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「悔恨(かいこん)」の意味と使い方!「後悔」との違いは?類語や英語も紹介

「悔恨」という言葉をご存知でしょうか?日常生活ではあまり使うことがない言葉かもしれませんが、「悔恨」は「悔やみ、残念に思う」というような意味合いで使用される言葉です。今回は「悔恨」の意味と使い方を例文つきで紹介します。また、「後悔」との違いやその他の類語、英語表現も紹介しますので参考にしてください。

「悔恨」の読み方と意味

「悔恨」の読み方は「かいこん」

「悔恨」は「かいこん」と読みます。

「悔恨」の意味は「あやまちをくやみ、残念に思うこと」

「悔恨」の意味は「あやまちをくやみ、残念に思うこと」です。 「悔恨」は、上述したように「くやむ」という意味のある「悔」と、「うらむ」という意味のある「恨」という漢字でできている言葉です。 このことから、「悔恨」という言葉が「悔やむ気持ち」を表現している言葉であるということがわかります。 「悔やむ」とは、「自分の言行をあとで振り返って後悔すること・残念がること」です。 つまり、「悔恨」は「過去の自分のあやまちを悔やみ、殘念に思うこと」であるということです。

「悔恨」の使い方と注意点

「悔恨」は「悔恨する」とはあまり使われない

「悔恨」という言葉は、「する」という言葉をつけることによって、「悔恨する」という動詞になります。 例えば、「調子に乗って喋りすぎたことを悔恨しています」というように使用すると、「喋りすぎてしまったことを悔やんでいます」というニュアンスになります。 「悔恨する」は文法的には間違っていないので、このように使用することが可能で、さらに「悔恨しております」というように更に丁寧な言い回しとしても使用することができます。 しかし、実際には「悔恨する」という言い回しで使用されることはあまりありません。 「悔恨する」という言い回しを使用するのであれば、「後悔する」というような類語を使用するほうが自然で相手にもすんなりと気持ちを伝えることができるといえます。

「悔恨を残す」とは言わない

「悔恨」に「悔やむ」という意味であることから、「悔やむ気持ちを残す」という意味合いで「悔恨を残す」というような言い回しがあると思われがちですが、実際は「悔恨を残す」という言い回しでは使用しません。 「悔しい気持ちを残す」という意味で使用するにのであれば、正しくは「悔いを残す」になります。 例えば、「ゴールまであと少しというところで転倒してしまい悔いを残す結果となった」というような使い方ができます。

「悔恨」の言い回しと例文

「悔恨の情」は「悔いて残念がる感情」

「悔恨の情」は、「かいこんのじょう」と読みます。 「情」とは、「物事に感じておこる心の動き」を意味しています。 つまり「悔恨の情」は「悔いて殘念がっているという感情」を言い表した言葉であるということです。 ずっと思っているといったような継続的な感情ではなく、「今、そう思っている」という感情を表現している言葉です。 例えば「学生時代最後の大会に出場できなかったことを思い出して悔恨の情にかられた」は、「大会に出場できなかっとことをふと、思い出して悔しい気持ちになった」というニュアンスになります。

例文 「どうしてあんなことをしてしまったのだろうと急に悔恨の情がこみ上げてきた」 「ふと、学生時時代に思いを伝えられなかった初恋の相手を思い出して悔恨の情に駆られた」 「悔恨の情にとらわれないように、気持ちを切り替える努力をした」

「悔恨の念」は「過ちを後悔して殘念に思っている気持ち」

「悔恨の念」は、「かいこんのねん」と読みます。 「念」とは、「思う・考える」「心にとめて忘れない」という意味のある言葉です。 つまり、上述した「悔恨の情」は「今その時の感情」であり、「悔恨の念」は、「ずっとそう思っている」という意味合いになり、「悔恨の念」は「過ちを後悔して殘念に思っている気持ち」を表します。 例えば、「学生時代にきちんと勉強をしてこなかったことに悔恨の念を抱いている」とすると、「学生時代にきちんと勉強をしてこなかったことをずっと悔んでいる」というような意味です。

例文 「大切な人を傷つけてしまったことに対する悔恨の念に堪えない」 「欲望に負け、浮気をしてしまった後悔の念に打ちしがれていた」 「何年経っても悔恨の念が薄れることはなかった」

「悔恨の思い」は「悔しいという感情・気持ち」

「悔恨の思い」は、「かいこんのおもい」と読みます。 「思い」は、「心が対象にむかって向かって働くこと」「物事について、何らかの感情をもつ・感じること」という意味です。 つまり、「悔恨の思い」は「悔しいという感情・気持ち」を表現した言葉になります。 例えば、「無事に大会を終えることができたが、悔恨の思いが残っていた」というように使用すると、「無事に大会を終えることができたが、悔しいという気持ちが残っていた」というような意味合いになります。

