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「求道者」の意味と読み方、使い方、例文、類語、英語表現を解説

「求道者」を「きゅうどうしゃ」と読むと「真理や悟りを求めて修行する人」といった意味となり、「ぐどうしゃ」と読むと「仏道を求める人」といった意味になります。「求道者のような」と比喩として使われることが多い言葉です。今回はそんな「求道者」の使い方を例文付きで詳しく解説していきます。類語や英語も紹介しますので是非参考にしてください。

「求道者」は読み方で意味が変わる

「求道者」を「きゅうどうしゃ」と読むと「真理や悟りを求めて修行する人」

「求道者」を「きゅうどうしゃ」と読んだ場合、意味は「真理や悟りを求めて修行する人」となります。 真理や悟り以外にも、何かの道を極めるため修行を積む人のことも指します。 主に茶道や武道などに使われる事が多いです。 またキリスト教における「求道者」は、「洗礼を受ける前の人」「聖書に基づいて祈りを捧げる人」といった意味があります。

「求道者」を「ぐどうしゃ」と読むと「仏道を求める人」

「求道者」を「ぐどうしゃ」と読んだ場合は「仏道を求める人」といった意味になります。 仏教の教えや真理を求める人のことです。 仏教用語となります。 「求道者」語源は、この「ぐどうしゃ」の方になります。

「求道者」の使い方と例文

「求道者のような」と比喩として使われることが多い

「求道者」は、比喩で使われることが多くなっています。 言い回しは

  • 求道者のような
  • 求道者になる
  • 求道者だ

となります。 メディアや小説などで人を「求道者」と形容する場合、「仏教僧のように真理を求め、修行をする」という比喩的に使われています。 よくスポーツ界で使われます。 例えば、イチロー選手やスピードスケートの小平奈緒選手などが「求道者のようだ」と表現されていました。 結果を出すために、トレーニングをし続けている姿がそう映し出されています。

例文

  • 彼は20年以上トレーニングをし続けている、まるで求道者だ。
  • 求道者のように、様々な国へ行って新しい方法を身に着けている。
  • この道の求道者になるためにも、休みを返上して研究し続けている。

「求道の士」としても同義

「士」の意味は「男性」「立派な男子」といった意味です。 元々「士」には「さむらい」という意味があり、そう読むことも出来ます。 「求道の士」とした場合は、主に道を極めるために修行をしている男性のことを指します。

例文

  • 彼はまさにスポーツ界全体の求道の士だ。
  • ゲームでも求道の士となれば、稼ぐことだって天下を取ることだって出来る。

「求道者然とした」「求道的な」で「求道者のような」

「求道者然とした」という表現もあります。 上記で比喩として使うことが多いと触れましたが、まさに「然」とは「そのもののような様子である」という比喩を表す言葉です。 「然とした」は「求道者」だけに限らず、様々な名詞に付きます。 「的」にも「〜のような」といった意味があります。

「求道心」は「悟りを求める心」

「求道心」は「悟りを求める心」です。 自ら、自分自身の能力を高めようとする強い心のことです。 「向上心」などと近い意味を持ちます。

「求道者タイプ」は心理テストの結果

「求道者タイプ」は、心理テストの結果で使われることがあります。 意味からも分かるように「自己能力の向上のために、探求するタイプ」と分析されるようです。 また、誕生日占いにおける「10月7日生まれ」の人も「真面目で思慮深い求道者タイプ」らしいですよ。 有名人だと「生田斗真さん」が10月7日生まれみたいです。

「求道玉」「求道の拳」は漫画・アニメで使われている言葉

「求道玉」や「求道の拳」は、アニメに出てくる言葉のようです。 「求道玉」は『NARUTO』という漫画・アニメに出てくる忍術のようです。 『求道の拳』はweb漫画のタイトルです。 この作者の名前が「サンドロビッチ・ヤバ子」という方です。

