「当面」「当分」という言葉をご存知でしょうか。「当面は保留にする」「当分は連絡を絶つ」などと使います。では、「当面」と「当分」はどのような意味なのでしょうか。日常会話でも使うことが多い表現ですが、意味について知らない方も多いかもしれません。正しく使うためには、意味をきちんと覚えておく必要があります。また、「当面のところ」「当分の間」という表現もありますが、これらはどういった意味なのでしょうか。普段よく使う言葉でも、色々と疑問に思う点がありますよね。そこで今回は「当面」と「当分」の使い分けについて解説していきます。違いを適切に知って、うまく使い分けできるようにしましょう!
「当面」・・・今まさに直面していること、今のところは 「当分」・・・これから先は、ここしばらくの間は 「当面のところ」・・・今のところは 「当分の間」・・・ここしばらくの間は
「当面」と「当面のところ」、「当分」と「当分の間」は同じ意味です。 「当面」も「当分」も「現在から近い将来」を表します。 「当面」は「一時的に」、「当分」は「今後も続く」という意味合いになります。 「当面」は「とりあえず」というニュアンスを含んでいますが、「当分」は不確かな期間を表します。「当面」よりも「当分」の方が、長い時間を指します。
「当面」は<とうめん>と読みます。 「当」は音読みで「トウ」、訓読みで「あたる・あてる」と読みます。 「当」は「当てはまる。合う」を意味します。 「面」は音読みで「メン」、訓読みで「おも・おもて・つら」と読みます。 「面」は「向き合う。前にする」を意味します。 「当面」の意味は、 1.今立ち向かっていること、目の前に立ちはだかっていること 2.今のところ、現時点では です。 「当面」は「とりあえず」「まずは」というニュアンスを含みます。先のことは考えていないけれど、今はこうするという場合に使います。 1の意味では「難題に当面する」「困った事柄に直面する」と言えます。この場合は「何か厄介な事に接している」ことを表します。 2の意味は「当面社員は増やさない」「当面思っていない」と言えます。この場合は「今のところは◯◯は行わない」ことを表します。
例文 「直面している」という意味
「今のところ」という意味
「当分」は<とうぶん>と読みます。 「当」は音読みで「トウ」、訓読みで「あたる・あてる」と読みます。 「当」は「当てはまる。合う」を意味します。 「分」は音読みで「ブン・フン・ブ」、訓読みで「わける・わかれる・わかる」と読みます。 「分」は「わずか。短い期間」を意味します。 「当分」の意味は、 1.近い未来までのしばらくの間、今のところ 2.ある物事が起こったとき 3.役割を数人で分担する際に、自分が担当する部分 です。 「当分」には3つ意味がありますが、1の意味で使うことが多いです。 「当分」は「今からしばらくの間」を表します。「当分」は近い将来を表していますが、具体的な期間は決まっていません。 例えば、「大雨の影響で、当分電車は動かない」だったら1時間〜2時間程度を表していて、「勉強に集中したいので、当分は誰とも連絡を取らない」だったら1週間〜1ヶ月程度を表します。 このように、「当分」は使い方によって表す期間が異なるので、使用する際は注意しましょう。
例文
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