「柿(かき)」と「杮(こけら)」という言葉をご存知でしょうか。「柿を食べる」「杮落とし」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。日常会話でも見聞きすることがあるので、知っている人もいれば、知らない方もいるかもしれません。「柿(かき)」と「杮(こけら)」は字形が非常に似ていますが、何か違いはあるのでしょうか。正しく使うためには、意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は柿(かき)」と「杮(こけら)」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「柿(かき)」・・・多肉で水分を多く含み、熟して黄赤色になる果物 「柿(こけら)」・・・木材を斧や刀で削ったときにできる木のかけら
「柿(かき)」と「杮(こけら)」は形が非常に似ていますが、実は別の字になります。 二つの違いとしては、右の部分「市」です。 「柿(かき)」は「市」=「亠(なべぶた)」+「巾」で、「柿(こけら)」は「市」=「市」です。 「柿(かき)」はなべぶたと巾の間に隙間がありますが、「柿(こけら)」には隙間はありません。 「柿(かき)」は「甘柿」「渋柿」といったように使います。 字形は似ていますが、意味は全く異なるのでしっかりと区別できるようにしましょう。
「柿(こけら)」の意味は、
です。 「柿」は木の削りくず、木材を道具で削ったときにできる木片を表します。 「柿」は「木屑」と表すこともできます。 「杮」は音読みで「ホ、ハイ」、訓読みで「こけら」と読みます。 「杮」は「材木を削ったくず」を意味します。 「柿」を用いた表現をいくつか紹介します。 「杮落とし(こけらおとし)」は「新築もしくは改築した劇場で、初めて行われる催し」を意味します。 元々は歌舞伎においてよく使われていましたが、歌手のライブに対しても使われることが多くなりました。劇場や映画館を指しているので、屋根がついていない施設に対して使うことはありません。 「杮落とし」は工事が終わった後に、屋根の木くずを払い落としたことからきています。 「杮葺(こけらぶき)」は「ヒノキやスギなどの薄板で屋根を覆うこと」を意味します。 日本に古来から伝わる、独自の技法の一つとなります。一般的な建物ではなくて、文化財の屋根において用いられることが多いです。
例文
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