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「施行」の読み方は3つある!それぞれの意味と使い方を解説

「施行」という言葉をご存知でしょうか。「法律を施行する」「法令が施行される」などと聞いたことがあると思います。なかには「施行」=難しい言葉である、と認識している方も多いのではないでしょうか。しかし、「施行」は意味と使い方をしっかり知っていれば、何も難しくはありません。意味が分からないため、ニュースや新聞の記事が理解できなかったという人も、意味をきちんと押さえておけば内容が把握できます。そこで今回は「施行」の意味と使い方、類語について解説していきます。

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「施行」の読み方と意味<1> しこう

「施行」は<しこう>と読みます。 最も一般的な読み方で、NHKもこのように読みます。 「施」は音読みだと「シ・セ」、訓読みだと「ほどこす」と読みます。 「施」は「計画を実地に移す。実際に行う」を意味します。 「行」は音読みだと「コウ・アン・ギョウ」、訓読みだと「いく・おこなう」と読みます。 「行」は「おこなう」を意味します。 「施行」の意味は「法令の効力を現実に発生させること。実際に行うこと」です。 簡単に言うと「施行」は、「法令を実行すること」になります。 国民に『こういう法律ができますよ〜』と周知させることが「公布」で、『今日からこの法律を破ると罰則です』と法律を実施することが「施行」です。 「施行」は主に、法令について使うことが多いです。 法令としましたが、法令のような強い命令(条例など)の決まりを実行する場合に使います。 法律は特に規定がなければ、公布後満20日を経て”施行”されます。 法律は制定・公布されただけでは法的拘束力がなく、施行されることによって初めて拘束力を持ちます。 このように、「施行」は法律に力を持たせるための最後のステップとなります。 他にも、「施行」は「実際に行うこと」という意味も含まれるので、医療の場において手術を行う際などに「手術を施行する」といったように使います。

例文

  • 新法が制定され、施行された。
  • 新税法を施行する。
  • 協議がまとまり、来年より新しい法令が施行される。
  • 来年度に環境条例が施行される。
  • 正式な宣言によって法律を施行する。
  • 来週から新しい法令が施行されるので、もう一度内容を確認しておく。
  • 施行から4年を迎える自動車運転死傷行為処罰法。
  • 日本国憲法が施行後初めて改正されるかもしれない。
  • 路上喫煙禁止条例が次年度から施行開始となる。
  • 裁判員制度の施行から8年を迎える。
  • 手術を施行するにあたってのガイドラインが改定された。
  • 新しいプロジェクトを施行する。

「施行(しこう)」は法律用語としても使う

「施行」は”法律用語”としても使います。いくつか紹介していきます。 「施行規則」==> 法律・政令などの執行に必要な細則やその委任に基づく規定を主な内容とする規則・命令 「施行日」==> 施行(が予定)される日 「施行令」==> 法律の執行に必要な細則やその委任に基づく規定を主な内容とする命令 「施行法」==> ある法律の施行に必要な諸規定を内容とする法律 「施行期限」==> 法令が公布されたのち、実際に効力を発生させるまでの期限

「施行」の読み方と意味<2> せぎょう

「施行」は<せぎょう>とも読みます。 「施行」の意味は「仏法の善行を積むため僧侶や貧しい人々に物を施し与えること。命令を伝達して実行させること」です。 「せぎょう」と読む場合は、”仏教用語”となります。 しかし、立法事務に携わる者(内閣法制局・各省庁の法令担当部署の事務官等)の間では、「施行」を「せぎょう」と読むことがあるそうです。 これは、作成した条文(本物)と国会提出資料や官報の原稿(写し)が完全に一致していることを確認する”読み合わせ”という作業を行うときの読み方です。 読上げ係が本物を読み上げ、複数人がそれを聞きながら写しを確認しますが、その際に言葉に紛れが生じないように、わざと「せぎょう」と読んでいます。 ただ、一般的に「施行(せぎょう)」を使うことはないでしょう。

