「指標」という言葉をご存知でしょうか。「人生指標」「指標となる」などと使います。では、「指標」とはどのような意味なのでしょうか。「指標」は日常会話で使われることが少ないので、初めて聞いたという方が多いかもしれません。「指標」と聞くと、なんとなく難しそうなイメージを持ちますよね。また、似たような言葉もあるので、しっかりと区別しなくてはいけません。そこで今回は「指標」の意味や使い方、類語との違いについて解説していきます。意味を正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「指標」は<しひょう>と読みます。 「指」は音読みで「シ」、訓読みで「ゆび・さす」と読みます。 「指」は「指示する、指で示すこと」を意味します。 「標」は音読みで「ヒョウ」、訓読みで「しるし・しるす」と読みます。 「標」は「マーク、目標とするもの」を意味します。 「指標」の意味は「物事の大体の予想を立てるための目印」です。
「指標」は物事を判断したり、採点したりするときの印を表す場合に使います。 物事の大体を見定めるための数値を「指標」と言います。 主に、「◯◯指標」「◯◯の指標」という形で用います。 例えば、「優勝チームと最下位のチームでは、打撃指標に大きな差がある」と言います。これは「優勝チームと最下位のチームの、どれだけ打てたか表す数値に差がある」という意味です。 言い回しとしては、
などとなります。 「指標」は日常会話で使うことは少なくて、実験などにおいて目標の数値を「指標」と呼び、実際の数値と比較することで結果を確認することができます。
例文
「目標」は<もくひょう>と読みます。 「目」は音読みで「モク・ボク」、訓読みで「め・ま・さかん」と読みます。 「目」は「しるしとなるもの」を意味します。 「標」は音読みで「ヒョウ」、訓読みで「しるし・しるす」と読みます。 「標」は「マーク、目標とするもの」を意味します。 「目標」の意味は「目的を果たすために設置した目安」です。 「目標」は「物事を行うにあたって、到達や実現すべき点」を表すのに対して、「指標」は「物事を評価するための基準となるもの」を表します。 「指標」は「判断基準となるもの」、「目標」は「ゴールとなるもの」と覚えておくと良いです。 「指標」と「目標」では意味が異なるので、しっかりと区別しましょう。
例文
「指針」は<ししん>と読みます。 「指」は音読みで「シ」、訓読みで「ゆび・さす」と読みます。 「指」は「指示する、指で示すこと」を意味します。 「針」は音読みで「シン」、訓読みで「はり」と読みます。 「針」は「目盛りや方向を表すためのはり」を意味します。 「指針」の意味は「物事を進める上で、取るべき方向を示すもの」です。 「指標」は「物事を評価する上で必要となる目印」、「指針」は「物事の方向性を定めたもの」を意味します。 例えば、「最近流行している彼の自伝は、受験生が勉強の指針として読んでいることが多い」と言います。「指針」を「指標」と置き換えることはできません。 また「指針」には、「時計やコンパスなどの目盛りを示す針」という意味もあります。
例文
「基準」は<きじゅん>と読みます。 「基」は音読みで「キ」、訓読みで「もと・もとい」と読みます。 「基」は「物事のもととなるもの」を意味します。 「準」は音読みで「ジュン」、訓読みで「みずもり・なぞらえる」と読みます。 「準」は「物事をはかる事柄」を意味します。 「基準」の意味は「物事を比較して考えるために必要となる一定の標準」です。 「指標」は「物事を評価する上で必要となる目印」、「基準」は「物事を行う上で満たすべき条件」を意味します。 例えば、「血糖値が基準値を超えてしまう」と言いますが、「基準」を「指標」と置き換えることはできません。
例文
「規準」は<きじゅん>と読みます。 「規」は音読みで「キ」、訓読みで「のり」と読みます。 「規」は「行いや判断のたよりとなる基準」を意味します。 「準」は音読みで「ジュン」、訓読みで「みずもり・なぞらえる」と読みます。 「準」は「物事をはかる事柄」を意味します。 「規準」の意味は「判断や行動をする場合に、手本となる標準」です。 「指標」は「物事を評価する上で必要となる目印」、「規準」は「行動や判断をする際に、手本として守るべきルール」です。 「規準」は、社会的にも倫理的にも守るべき考えや行動を表します。 「指標」と「規準」では意味が異なります。
例文
型 (意味:証拠に残すための目印) 「彼の大事にしているゲーム機を借金の型にする」 杓子定規(しゃくしじょうぎ) (意味:定まった方法に当てはめて対応しようとすること) 「杓子定規な方法には納得がいかない」 パターン (意味:ある型) 「いくつかのパターンに分けて実践してみる」 タイプ (意味:ある型) 「これは古いタイプのやり方である」 バロメーター (意味:ものの状態を調べる基準) 「動画の視聴回数は人気のバロメーターとなる」 目印 (意味:物事の目標となるもの) 「近くにあるコンビニを目印にして彼の家まで向かう」 目安 (意味:大体の基準) 「合格点は80点を目安にしている」 尺度 (意味:ある物事の基準) 「向き不向きの尺度を決めよう」 物差し (意味:物事を判定するための基準) 「彼は通常の物差しでは計算できない」 水準 (意味:物事の評価を定めるときの基準) 「やっとの技能が水準に達しそうだ」 軸 (意味:物事の中心となるもの) 「彼を軸にして計画を進める」 寸法 (意味:物事の基準となる長さ) 「服を作るために寸法をはかる」 基点 (意味:物事のもとになるもの) 「ここを基点として活動を進める」
「指標」は英語で、
などがあります。 「index」は複数の状況を比較するために用いる「指標」を指します。「指数」と和訳されうことが多いです。 「indicator」には比較のニュアンスはなく、これからどうすべきかを検討するための「指標」を指します。 例文です。
Commodity price is a good indicator of how good the economy is functioning.
物価は経済がいかにうまく機能しているかの指標になる。
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「指標」について理解できたでしょうか? ✔︎「指標」は「しひょう」と読む ✔︎「指標」は「物事の大体の予想を立てるための目印」を意味 ✔︎「指標になる」「経済指標」「健康指標」「人生指標」などがある ✔︎「指標」の類語には、「型」「パターン」「物差し」「基点」などがある