例文 「彼は、立ち退くことになってしまった家を悔恨の思いで眺めていた」 「被害者女性の気持ちになって考えると悔恨の思いで胸が苦しくなる」 「彼女の言葉には強い悔恨の思いが込められていた」

「悔恨の涙」は「悔しいという気持ちで流す涙」

「悔恨の涙」は、「かいこんのなみだ」と読みます。 「悔恨の涙」は、「悔しいという気持ちで流す涙」という意味で使用される表現です。 嬉しいという気持ちで流す涙を「嬉し涙」、悔しいという気持ちで流す涙を「悔恨の涙」といいます。 悔しくて流す涙は、「悔し涙」も同じ意味であり、言いかえられる言葉です。 例えば、「試合に負けてしまい、悔恨の涙を流す」は、「試合に負けてしまい悔し涙を流す」という意味になります。

例文 「幼い頃からの夢をバカにされ、悔恨の涙にむせび泣く」 「現役最後の試合に近差で負けてしまい悔恨の涙を流した」 「今でも思い出しては悔恨の涙を流すことがあるくらいだ」

「悔恨にさいなまれる」は、「悔しいという気持ちに苦しめられる」

「悔恨にさいなまれる」は、漢字で表記すると「悔恨に苛まれる」となります。 「さいなまれる」とは、「肉体や心をとても苦しめられる」という意味の言葉です。 つまり、「悔恨にさいなまれる」は「悔しいという気持ちに苦しめられる」という意味になります。 例えば、「今でもあの時の試合を思い出すと激しい悔恨にさいなまれる」は「今でもあの時の試合を思い出すと悔しいという気持ちに苦しめられる」というようなニュアンスになります

例文 「彼は家族と離れて暮らすことになり日々、悔恨に苛まれているようだった」 「手をつけないと決めていた貯金を崩してしまい悔恨にさいなまれる」 「ダイエット中に甘い物を食べてしまい悔恨にさいなまれている」

「悔恨」と「後悔」の違い

「後悔」の意味は「すでに済んでしまったことに対して悔やむこと」

「後悔」は、「こうかい」と読みます。 「後悔」は、「のち・あと」という意味のある「後」と「くいる・くやむ」という意味のある漢字でできている言葉です。 つまり、「後に悔いる」ということを表現できている言葉であり、「自分のしてしまったことや、しなかったことに対して後から悔やむこと」という意味のある言葉です。 例えば、「夜更かししたことを後悔している」は「夜更かししたことを悔んでいる」という意味になります。 「悔恨」も「悔んでいる」という意味合いのある言葉なので同じ意味だと思われがちですが、「悔恨」と「後悔」には微妙なニュアンスの違いがあります。 「後悔」は、単に「あの時〜しなければ良かったな」「〜すれば良かったな」と悔いることです。 「悔恨」は、「自分のしてしまったことを悔いて反省している様子」を言い表す言葉です。

例文 「学生時代にきちんと勉強してこなかったことを後悔している」 「後悔をしていても仕方がないので、これからどうするべきなのかを考えましょう」 「口をすべらせて余計なことを言ってしまったことをひどく後悔している」

「悔恨」の類語

殘念

「殘念」は、「ざんねん」と読みます。 「残」は、音読みで「ザン」訓読みで「のこる」と読みます。 「残」には「のこる」「そこなう」という意味があります。 「念」は音読みで「ネン」と読みます。 「念」は「おもう・考える」「心にとめて忘れない」という意味があります。 つまり「殘念」は「残る思い」という意味がある言葉で、「もの足りなく感じること・あきらめられないこと」また、「悔しく思うこと」を表します。 例えば、「最後の試合に負けてしまい殘念な気持ちでいっぱいだ」といったように、人の気持ちを表すことができる言葉です。

例文 「今回は、殘念ですが希望に添えることができませんでした」 「とても楽しみにしていたのに雨が降ってしまい殘念です」 「海にゴミを捨てて帰る人がとても多く殘念な気持ちでいっぱいです」

無念

「無念」の読み方「むねん」です。 「無」は、音読みで「ム・ブ」」訓読みで「ない」と読みます。 「無」には「ない・打ち消しを消す助字」という意味があります。 「念」は音読みで「ネン」と読みます。 「念」は「おもう・考える」「心にとめて忘れない」という意味があります。 「無念」という言葉は仏語で「何も思わない」という意味がありますが、「悔しい」という意味合いで使用される言葉です。 「何も思わないほどに悔しい」といったニュアンスで使用されます。

