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「知識」「知恵」「知見」「知性」「見識」の違いとは?

「知識」「知恵」「知見」「知性」「見識」という言葉をご存知でしょうか。「知識が豊富」「知恵をしぼる」「知見を広める」などと言います。では、この5つの言葉の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。よく似ていますが、それぞれ意味が異なります。日常会話でもよく使う表現ですが、区別せずに使っているという方が多いかもしれません。正しく使うためには、意味の違いをはっきりと意識しておかなければいけません。そこで今回は「知識」「知恵」「知見」「知性」「見識」の使い分けについて解説していきます。違いを正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!

「知識」「知恵」「知見」「知性」「見識」の違い

「知識」・・・経験や勉強によって得られた、ある物事に関して知っている内容や事柄 「知恵」・・・物事の道理や筋道を知って、適切に判断する能力 「知見」・・・実際に研究や実験を行い、見たり聞いたりして知ることができた事柄 「知性」・・・はっきりしない物事を諦めずに考えることで、その答えを導き出す能力 「見識」・・・物事の本質をしっかりと見透かすことができる秀でた判断力

「見識」の意味と使い方、類語「識見・知識」との違い、英語を例文付きで解説

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「知識」の意味と使い方

「知識」は<ちしき>と読みます。 「知」は音読みで「チ」、訓読みで「しる」と読みます。 「知」は「物事の本質を理解すること。ものを心に感じ取ること」を意味します。 「識」は音読みで「シキ・シ」、訓読みで「しる・しるす」と読みます。 「識」は「物事を区別して理解する。見分ける」を意味します。 「知識」の意味は「ある事柄について理解していること。また、その内容」です。 経験や学びによって、得ることができた事柄を表します。誰でも学ぶことによって知識を得ることができます。 言い回しとしては、

  • 知識がある
  • 知識が豊富
  • 知識を深める
  • 豆知識
  • 前知識
  • 予備知識

などとなります。

例文

  • 医者になるためには、必要な知識と技術を学ばなければいけない。
  • 彼は虫について知識が豊富なため、生物博士というあだ名で呼ばれている。
  • 食べ物に関する知識が豊富な人の話を聞いたので、食に興味を持つことができた。
  • キャンプをたくさんしたおかげで、釣りや狩りについての知識が深まった。
  • 彼は豆知識に詳しいため、いつも話が面白い。
  • 外国の歴史や文化についての知識は全くないが、旅行を楽しめることができた。
  • 彼女は生活を送る上で役に立たない知識ばかり知っている。

「知恵」の意味と使い方

「知恵」は<ちえ>と読みます。 「知」は音読みで「チ」、訓読みで「しる」と読みます。 「知」は「物事の本質を理解すること。ものを心に感じ取ること」を意味します。 「恵」は音読みで「ケイ・エ」、訓読みで「めぐむ」と読みます。 「恵」は「賢いこと」を意味します。 「知恵」の意味は「物事の道理を知って、適切に判断する力」です。 「知恵」は生活をする上で必要となる方法を表します。知恵がないと物事を適切に処理したり、対応することができません。 言い回しとしては、

  • 知恵が浮かぶ
  • 知恵を貸す
  • 知恵を絞る
  • 知恵をつける
  • 知恵を働かせる

などとなります。

例文

  • 彼は知恵が優れているので、何か困ったことがあったら彼に聞くようにしよう。
  • いくら真面目に考えても、一切知恵が出てこない。
  • 薬の作り方が載っている雑誌は、子供に悪い知恵を付けることになるだろう。
  • 上司から知恵を借りながら企画を進める。
  • 優秀賞を取れるように、知恵を絞ってアイデアを練る。
  • 三人寄れば文殊の知恵と言うし、みんなで考えてみよう。
  • プロジェクトを成功させるため、無い知恵を絞り出す。

