「及び」と「並びに」という言葉をご存知でしょうか。「及び」や「並びに」は、日常会話で何気なく使っていることが多いですよね。普段からよく使う言葉ですが、違いについてしっかりと理解しているでしょうか。違いなど考えずに使っている、同じように使っているという方がほとんどかもしれません。実は「及び」と「並びに」は違いがあるので、きちんと区別する必要があります。そこで今回は「及び」と「並びに」の使い分けについて解説していきます。違いを適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう。
「及び」・・・複数の事柄をつなげて述べる語 「並びに」・・・前後二つの事柄をつなげて述べる語
「及び」と「並びに」は同じ意味ですが、使い方に違いがあります。 「及び」で列挙したことと、異なるジャンルのものを列挙する場合に「並びに」を用います。 例えば、「A組の先生及び生徒、並びに、B組の先生及び生徒」と言えます。 「A組の先生と生徒」は一個の団体なので差が小さいですが、「A組とB組」では全く別の団体となります。 「今日はスカート及び帽子、並びに、ノート及びボールペンを買った」とした場合は、 スカートと帽子はファッション物なので「及び」、ノートとボールペンは文房具なので「及び」を用います。 ファッション物と文房具はジャンルが異なるので、これらを並べる場合は「並びに」が使われます。 差が小さいものを並列するときは「及び」、差が大きいものを並列するときは「並びに」を使うと覚えておきましょう。
「及び」は<および>と読みます。 「及び」は「複数の事柄を並べて挙げたり、別の事柄を付け加えて言及する場合に用いる語」です。 「及」は「あるところまで追いつくこと、ある箇所まで届くさま」を意味します。 簡単に言ってしまうと「及び」は「〜と」ということです。「ご飯及びパン」と言った場合は「ご飯とパン」の2つを表します。 いくつかの事柄を列挙したり、ある事柄を付け加えたりする場合に「及び」を使います。 例えば、「国語及び数学を受けた」だったら「国語と数学の2つを受けた」という意味になります。 複数の事柄に関して話すときに「◯◯と△△と××と□□」といちいち言うのは鬱陶しいですよね。そんな場合に「及び」を使うことによって、物事をすっきりとまとめることができます。 並べる事柄が3つ以上ある場合は、「A、B及びC」「A、B、C、D及びE」といったように、最後の語の一つ前で用います。 「及び」はかしこまった表現なので、試験問題や公共の場で連絡をするときなど書き言葉としてよく使われています。
例文
「並びに」は「前後二つの事柄を並べて述べる語」です。 「並」は「対等の関係にいること、同じところにならぶこと」を意味します。 簡単に言ってしまうと「並びに」は「〜と」「そして」です。 「及び」は小さい集まりをつなげるときに用いますが、「並びに」は大きい集まりをつなげるときに用います。 例えば、「私はステーキとラーメン、並びにプリンが好きです」と言えます。この場合は、プリンはステーキとラーメンとジャンルが異なるので「並びに」を使います。 「及び」を使う場合は、「私はステーキ及びラーメン、並びにプリン及びケーキが好きです」とします。ステーキとラーメンはご飯物なので「及び」、プリンとケーキはデザートなので「及び」を用います。 4つを並べる際は、ご飯物とデザートでは種類が異なるので「並びに」を使います。
例文
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