例文 「ずっと楽しみにしていた旅行の当日に熱をだし、非常に無念であったことを今でも覚えている」 「志半ばにして病に倒れた祖母の無念をはらすために祖母の思いを受け継いだ」 「近差で優勝を逃し、彼は無念の表情を浮かべていた」

悵恨

「悵恨」は、「ちょうこん」と読みます。 「悵」は、音読みで「チョウ」訓読みで「いたむ・うらむ」と読みます。 「悵」には「いたむ・うらむ・なげく」という意味があります。 「恨」は音読みで「コン」訓読みで「うらむ・うらめしい」と読みます。 「恨」には「うらむ・くやしむ・残念に思う」という意味があります。 このように、「悵恨」は「うらむ」という意味合い持つ2つの漢字からできている言葉で、「なげきうらむこと」という意味で使用される言葉です。

例文 「被害者家族は、法廷で犯人を目の前にし、悵恨した」 「失恋相手が、恋人と仲睦まじく歩く姿を見かけて悵恨の涙を流した」 「この歳になると悵恨するほどの出来事もなかなか起きなくなってくる」

悔悛

「悔悛」は、「かいしゅん」と読みます。 「悔」は、音読みで「カイ」訓読みで「くいる・くやむ・くやしい」と読みます。 「悔」には、「くいる・くやむ・くやしいと思う」という意味があります。 「悛」は、音読みで「シュン」訓読みで「あらためる・つつしむ」と読みます。 「悛」には、「あらためる・あやまちを正す・つつしむ」という意味があります。 「悔悛」は、「悔しいという気持ちを改める」というようなニュアンスのある言葉で、「自分の犯した罪を悔い改めること」という意味合いで使用される言葉です。

「悔悛」は、「かいしゅん」と読みます。 「悔」は、音読みで「カイ」訓読みで「くいる・くやむ・くやしい」と読みます。 「悔」には、「くいる・くやむ・くやしいと思う」という意味があります。 「悛」は、音読みで「シュン」訓読みで「あらためる・つつしむ」と読みます。 「悛」には、「あらためる・あやまちを正す・つつしむ」という意味があります。 「悔悛」は、「悔しいという気持ちを改める」というようなニュアンスのある言葉で、「自分の犯した罪を悔い改めること」という意味合いで使用される言葉です。

例文 「彼は表情こそ変わらなかったが、密かに悔悛していた」 「なんとか彼女たちを悔悛させる方法はないのかと頭を悩ませた」 「悔悛の涙を人知れず流していたなんて誰も知るはずもなかった」

悔悟

「悔悟」は「かいご」と読みます。 「悔」は、音読みで「カイ」訓読みで「くいる・くやむ・くやしい」と読みます。 「悔」には、「くいる・くやむ・くやしいと思う」という意味があります。 「悟」は、音読みで「ゴ」訓読みで「さとる」と読みます。 「悟」は、「さとる・まよいからさめる」という意味がある言葉です。 つまり、「悔悟」は「悔しい」という意味の「悔」と「さとる」という意味のある「悟」という漢字からできている言葉である為、「自分のしたことを悪かったとさとり、後悔し改めようとすること」という意味合いで使用される言葉です。

「悔悟」は「かいご」と読みます。 「悔」は、音読みで「カイ」訓読みで「くいる・くやむ・くやしい」と読みます。 「悔」には、「くいる・くやむ・くやしいと思う」という意味があります。 「悟」は、音読みで「ゴ」訓読みで「さとる」と読みます。 「悟」は、「さとる・まよいからさめる」という意味がある言葉です。 つまり、「悔悟」は「悔しい」という意味の「悔」と「さとる」という意味のある「悟」という漢字からできている言葉である為、「自分のしたことを悪かったとさとり、後悔し改めようとすること」という意味合いで使用される言葉です。

例文 「彼は、昨夜飲みすぎてしまったことを悔悟している様子だった」 「こんな素敵な彼女がいるのに浮気をしたなんて今頃悔悟しているに違いないな」 「彼女の様子を見ていると、もう少し悔悟する必要があると感じます」

「悔恨」の英語

remorse

「悔恨」の英語は「remorse」です。 「remorse」は「後悔、悔い」という意味です。

She lost the game and shedded tears of remorse.

彼女は試合に負け、悔恨の涙を流した。

He was filled with remorse for what he has done.

彼は自分がしたことに対して悔恨の念に耐えない。

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まとめ

「悔恨」という言葉について理解していただけましたでしょうか? ✓「悔恨」は「かいこん」と読む ✓「悔恨」の意味は「あやまちをくやみ、残念に思うこと」 ✓「悔恨」は「悔恨を残す」という使い方はしない ✓「悔恨」の類語は「後悔」「無念」など

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