「適材適所」という言葉をご存知でしょうか。「適材適所の配置」「適材適所を実現する」などと使えます。では、「適材適所」とはどのような意味なのでしょうか。日常会話でもよく用いる「適材適所」ですが、何気なく使っていることが多いかもしれません。使うことが多い表現でも、意外と意味を知らないということがありますよね。また、「適所適材」という言葉もありますが、これは「適材適所」と何が違うのでしょうか。そこで今回は「適材適所」の意味や使い方、読み方、類語、反対語について解説していきます。意味を適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「適材適所」は<てきざいてきしょ>と読みます。 「適才適所」と書かないように注意しましょう。 「適材適所」の意味は「人の能力や特徴に応じて、それに相応しい地位や任務につけること」です。 「適した人材を、適切な所に置く」ということになります。 「適材」は「ある物事に適応した才能」、「適所」は「適切な地位や役目」を表します。 「適材適所」は建築現場において、木材の特徴に合わせて使うことで良いものを作り出すことが由来です。 「適材適所」の「材」は「木材」を表しています。 そこから、転じて「その人の能力や性質に合わせて、適した場所に置く」という意味になりました。
その人の能力や適性によく当てはまる地位や仕事を与えることを表す場合に「適材適所」を使います。 例えば、「仕事を効率よく進めるためには、適材適所に人を配置する必要がある」と言えます。 「適材適所」はビジネスの場において、人を相応しいところに配置するという意味で使うことが多いです。 話し上手な人は接客業、パソコンが得意な人は事務職、元気で明るい人は営業職、数学が得意な人は経理職といったように、その人が持つ個性や能力を活かせる職につかせることを「適材適所」と表現します。 また、「美味しい料理を作るためには、適材適所の材料を揃える必要がある」といったように、物に対しても「適材適所」が使えます。ただ、人に対して使うことが多いので、物に対してはあまり使いません。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「適所適材」は造語です。人事用語として使われています。 「適所適材」は「人材を必要としている仕事や部に、そこに適した人を配置することで能力を磨くこと」を表します。 「その人の能力によって適した場所に配置する」という意味の「適材適所」とは異なります。 「適材適所」は「個人の才能」を軸にして考え、「適所適材」は「その場」を軸にして考えられています。 このように、「適材適所」と「適所適材」では「どちらを先に考えているか」という点に違いがあります。 「適材適所」は必要のない業務をすることが生じるのに対して、「適所適材」はその必要はありません。
餅は餅屋 (意味:物事にはそれぞれ専門としている人がいる) 「餅は餅屋で、物が壊れたらお店の人に頼むようにしている」 量才録用(りょうさいろくよう) (意味:その人の才能を見極めて、その能力を十分に生かす仕事に起用すること) 「量才録用でその人に合った仕事を与えよう」 黜陟幽明(ちゅっちょくゆうめい) (意味:成績に合わせてその人を評価して起用すること) 「成績をしっかり見て、黜陟幽明することが大切だ」 人心掌握(じんしんしょうあく) (意味:意図した方向に相手の心を向かわせること) 「人の話をよく聞いてあげることが人心掌握のコツだ」 おあつらえ向き (意味:希望する通りになること) 「ピクニックを行うにはおあつらえ向きの天気だ」 水を得た魚 (意味:その人に適した場所で生き生きと活躍すること) 「違う部に配属された彼は水を得た魚のようになっている」 相応しい (意味:適応している。マッチしている) 「私に相応しい高スペックな男性が見つかる」 文句なし (意味:苦言を呈する余地がないさま) 「その作品は文句なしの出来であった」 好都合 (意味:適応していて、都合が良いこと) 「好都合に物事が進むので、心に余裕を持つ」
大器小用 (意味:素晴らしい才能を持ちながら、低い地位にしかつけないこと) 「大器小用に文句をつける」 大材小用 (意味:才能がある人を、くだらない仕事につけること) 「大材小用で、つまらない日々を送る」 驥服塩車(きふくえんしゃ) (意味:才能のある人が、能力に見合わない低い地位にいたり、くだらない仕事をさせられること) 「彼女は優れている人なのに驥服塩車で可哀想だ」 ちぐはぐ (意味:二つ以上の物事が、上手く噛み合っていないこと) 「彼はちぐはぐなことばかり言っている」 身の丈に合わない (意味:能力や個性が立場に合っていないさま) 「身の丈に合わない生活に飽き飽きとする」 辻褄が合わない (意味:話の筋や前後関係が適切ではないこと) 「彼女の言うことは辻褄が合っていないのでよく理解できない」 相違 (意味:二つのもののに食い違いがあること) 「二人の話には相違があり、どれが正しいのか分からない」 差異 (意味:他のものと違っている点) 「双方の実力には差異がない」 不協和音 (意味:同時に響く二つ以上の音が、合っていないこと) 「不協和音が響き、耳が痛くなる」 アンバランス (意味:釣り合っていないこと) 「見た目がアンバランスで、気持ちが悪い」
「適材適所」は英語で、
などになります。 和英辞典などでは「right person, right place」と書いているところが多いですが、「place」より「job」の方が適切です。 「place」は「所」を直訳した結果だと思われます。。。
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「適材適所」について理解できたでしょうか? ✔︎「適材適所」は「てきざいてきしょ」と読む ✔︎「適材適所」は「人の能力や特徴に応じて、それに相応しい地位や任務につけること」を意味 ✔︎「適材適所」はビジネスの場において、人を相応しいところに配置するという意味で使うことが多い ✔︎「適材適所」の類語には、「餅は餅屋」「量才録用」「相応しい」「文句なし」などがある