ビジネスシーンでは、”連絡をする”ことを伝えるという機会が多くあります。”連絡する”という表現はいくつかありますが、その中でも「ご連絡差し上げる」という表現は正しいのでしょうか。「ご連絡差し上げる」が適切なのかどうか、悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。また、”連絡する”ことを伝える表現には何があるのでしょうか。そこで今回は「ご連絡差し上げる」は正しい敬語であるのか、その他の”連絡する”の表現と何か違いはあるのか解説していきます。正しい敬語表現を使って、ビジネスシーンで活かせるようにしましょう。
「差し上げる」は「与える」「やる」の謙譲語です。 「差し上げる」には「奉仕の気持ちをもって捧げる」というニュアンスが含まれます。 「来場者にお菓子を差し上げる」と「与える」という意味だけでなく、「よろしければご案内差し上げます」と「やる」という意味でも「差し上げる」を使うことができます。 「ご」と「差し上げる」が謙譲語のため、二重敬語なのではと思う方もいるかもしれませんが、「ご連絡差し上げる」は「ご(お)〜差し上げる」といった謙譲表現として使うため、二重敬語ではありません。 ただ、「ご連絡差し上げる」は正しい表現ですが、「差し上げる」が「与える」「やる」という意味のため、上から目線な印象を与えてしまう可能性があります。
「ご連絡差し上げます」を使用する際は注意が必要です。 例えば、「今日は都合が悪いので、また明日ご連絡差し上げます」といったように自分の都合に合わせて使用してしまうと上から目線に感じます。 「ご連絡差し上げます」は、相手の都合に配慮して連絡をする場合に使う表現です。明らかに自分の都合で連絡をする場合に使うのは不適切になります。 逆に、相手に会議の内容を連絡してと頼まれた場合、自分が連絡をすることは相手にとってメリットがあります。この場合には「ご連絡差し上げる」は適切な表現となります。 「ご連絡差し上げます」は、相手にとって何か有利なことや利益がある場合に使用するようにしましょう。 また、「ご連絡差し上げます」は言い切り表現なので、疑問形にした方が丁寧です。
このように疑問形にすることで、言葉の印象が柔らかくなります。 上司や取引先など目上の人に対しては、疑問形を使うのが良いでしょう。
「ご連絡いたします」は、
で成り立っています。 「いたします」は、一般的に相手への敬意を払い「〜します」「〜させてもらいます」と自ら率先して相手のために何かをする、という意味合いで使います。 「ご連絡いたします」は謙譲語が二つ含まれているので、”二重敬語”となります。 ”二重敬語”とは、同じ種類の敬語が二つ以上含まれた表現のことです。 本来は誤用になりますが、「ご連絡いたします」は慣習的に多く使われているため、使用しても問題ではありません。ただ、相手によっては失礼な印象を与えてしまう恐れがあるので、注意して使用するようにしましょう。 「ご連絡いたします」はあまり相手や場面などに関係なく、使われることが多い言い回しです。電話やメールなどでは、一般的に「ご連絡いたします」を使うことがほとんどです。
「ご連絡申し上げます」は、
で成り立っています。 「ご連絡申し上げます」は、取引先の会社やお客様に対してなど目上の相手へ使い、主にお礼や謝罪をするときに使うことが多い表現です。 「ご〜申し上げる」という形では、「ご説明申し上げます」や「ご報告申し上げます」といったように、謙譲表現として使用します。「ご連絡いたします」や「ご連絡差し上げます」よりも敬意が高い表現です。 また、「改めてご連絡申し上げます」という形でよく使われます。この場合は「また詳しく連絡します」「次の機会に連絡します」「今は全部伝えきれないので、また今度」といった意味合いになります。 ”今はすごく忙しいので”、”今はせわしないので”と自分の状況を表すことができる表現でもあります。
「ご連絡させていただきます」は、
で成り立っています。 「させていただく」は、「相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすること」を意味します。 要するに「させていただく」は、
の2つの条件を満たすときに使用するのが正しい使い方になります。 相手に自分が連絡することに対して許可を得ていない場合は「ご連絡させていただく」は使えません。 もし、相手に許可を得ていたとしても「ご連絡させていただきます」は二重敬語のため、不適切です。
「連絡する」の英語は様々な表現が考えられます。
などなど、たくさんあります。 「あとで返信します」は、
といいます。
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「ご連絡差し上げる」について理解できたでしょうか? 「ご連絡差し上げる」は正しい敬語ですが、やや上から目線な印象を与えてしまうこともあるので、使用する際は注意する必要があります。 他、「ご連絡いたします」や「ご連絡申し上げます」といった表現もあるので、上手く使い分けることができると良いでしょう。