ビジネスシーンにおいて「折衝」「交渉」「渉外」という言葉をよく聞くと思います。では、この3つの言葉の違いについてしっかり理解しているでしょうか。「折衝」「交渉」「渉外」は似ているようで、意味が異なります。そこで今回は「折衝」「交渉」「渉外」の違いと使い分けについて解説していきます。
▶︎「折衝」
▶︎「交渉」
▶︎「渉外」
「折衝(せっしょう)」は
を意味しています。 「折衝」は元々中国の言葉で、敵が衝突してくるのを止めたり、攻めてくる敵の矛先を折ることが語源となっています。 「折衝」は主に、会社と組合・国家と国家といったように、公の取引に対して使います。 「折衝」は基本的に、個人と個人・個人と団体などの取引に関しては使いません。 「折衝」は、「折衝を重ねる」「外交折衝」といったように使います。 ビジネスシーンにおいての「折衝」は、「ある目的を達成するため、相反する意見の相手と話し合い、有利に事が運ぶように折り合いをつけること」を表します。 例えば「顧客折衝」といった場合は、顧客と見積もりの内容や納期などについて話し合い、合意点を見つけることを表します。
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「交渉」は、
を意味しています。 「交渉」は「ある事を実現させるために、相手と話し合うこと」を意味します。 「折衝」と違い、「交渉」は「お互いが納得することを目標に話し合うこと」という意味合いになるので、利害関係が一致する場合と一致しない場合があります。 「交渉」はビジネスシーンだけではなく、日常会話においてもよく使われます。 「交渉」は、個人と個人・個人と団体・国家と国家などの取引といったように、幅広く用いることができます。 例えば日常生活において、「お小遣いを上げてほしいんだけど、いくらまでなら良いかな」といったやりとりも交渉と言えます。
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「渉外」は
を意味しています。 「渉」は「各方面にわたって見聞する」「離れている先方にまで関係する事」を意味しています。 「外」は「外国」「会社外」「店舗外」を意味しています。 「渉外」は、具体的には「外回りの営業や外国との連絡・交渉」を意味します。 「渉外」は、「渉外担当」「渉外業務」「渉外部」「渉外活動」といったように使います。 渉外は一般的な企業ではほとんど存在しない業務です。 「渉外」は特定の業界や企業、主に金融業界や百貨店業界において、営業職という言葉の代わりに使われます。 基本的に、銀行や百貨店などの特定の顧客を対象とした営業活動を渉外と言います。特徴としては、不特定多数の顧客を相手にする一般営業と違い、対象となる顧客が限られている部分です。
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