「以って」と「持って」は、どちらも「もって」と読む同音異義語です。「以って」の意味は、物事の手段や方法です。例えば「書類を以って報告する」などと使います。「持って」の意味は、物理的に物を所持していることです。例えば「傘を持って行く」などと 使います。
「以って」・・・物事の手段や方法。物事が生じた原因を表す 「持って」・・・物理的に物を所持していること。何かを所有していることを表す
「以って」は「持って」からできた言葉だとされていますが、意味は異なります。 例えば、 「離島にはヨットを以って移動する」だったら「ヨットを使って離島に移動する」、 「離島にはヨットを持って移動する」だったら「ヨットはただ持っていくだけで、移動する手段とは限らない」という意味です。
「以って」の意味は「物事の手段や方法、物事が起きた理由」です。 「以って」は「〜により」「〜で」と言い換えることができます。 例えば、「書面を持ってお知らせする」「電話を以って通知する」などと言えます。 「〜によって」「〜という理由で」という意味で、物事が生じた原因や理由を表すこともできます。 「猛特訓を以って一位に輝くことができた」「メンバーの脱退を以って解散してはいけない」といったように使えます。 「以って」は、意を強める語としても用いることができます。 「まことにもって残念です」「前もって準備しておきます」などと使います。「以って」を付けることで、それぞれ「まことに」「前に」ということを強められます。 また、「以って」は「一区切り。切れ目」という意味で使うこともできます。 例えば、「3月を以って今通っている塾を辞める」と言えます。これは「3月末日で塾を辞める」という意味になります。
例文
「持って」の意味は「物を所持していること、何かを所有していること」です。 「持って」は、動詞「持つ」は連用形が音便化した「もっ」+接続助詞「て」で成り立っています。 「手に持っている」「ボールペンを持っている」「傘を持っていく」などと言えます。 「持って」は何かを手にしている状態の他にも、「ある性質を備えている、手や腕を使って物を支えている状態、家族や友達をもらう、ある思いを感じる」などと様々な意味があります。 例えば、「ポテンシャルを持っている」「親孝行な息子を持っている」「自覚を持っている」などと言えます。 事細かく区別するとたくさんの意味がありますが、基本的に「モノにしている状態。保有している状態」を表します。
例文
「以って(もって)」と「持って(もって)」の語源は、どちらも「持ちて」ですが、現代では意味が違う言葉として使われています。 「以って」は、物事の手段や方法という意味で使われます。 「持って」は、「持つ」の連用形「持ち」に接続助詞「て」をつけた言葉で、物理的に物を所持していことという意味で使われます。 例えば「傘をもって出かける」であれば、「持って」を使います。
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