「知見」の意味と使い方

「知見」は<ちけん>と読みます。 「知」は音読みで「チ」、訓読みで「しる」と読みます。 「知」は「物事の本質を理解すること。ものを心に感じ取ること」を意味します。 「見」は音読みで「ケン・ゲン」、訓読みで「みる・みえる・みせる・まみえる」を読みます。 「見」は「あらわること。思っていること」を意味します。 「知見」の意味は「実際に知っていることと見ていること。見て知ること」です。 実際に調査や実験をすることで、見聞きして得ることができた内容や物事を表します。 言い回しとしては、

  • 知見を広める
  • 知見を得る
  • 知見を蓄積する
  • 知見を発表する
  • 知見を共有する
  • 知見を異にする

などとなります。

例文

  • 国内だけではなく、留学をして色々な人と仲良くなることで知見を広める。
  • 取材をしていく上で蓄積した知見を、今後の研究に取り込めたら良い。
  • AさんとBさんでは、ある問題の原因に関して知見を異にしている。
  • 私はあまり旅行や活動をしないため、知見が広くない。
  • 本を読むだけでなく、実際に研究することで知見を広められる。
  • 今回の企画実行で得た知見を、仲間内で共有する。
  • 小さいミスから得た知見を生かして、物事に取り組む。

「知性」の意味と使い方

「知性」は<ちせい>と読みます。 「知」は音読みで「チ」、訓読みで「しる」と読みます。 「知」は「物事の本質を理解すること。ものを心に感じ取ること」を意味します。 「性」は音読みで「セイ・ショウ」、訓読みで「さが」と読みます。 「性」は「生まれながら持っている気持ち」を意味します。 「知性」の意味は「物事を知ったり、考えたりと判断する力」です。 もやもやと明確ではない物事を諦めることなく考えることで、その答えを導き出す力を表します。 言い回しとしては、

  • 知性が高い
  • 知性を磨く
  • 知性がある
  • 知性を感じる
  • 知性が豊か
  • 知性を備える
  • 知性に溢れる
  • 知性的

などとなります。

例文

  • 今回の作品は知性を感じさせるものとなっており、惚れ惚れとする。
  • 彼女は知性豊かなので、悩みがあるときは彼女に相談することにしている。
  • 知性を磨くためには、多くの本を読んだりして努力することが必要である。
  • 彼女は知性的な風貌だが、中身は見た目と違いだらしない性格をしている。
  • 知性が働く人は、問題を解決するのがとても早い。
  • 彼女は豊かな知性を持っているので、他人が思いつかないような行動をする。
  • 彼は知性があるから、物事を最後まで諦めずに考え続けられる。

「見識」の意味と使い方

「見識」は<けんしき>と読みます。 「見」は音読みで「ケン・ゲン」、訓読みで「みる・みえる・みせる・まみえる」を読みます。 「見」は「あらわること。思っていること」を意味します。 「識」は音読みで「シキ・シ」、訓読みで「しる・しるす」と読みます。 「識」は「物事を区別して理解する。見分ける」を意味します。 「見識」の意味は「物事の本質を見抜くことができる、立派な判断力」です。 ある物事に関して、その本質を見破る確かな考えを表します。周りの人たちを納得させる結論を下すためには、見識が必要です。 また、「見識」には「気位。プライド」という意味もあり、「見識が高い」という形でも用います。 言い回しとしては、

  • 見識がある
  • 見識が高い
  • 見識がある
  • 見識を備える
  • 見識を深める

などとなります。

例文

  • 見識を持っている人は、我々を納得させられる力がある。
  • この件に関しては、見識を備えた人物に話を伺おうと思う。
  • 彼は見識が高いから、無駄なことは言わない方が良い。
  • 見識が高い人物は変に自信があるため、扱いに困る。
  • 見識は人それぞれのため、物の見方が異なるのは当たり前だ。
  • 彼は見識があるから、誤った道には進まないと思うよ。
  • 物事を上手く進めるためには、見識を深めることが重要である。

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