「心境」と「心情」という言葉をご存知でしょうか。「心境を語る」「心情を察する」などと使います。では、「心境」と「心情」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。日常会話でも使う表現なので、知っている方も多いかもしれません。しかし、言葉は知っていても何気なく使っているため、意味はよく分からないという人もいると思います。正しく使うためには、それぞれの意味について覚えておく必要があります。そこで今回は「心境」と「心情」の使い分けについて解説していきます。違いを適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「心境」・・・ある状況に至るまでの心の状態 「心情」・・・まだ言葉に発していない心の状態
「心境」と「心情」は意味が異なります。 「心境」と「心情」の違いを明確にするには、それぞれの漢字の意味を知っておく必要があります。 「境」は「置かれている様子」、「情」は「物事に感じて起こる心の働き」を表します。 「心境」は「自分が置かれている状態に対して思っていること」、「心情」は「ある物事に対して思っていること」という意味になります。
「心境」は<しんきょう>と読みます。 「心」は音読みで「シン」、訓読みで「こころ」と読みます。 「心」は「気持ち。精神」を意味します。 「境」は音読みで「キョウ・ケイ」、訓読みで「さかい」と読みます。 「境」は「置かれている様子」を意味します。 「心境」の意味は「精神の状態。こころもち。胸のうち」です。 その時の心のうちやどう思っていたかを表します。 よく「心境の変化」と言います。これは「気持ちや考えが変わるさま」を意味します。今までとは違った考え方や意見を持つことを表す場合に使うことが多いです。 言い回しとしては、
などとなります。 「心境」の類語には、「心理状態」「精神状態」「境地」「域」「高み」などがあります。
例文
「心情」は<しんじょう>と読みます。 「心」は音読みで「シン」、訓読みで「こころ」と読みます。 「心」は「気持ち。精神」を意味します。 「情」は音読みで「ジョウ・セイ」、訓読みで「なさけ」と読みます。 「情」は「物事に感じて起こる心の働き。気持ち」を意味します。 「心情」の意味は「心の中で感じていること。気持ち」です。 物事に感じることによって、生じる感情や心の中で思っていることを表します。 例えば、勉強をしているとき、それとは別に『彼は何をしているのだろう?』といったように全く関係ないことを思ってしまうことがありますよね。 こうした感情を「心情」と言います。 言い回しとしては、
などとなります。 「心情」の類語には、「感情」「心地」「情感」「気持ち」「気分」「センチメント」「心模様」などがあります。
例文
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