「求道者」の類語

「求道者」の類語①「修行者」「持経者」「聖人/聖者」

まず「求道者」の「真理や悟りを求めて修行する者」といった意味の類語を紹介します。 ・修行者 意味は「悟りなどを求めて仏道に励む人」「学問や技術を磨くために自己を鍛える人」です。 ・持経者(じきょうしゃ) 意味は「常に経典を持ち歩き読誦する人」です。 「経典(きょうてん)」は「仏の教説を書き留めた書物」のことで、「読誦(どくじゅ)」は「声に出してお経を読むこと」です。 ・聖人/聖者 意味は「地奥が高く人物の模範となるような人」です。 主に特定の宗教や宗派の中において、教祖や崇拝の対象となる過去の人物を指します。 ・超越者 意味は「人間そのものや理性を超越した人」です。 「超越者」は求道者が行き着く最後の領域です。

「求道者」の類語②「探求者」「冒険者」

次に「求道者」の「自分の道を極めるために修行を積む人」といった意味の類語を紹介します。 ・探求者 意味は「何かを探し求めている人」「とあるものを得ようと探して手に入れる人」です。 ・冒険者 意味は「目的に向かい、成否が確かではないことを敢えて挑戦する人」です。 「冒険」には危険が伴うのを承知のうえであえて行うといった意味があるため、うまくいくか分からないけど挑戦を試みる人のことを指して使います。

「求道者」の英語

seeker

一般的な「求道者」の英語は「seeker」になります。 「seek」とは「〜を求める」という意味の動詞です。 「job seeker」とすると「求職者」という意味になります。

People are all seekers by nature.

人々は生まれながらにしてみな求道者だ。

Investigator

「Investigator」も「求道者」の英訳として紹介されることがありますが、ニュアンスの違いに注意です。 「Investigator」は「調査する人」=「捜査官」という意味合いで使うことの方が多いです。 やはり「求道者」の英語は「seeker」の方が近いです。

catechumen

「catechumen」は難しい言葉ですが、キリスト教用語で「求道者」を意味します。 これからキリスト教に入会する人、宗教の初心者を指します。

stoic

「stoic」はカタカナ語「ストイック」の語源です。 「stoic」は「禁欲の」という形容詞の意味と「禁欲主義者」という名詞の意味の2つがあります。 「求道者のようだ」と表現したい場合は「stoic」が使えます。

求道者の特徴

1つのことを深く理解し習得に精進する

「求道者」は、1つのことに対して修行をします。 いくつものことに手を出している場合は「求道者」とは異なります。 たった1つのことに集中して探求し、習得に向かって精進している人のことを指します。 一途で探究心が強いことです。

自制心があり禁欲的

また「求道者」は自制心があり禁欲的です。 一つのことを極めるために修行が出来るのは、自制心がなければ難しいですよね。 自制心のない人は、すぐにサボったり一夜漬けをしたりすることが多いです。 自分の感情や欲望を抑えることが出来ないと求道者にはなれません。 いつも冷静で忍耐力があり、自分の夢に向かって計画出来るのは自制心があり禁欲的だからです。

自分に厳しくて他人に優しい

「求道者」は自分にはかなり厳しいです。 自己を向上させるために、厳しいトレーニングや練習、研究、勉学を課します。 しかし、求道者は他人にはとても優しいです。 本当に自分のことを一生懸命にやっている人って、相手に同じように求めるようなことはしません。 「自分は自分がやるべきことをやる」と思っています。 「求道者」と聞くと真面目で頭が硬そうなイメージがあるかもしれませんが、そういう人に限ってユーモアがあるんですよね。 求道者に限って、団体の中では盛り上げ役だったりします。

友人は少ない

そして、求道者は友人が多くありません。 というのも、狭く深くな関係を築いていることが多くなっています。 職場の人など、大勢いるところで話したり盛り上がったりすることは出来るのですが、本当に信頼する友人は少なくなっています。 そもそも多くの友人の相手をする時間がありません。 自分にとって本当に必要だったり、しょっちゅう会わなくても応援してくれる友人を大切にしています。

まとめ

いかがでしょうか? 「求道者」について理解できたでしょうか? ✔「きゅうどうしゃ」と読むと「真理や悟りを求めて修行する人」 ✔「ぐどうしゃ」と読むと「仏道を求める人」 ✔「求道者のような」と比喩として使われることが多い ✔「類語は「修行者」「持経者」「探求者」「冒険者」など 普段あまり耳にしない言葉ですが、いざという時にすぐ理解出来るよう覚えておきましょう。

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