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「注意」と「留意」の意味の違いと使い分け

「注意(ちゅうい)」の意味は、気持ちを集中させて用心・警戒することです。「留意(りゅうい)」の意味は、心に留めておくです。「留意」は、常に心に留めておくことを表し「警戒する」という意味では使われません。例えば、「転ばないように警戒する」という意味であれば、「注意」を使います。

「注意」と「留意」の違い

注意(ちゅうい)
具体的なことを瞬間的に気をつけること。警戒・用心すること。
留意(りゅうい)
抽象的なことを長期的に気をつけること。心に留めておくこと。

「留意(りゅうい)」と「注意(ちゅうい)」のどちらも、何かに気を付けることという意味がありますが、ニュアンスに違いがあります。 「注意」の意味は、気持ちを集中させること、悪い事態にならないように用心することです。 例えば、「落下しないように注意する」「怪我に注意」などと使います。 また、言い聞かせることという意味でも使います。 例えば「騒いでる人を注意する」などと使います。 「留意」の意味は、ある物事を心に留めて常に気をつけることです。 例えば「壊れやすい物であることを留意する」「糖質をとりすぎないように留意する」などとつかいます。 「留意」は、心に留めておくことを表し「警戒する」という意味では使われません。 「注意」はあることに神経を集中させること、「留意」は心にとどめておくことに、それぞれ重点をおいて気をつけることを指します。 よって、「踏切り注意」など瞬間的または具体的なことには「注意」が使われ、「健康に留意する」など抽象的である程度時間が継続する場合には「留意」が用いられる傾向にあります。 ちなみに「用心」は、悪いことがおこらないようにあらかじめ気をつけることです。 例えば「火の用心」「不審者に用心する」などと使います。 「注意」と似ていますが、「用心」は警戒すべき事柄が瞬間的な場合には使われません。

「注意」の意味と使い方

「注意」は、「ちゅうい」と読みます。 「注意」の意味は、「ある物事に気を付けること、警戒・用心すること」です。 「注」には「一点にむける。あつめる」という意味があります。 「意」には「こころ。きもち。思い。考え」という意味があります。 「注意」は、対象となる物事に対して神経を集中させることを表します。 例えば「ミスのないように細心の注意を払う」などと使います。 「細心の注意を払う」は、細かい部分にまで気をくばるという意味です。 「注意点」「注意事項」のように、「注意○○」の形で使うことも多いです。 また、危険などに合わないように警戒する・用心するという意味で、瞬間的なことや具体的なことに対しても使うことができます。 例えば「自転車の飛び出しに注意する」などと使います。 さらに「注意喚起する」のように、相手に向けて、用心・警戒するように忠告するという意味で使うこともできます。

「注意」の例文

  • わたしは健康でいるために、食事には注意している。
  • 雪道が凍っているので、注意して歩く。
  • 彼の運転はいつも注意深い。
  • こちらが今回の注意点をまとめた資料です。
  • 利用する上での注意事項はしっかり読みましょう。
  • 不注意による失敗だなんて、そんな恥ずかしいことはない
  • 光化学スモッグが出ているので家から出ないようにと注意喚起した。
  • あなたはデブよ!食べ過ぎ注意!

「留意」の意味と使い方

「留意」は、「りゅうい」と読みます。 「留意」の意味は、「ある物事に意を留めること」「気を付けること」です。 「留」には「とめる。とどめる」という意味があります。 「意」には「こころ。きもち。思い。考え」という意味があります。 「留意」は、気をつける対象の物事が抽象的な場合や、今すぐ問題が生じるのではなく念のためにある程度継続して気にかけておくことを表します。 例えば「健康に留意すべきである」などと使います。 これは、体調を崩さないように気にしながら生活をするべきだという意味です。 「留意点」「留意事項」のように「留意○○」の形で使うこともできます。 相手に常に心に留めておいてほしいとお願いをする場合に「ご留意ください」などと敬語表現にして使うことも多いです。 「留意」は少々固い言葉なので、日常生活では「気に留めておく」などと言い換えられることが多いです。

「留意」の例文

  • 今度のレセプションパーティーでは上層部や関係者が大勢参加するので、スピーチするにあたり服装に留意する必要がある。
  • 留意すべきは今後の業務遂行の環境です。
  • まだ暫定であるということを留意しつつ、進めてください。
  • 何を指しているのか明確にしておかなければ、誤解を招く恐れがあることに留意しなければならない。
  • 女は嘘がうまいということを留意しておこう。

正しい敬語?「ご留意」の意味とビジネスでの使い方!類語・言い換えも紹介

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まとめ

「注意(ちゅうい)」は、物事に対して神経を集中させ、それに対して気持ちを注ぎ用心するという意味で、す。「細心の注意を払う」というように、悪い事態にならないように警戒するという意味でも使われます。 「留意(りゅうい)」は、単に心に留めておくという意味で、気をつける程度が弱く、警戒するという意味では使われません。 「留意」に比べて「注意」のほうが、気をつける程度が強い表現です。

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