「施行」の読み方と意味<3> せこう

「施行」は一般的には「しこう」と読むことが多いですが、法律関係では「刑を執行する」「強制執行」などの「執行(しっこう)」と紛らわしいため、あえて「せこう」とも読みます。 ちなみに、「執行」の意味は「とり行うこと。法律・命令・裁判・処分などの内容を実現すること。強制執行の略」となります。 現在では、法学者や教授などでも「施行」を「せこう」読みする人が増えているようです。 「せこう」と読む場合は「しこう」と同じ意味になります。

「施行」と「施工」の違い

「施工」は<しこう/せこう>と読みます。 「施工」の意味は「工事を行うこと」です。 「施行」を使う上で、よく間違えやすいのがこの「施工」という言葉です。 「施行」は「政策・計画などを実行する」、「施工」は「工事を行う」で意味は全く異なります。 「施行」が「計画を実行する」という意味を持っているため、「工事を施工する」ではなく「工事を施行する」といったように間違った使い方をするケースがめずらしくありません。 正しくは、 「法律がシコウされる」==>「施行」 「工事がシコウされる」==>「施工」 となります。 「施行」と「施工」は非常に似ていますが、しっかりと区別できるようにしておきましょう。

例文

  • 地下鉄工事を施工する。
  • 施工時には、十分な注意が必要である。

「施行」と「実施」の違い

「実施」は<じっし>と読みます。 「実施」の意味は「実際に施行すること。実行」です。 「試験を実施する」「計画を実施する」などと、「実施」は身近な場面でよく使われます。 「施行」は「主に、規則や法律などを実際に行うこと」、 「実施」は「規則や法律だけでなく、制度や計画などを実際に行うこと」を表します。 「実施」の方が対象が広く含まれます。

例文

  • 去年大好評だった催事を、今年はもう少し規模を拡大して実施する予定である。
  • 運動会は予定通り、明日実施されます。

「施行」と「適用」の違い

「適用」は<てきよう>と読みます。 「適用」の意味は「(法律・規則などを)あてはめて用いること」です。 「適用する」といった場合は「法律の規定を具体的な場合について、特定の人・特定の事項・特定の地域に関して実際にあてはめてその効力を実際に働かせること」を表します。 「施行」は「成立・公布した法律に、効力を持たせるために行うこと」、 「適用」は「法律の内容を人や地域にあてはめて、効力を発揮すること」です。 ”施行”された後の法律を、個々のある対象に当てはめることが「適用」となります。

例文

  • 災害救助法を適用する。
  • 新税法を適用する。

「施行」の類語

挙行 (意味:儀式や行事などをとり行うこと) 「記念式典を挙行する」 実行 (意味:実際に行うこと。刑法で、故意をもって犯罪を構成する要件にあたる行為を行うこと) 「計画通りに実行する」 履行<りこう> (意味:決めたこと、言ったことなどを実際に行うこと) 「彼はしっかりと約束を履行した」 遂行<すいこう> (意味:任務や仕事をやりとげること) 「何としてでも業務を遂行する」 実践 (意味:主義・理論などを実際に自分で行うこと) 「理論だけではなく、実践することが大切である」 エンフォースメント (意味:法律を執行すること。法執行) プラクティス (意味:実行・練習。習慣的な取り組み)

「施行」の英語

「施行」は英語で「enforcement」になります。 動詞は「enforce」です。他動詞になります。

“The twisted Diet” is not able to enforce any new law.

「ねじれ国会」では何も新しい法律を施行することができない。

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まとめ

「施行」について理解できたでしょうか? ✔︎「施行」は「せぎょう/せこう」とも読むが、「しこう」と読むのが一般的 ✔︎「施行」は「法令の効力を現実に発生させること。実際に行うこと」を意味 ✔︎「施工」と間違いやすいが、「工事を行うこと」と全く意味が異なる ✔︎「施行」の類語には、「挙行」「実行」「履行」などがある

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