「汚名返上」「名誉挽回」という言葉をご存知でしょうか。「汚名返上を果たす」「名誉挽回に努める」などと使います。では、「汚名返上」「名誉挽回」について正しく意味を理解しているでしょうか。「汚名挽回」「名誉返上」と言う事はできるのでしょうか。二つとも似ている表現ですが、何か違いはあるのでしょうか。混同して使われることが多い言葉ですが、意味が異なるのでしっかりと使い分ける必要があります。そこで今回は「汚名返上」「名誉挽回」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「汚名返上」・・・新たな成果をあげることによって、以前の失敗から受けた悪い評判を打ち消すこと 「名誉挽回」・・・一度傷つけられた名誉や、失ってしまった信頼や信用を再び通り戻すこと
「返上」は「一度被ったことを返すこと」、「挽回」は「一度失ったものを取り戻すこと」を意味します。 このことから、「汚名」は「返上する」、「名誉」は「挽回する」ということが分かります。 例えば、 優勝経験のない常に最下位のチームが、初めてペナントレースで優勝できたことを「汚名返上」、 毎回優勝していたチームが一度最下位になったものの、再び優勝できたことを「名誉挽回」と言います。 「汚名挽回」「名誉返上」とは言わないので注意しましょう。
「汚名返上」は<おめいへんじょう>と読みます。 「汚名返上」の意味は「手柄を立てることによって、以前のミスから受けた不名誉な評価をしりぞけること」です。 「汚名」は「悪い評価、名誉を傷つける評判」、「返上」は「返すこと」を意味します。 優れた結果を出して、何かのミスや失敗から生じたマイナスな評価を打ち消し、プラスな評判を得ようとすることを表します。 例えば、「去年、サッカー部は決勝戦でライバル校に負けてしまった。今年は勝って汚名返上をしたい」と言えます。これは「去年試合に負けて悪い評価を下されたので、今年は勝って良い評価を得られるようにしたい」という意味になります。 「汚名返上」は何か汚名となる事柄があった前提で使います。何も汚名となることがない場合は、使えません。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「名誉挽回」は<めいよばんかい>と読みます。 「名誉挽回」の意味は「一度傷ついた名誉や、失った信頼を取り戻すこと」です。 「名誉」は「良い評判、高い賞賛」、「挽回」は「元の状態にするように戻すこと」を意味します。 前までは良い評価を得ていたが、ある事がきっかけで名誉が傷ついてしまったので、再びプラスな評判を得るようにすることを表します。 例えば、「いつも試験では満点を取っているが、ある時悪い点を取ってしまった。次回の試験で満点を取って名誉挽回をしたい」と言えます。これは「次の試験で満点をとることで、再び名誉を取り戻すこと」を意味します。 「名誉挽回」は何か名誉となることがある前提で使っているので、何も良い評価や信用がない場合は使えません。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。