「頼む」と「恃む」という言葉をご存知でしょうか。「伝言を頼む」「人を恃む」といったように使います。では、「頼む」と「恃む」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この2つの言葉は日常会話においても、使うことが多いですよね。見聞きしたことがある、使ったことがあるという人が多いかもしれません。ただ、区別ができない、同じように使っているなんてことがあるかと思います。正しく使うためには、違いについて知っておくことが必要です。そこで今回は「頼む」と「恃む」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「頼む」・・・相手に自分の希望や用事を伝えて、それを果たしてくれるようにお願いすること 「恃む」・・・相手が良い結果を残してくれるだろうと信じて、大いに期待すること
「頼む」は<たのむ>と読みます。 「頼む」の意味は「他の人に依頼して代わりにやってもらうこと」です。 自分の思い通りにしてくれるように相手にお願いしたり、希望することを表します。自分では達成できないことを、それを行うのが可能な人にお願いすることも「頼む」です。 「頼」という字は「信頼」「依頼」と使われているように、「たよりにする、願う」という意味があります。 主に「◯◯を頼む」という形で用います。相手に物事をお願いする場合に使います。 例えば、「仕事を頼む」「伝言を頼む」「子供を頼む」「買い出しを頼む」といったように使います。ものを要求する場合も「寿司を頼む」「お茶を頼む」などと言えます。 「又頼み(まただのみ)」という表現があります。これは「本人ではなく、人を介して頼むこと」を意味します。 「頼む」の類語には、「誂える」「注文」「乞う」「任せる」「委託」「リクエスト」「お願いする」「懇願」「手配する」「請求する」などがあります。
例文
「恃む」は<たのむ>と読みます。 「恃む」の意味は「心の中で期待して信じること、待ち望むこと」です。 それにすがるだけの能力があると信じていること、期待を抱いていることを表します。 「恃」は「矜恃」「自恃」と使われているように、「力にして期待する」という意味があります。 誰かに期待することを表す場合に「恃む」を使います。 主に「◯◯を恃む」「◯◯と恃む」という形で用います。「恃むに足らず」といったように否定形で用いられることも多いです。 例えば、「彼をあてにするよりも、自分を恃んだ方が良い」といったように使います。これは「彼よりも自分の方が期待に応えられるだろう」という意味になります。 「恃む」を用いたことわざに「人を恃むは自ら恃むに如かず(しかず)」というものがあります。これは「他人は信用できないから、自分をあてにするのが間違いないこと」を意味します。 「恃む」の類語には、「すがる」「期待する」「依存する」「あてにする」「頼りにする」「しがみつく」「待望する」「待ち焦がれる」などがあります。
例文
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