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「蜜月」の意味と使い方、読み方、語源、類語について解説

「蜜月」という言葉をご存知でしょうか。また、「蜜月」はどのように使い、何の場面で使うことができる言葉なのでしょうか。ニュースなどで「蜜月関係にある」「蜜月時代を築く」などと聞いたことがあると思います。「蜂蜜」の「蜜」という漢字が使われていることもあって、何となく甘そうなイメージがしますが、漢字から何を意味するか読み取ることはなかなか難しいですよね。そこで今回は「蜜月」の意味や使い方、読み方、類語について解説していきます。日常会話でも使いこなせるように、例文も具体的に紹介しているので、是非参考にしてみてください。

「蜜月」の読み方と意味

「蜜月」は<みつげつ>と読みます。 「みつつき」「みつづき」とは読まないので、注意しましょう。 「蜜」は音読みで「ミツ」と読みます。 「蜜」は「はちみつ。甘い液汁。はちみつのように甘い」を意味します。 「月」は音読みだと「ゲツ・ガツ」、訓読みだと「つき」と読みます。 「月」は「天体の一。時間の単位。一年を一二分した期間」を意味します。 「蜜月」の意味は、 1. 結婚して間もない期間 2. 転じて、関係が良好な期間 となります。 1の意味では「結婚した当月。結婚して間もない」、2の意味では「両者が親密な関係を保っていること。親密な関係にあること」を表します。

「蜜月」の語源

「蜜月」の語源は「ハネムーン」という言葉がきているとされていて、2つの説があります。 1つ目は、英語で「honeymoon(ハネムーン)」をそのまま直訳したという説です。 「honeymoon(ハネムーン)」は「新婚後の約一ヶ月間。新婚旅行」を意味します。 「honey=蜂蜜、moon=月」==>「蜂蜜+月」==>「蜜月」となります。 2つ目は、古代ヨーロッパで結婚後の一ヶ月蜂蜜酒を飲む風習があったことからできた説です。 「ハネムーン」は元々「結婚後の一ヶ月間」を表していて、古代から中世のヨーロッパにおいて結婚後一ヶ月間は子作りに励むため、家から外出せずに蜂蜜酒(イドロメーレ)を飲んで精力をつける風習があったことに由来しているそうです。 また、新婚時代の初期が一番甘いことから、由来したとも言われています。「honey」には「甘い蜜や愛する人」という意味で、外国では愛する人のことを「ハニー」と呼ぶ習慣がありますよね。

「蜜月」の使い方と例文

1の「結婚して間もない期間」という意味では、 蜜月旅行 蜜月の時 蜜月期 などと使います。 「ハネムーン」という言葉には、「新婚旅行」という意味も含まれますが、「蜜月」には「新婚旅行」という意味はありません。「新婚旅行」という意味で「蜜月」を使いたい場合は、「蜜月旅行」とします。 「蜜月期」とは「結婚して間もない仲の良い期間。まだ結婚して間もない時期」を表します。 「蜜月期」の反対語は「倦怠期(けんたいき)」となります。「倦怠期」は「(夫婦の間柄について)飽きて嫌になる時期」を意味します。 2の「関係が良好な期間」という意味では、 蜜月関係 蜜月時代 蜜月の仲 蜜月状態 蜜月を過ごす などと使います。 政治のニュースでも「蜜月関係にある」と聞くことが多いです。政治の世界で使われている場合は「非常に良好な関係。大変親密であるさま」という意味になります。 「蜜月時代」というのは、「争いが起こらず、良好な関係が保たれている状態のこと」を表します。 例えば、「(日本が他国と)蜜月関係にある」と言えば、良好な関係を築いているのだと良い印象を持ちますよね。ただ、「(政治家と企業が)蜜月関係にある」と言うと、何だか寄生するといったように良くない印象を持ちます。 「蜜月」がポジティブなイメージで使われるか、ネガティブなイメージで使われるかは前後の文脈で判断する必要があります。

例文 「結婚して間もない期間」という意味

  • 夫婦の蜜月はもう遥か昔のことである。
  • 彼との蜜月で、彼の悪い部分を見出してしまった。
  • 蜜月旅行がとても楽しみだ。
  • あの夫婦はまだ蜜月なので、仲良しである。
  • 太郎氏と蜜月の花子さん。

「関係が良好な期間」という意味

  • アメリカとの蜜月関係は、今後も継続していくことが重要であると考えています。
  • 二人が蜜月の仲であることは周知の事実である。
  • 中国と蜜月時代を築けるだろうか。
  • 日米両首脳が首脳会談後に揃って、記者会見に応じる蜜月ぶりをアピールした。
  • 一見良好に見えたA社とB社の蜜月関係はそう長くは続かなかった。
  • ◯◯社の社長と蜜月を重ねたことで、契約に進むことができた。
  • お隣のご夫婦は、結婚して30年がたつのに、未だに蜜月の仲である。
  • 豊臣秀吉と千利休は蜜月であった。

「蜜月」の類語

相思相愛 (意味:互いに慕い合い、愛し合うこと) 「二人は相思相愛の仲である」 両思い (意味:お互いに思いが通じ合っていること) 「やっと彼と両思いになることができた」 思い思われ (意味:相手を思うし、相手から思われもする。互いに恋し合う) 「思い思われることは大切だ」 慕いあう<したいあう> (意味:離れている人を恋しく思うこと。お互いに離れがたく思うこと) 「あの二人は互いに慕い合っている」 仲良し (意味:互いに打ち解けていること、親しいさま) 「仲良しでいる秘訣としては、干渉しすぎないことである」 親近 (意味:親しくすること。親しく近づくこと) 「彼女にはなぜか親近感が湧く」 友好 (意味:友人としての親しい交わり) 「もう少し友好を深める」 懇親 (意味:親しく交際すること。親しみ合うこと) 「メンバー同士の懇親を深める」 昵懇<じっこん> (意味:親しく打ち解けて付き合うこと) 「十年来昵懇にしている」 親睦<しんぼく> (意味:互いに親しみ合い、仲良くすること) 「親睦を深めるための会を催す」 睦じい<むつまじい> (意味:仲が良い。親密である。特に、男女間の愛情がこまやかである) 「夫婦仲もとても睦まじく暮らしている」 和気あいあい (意味:和やかで楽しい気分が満ちているさま) 「人がたくさん集まり、和気あいあいとした雰囲気になる」 ラブラブ (意味:お互いに深く愛し合っているさま。また、強烈に憧れているさま) 「太郎さんは花子さんとラブラブである」

「蜜月」は英語で「ハネムーン」

「蜜月」は英語で「honeymoon」になります。 「honeymoon」も「新婚の期間」という意味でも使えますが、転じて「政府や組織が新しく始まったばかりで誰も批判をしない期間」という意味でも使います。 「蜜月」の「関係が良好な期間」とは少しニュアンスが違うので注意です。

You should be careful about how to communicate with your wife after the honeymoon period.

蜜月のあと、奥さんとどのようにコミュニケーションとっていくか気をつける必要がある。

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「蜜月」のまとめ

「蜜月」について理解できたでしょうか? ✔︎「蜜月」は「みつげつ」と読む ✔︎「蜜月」は「結婚して間もない期間。関係が良好な期間」を意味 ✔︎「蜜月関係にある」だったり、「蜜月ぶりを示す」といったように使う ✔︎「蜜月」の類語には、「相思相愛」「友好」「和気あいあい」などがある

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