養を身につけるように心がけましょう。
共感力が高い人になるには、感情的にならない冷静さが必要になってきます。 自分の感情を爆発させている時は、他人に共感することは出来ません。 自制心をしっかりと持つことがとても大事です。 ハプニングが起きても慌てたりイライラしたりせずに、一度落ち着くくせをつけましょう。