「武運」という言葉をご存知でしょうか。「ご武運を」「ご武運をお祈りします」などと使います。では、「武運」とはどのような意味なのでしょうか。よく分からないけれど良いことがあった、予想していなかったけど気分が良いことが起こったといったことがありますよね。「武運」はそういった場面に関係する表現です。「武運」と聞くと、難しそうな印象を受けますが、覚えておけばいざという時に使えます。使用頻度はあまり多くない言葉ですが、きちんと覚えておきましょう。そこで今回は「武運」の意味や使い方、類語、読み方、例文について解説していきます。「武運」を適切に知って、上手く使えるようにしましょう!
「武運」は<ぶうん>と読みます。 「たけうん」「むうん」とは読まないので注意しましょう。 「武」は音読みで「ブ・ム」、訓読みで「たけし」と読みます。 「武」は「戦力。威力」を意味します。 「運」は音読みで「ウン」、訓読みで「はこぶ・めぐる・めぐらす」と読みます。 「運」は「宿命。運」を意味します。 「武運」の意味は「戦いにおいての勝ち負けの運、武士や軍人としての巡り合わせ」です。 元々は「戦争や戦いにおいての運命や武士としての運」を意味していましたが、だんだんと「あらゆる場面においての運や何か物事を行うにあたっての運命」を表すようになりました。
「ご武運を」は何か大きいことに挑戦する人や、勝負に出る人に対して『頑張ってください』『しっかりと乗り越えてください』という気持ちが込められています。 「ご武運を」は励ましの言葉として用います。 言い回しとしては、
などとなります。 「武運拙く」は副詞的に使い、「運が悪い、幸運に見放される」という意味になります。 「武運長久」は「武士として運に恵まれたり、幸運が続くこと」を表します。よく使われる表現は「武運長久をお祈りします」という形で、「戦い、仕事において良い運が続いて上手くいくように」という思いが込められています。 元々は武士がいた時代に使われていた言葉なので女性が男性に対して使うイメージが強いですが、「ご武運を」はこれから戦闘に向かう人に対して戦闘に向かわない人が放つ言葉ですので、「ご武運を」は男性が使用しても問題ありません。
例文
家運 (意味:一族の運命) 「その名家は息子が不祥事を起こしたため、家運が傾く」 縁 (意味:運命のつながり。巡り合わせ) 「縁があったため彼とめぐり合うことができた」 勝負運 (意味:勝ち負けに関しての運) 「彼は勝負運が強いから、よく競馬を当てている」 運勢 (意味:運・不運がめぐり合う程度) 「今年は運勢が悪いと聞いてテンションが下がる」 吉凶 (意味:縁がめでたいことと悪いこと) 「吉凶を占ってもらう」 禍福(かふく) (意味:災難と幸せ) 「禍福は糾える縄の如しと言うし、そんなに落ち込む必要はない」 巡り合わせ (意味:自然と決まっている運命) 「巡り合わせが悪いせいで、こんな結果になってしまったのだ」 運命 (意味:自然と巡ってくる運) 「あなたは彼と結ばれる運命だったのだ」 宿命 (意味:前世から決定している運命) 「この結果も宿命だと思って受け入れるしかない」 因縁 (意味:決められている運命) 「因縁だと思って割り切るしかない」 運試し (意味:運が良いか悪いか判断すること) 「運試しを行なってみる」
「ご武運を」は、「がんばれ、幸運を祈る」と同じように使うことができます。 「がんばれ」の英語表現に関しては、下記の記事でまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
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「ご武運を」について理解できでしょうか? ✔︎「武運」は「ぶうん」と読む ✔︎「武運」は「戦いにおいての勝ち負けの運。武士や軍人としての巡り合わせ」を意味 ✔︎「ご武運を」は『頑張ってください』『耐え忍んでください』という意味で、励ましの言葉として使う ✔︎「ご武運を」の類語には、「家運」「勝負運」「巡り合わせ」「宿命」などがある