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「参照」の意味と使い方!類語「参考・引用」との違い、英語表現を解説

「参照」の意味と使い方!類語「参考・引用」との違い、英語表現を解説

「参照」という言葉をご存知でしょうか。ビジネスシーンでは相手に見てもらうことを促す表現がいくつかあります。直接「見てください」とは言わず、「ご参照ください」「参考になさってください」などをよく使います。では、具体的に「参照」はどのような意味を表しているのでしょうか。何気なく意識せずに使うことが多いですよね。そこで今回は「参照」の意味や使い方、「参考・引用」との違いを解説していきます。「ご参照ください」は使うことが多いので、意味をしっかり理解しておきましょう。

「参照」の意味

「参照」は「照らし合わせて見ること」「引き比べて参考にすること」を意味します。 「参」も「照」も「照らし合わせる」ことを表します。 「参照」は「理解を深めるために、すでにある知識や資料などと他の情報と照らし合わせて見る・読む」というニュアンスになります。 ただ、見る・読むのではなく、参考にして理解をするというが目的です。 「参照項目」「別紙参照」「参照データ」などと言いますよね。

ビジネスで使える「ご参照ください」の使い方と例文

目上の人に、「見てもらいたい」「参考にしてもらいたい」とお願いしたいときに、「ご参照ください」を使います。 「見てください」だと直接的な表現になってしまうので、代わりに「ご参照ください」が使用できます。 「ご参照ください」は尊敬を表す接頭語「ご」+「参照」+丁寧語「ください」で正しい表現です。 「ご参照ください」を使う場面としては、「詳細につきましては、別紙の資料をご参照ください」といったように、既に配布されている資料や、自分の知識に基づいて情報を照らし合わせつつ確認してほしい場合に用います。

例文 ・詳細については、説明書をご参照ください。 ・詳しくは、添付資料をご参照ください。 ・前回の議事録をご参照ください。 ・明日の会議の内容を企画書のまとめましたので、ご参照ください。 ・最後のページの付図をご参照ください。 ・何か分からないことがあったら、マニュアルをご参照ください。 ・詳細につきましては、以下をご参照ください。 ・詳しいデータについてはお手元の資料をご参照ください。 ・契約内容に関しましては、こちらの資料をご参照ください。

「ご参照してください」は誤用

「ご参照ください」を使うときに間違いがちなのが、「ご参照してください」という言い方です。 「ご参照して」は「ご参照する」を活用した形です。「ご参照する」は「ご〜する」という文型なので謙譲表現になってしまうので、相手の行為に対して使用するのは不適切になります。 「する」の尊敬語は「なさる」なので、正しくは「ご参照なさってください」となります。 例えば、「ご安心ください」とは言いますが、「ご安心してください」とは言いませんよね。 「ご」「お」をつけた言葉を使う場合、語尾は「してください」ではなく「ください」とするように覚えておきましょう。

例 ・(誤)ご注文してください  (正)ご注文ください ・(誤)お答えしてください  (正)お答えください ・(誤)ご連絡してください  (正)ご連絡ください

「参照」と似ている言葉との使い分け

「参照」と「参考」の違い

「参考」は「照らし合わせて考えること」「自分の考えややり方を決める手がかりとすること。また、その材料」を意味します。 「参照」も「参考」も”自分の考えの手がかりにする”という意味があります。 2つの違いとしては、

「参照」・・・「書籍やネットなどの文章や図と照らし合わせて見ること」 「参考」・・・「書籍やネットに限らず、人からの話、テレビの情報などを手がかりとすること」

となります。 例えば、 ・Webサイト△△を参照しました ・◯◯様の考えを参照しました とした場合、上の文章は正しい表現ですが、下の文章は不適切になります。 「参照」は対象物が”目に見えるもの”であって、照らし合わせて確認し、そのものの理解を深めることを表します。 「参考」は、その考えや考え方を取り入れるということを表します。 例えば「参考になさってください」と言った場合、「こちらからは参考となるものを提示したつもりでも、相手の役に立つかは不明確」という意味を含んでいます。 「参照」よりも「参考」の方が対象の範囲が広いため、どちらを使用して良いか迷った場合は「参考」を使うのが良いでしょう。 また、「ご参考ください」とは言いません。相手に”参考”してもらうことをお願いする場合は「参考になさってください」「参考にしていただければ幸いです」などと使います。

「参照」と「引用」の違い

「引用」は「自分の説のよりどころとして、他の文章や事例または古人の語を引くこと」を意味します。 「引用」は「自分の説や論を証明、説明するために他の文章を引く」というニュアンスになります。 2つの違いとしては、

「参照」・・・「書籍やネットなどの文章や図と照らし合わせて見ること」 「引用」・・・「書籍やネットの文章の一部をそのまま載せること」

となります。 「引用」する場合は、文章全体を見たときに、自分が書いた文章よりも引用の文章の方が割合を少なめにします。引用の文章の方が多いと『転載』と見なされてしまいます。

「参照」と「転載」の違い

「転載」は「既刊の印刷物の文章・写真などを他の印刷物に移し載せること」を意味します。 2つの違いとしては、

「参照」・・・「書籍やネットなどの文章や図と照らし合わせて見ること」 「転載」・・・「他人の文章や事例などを自分の文章の中に載せて紹介すること」

となります。 「転載」は「引用」と若干似ていますが、違いとしては”自分の文章の割合が少ない”部分です。 自分が書いた文章に対して、他から引いてきた文章の方が多い場合は「転載」となります。 また、「転載」をする上で注意しなければいけない点があります。 ・著作者の承諾があること ・自分の文章と明確に区別されていること ・引用元が改変されていないこと よく書籍や資料なんかに「無断転載禁止」と記載されていますよね。「引用」も「転載」も無断での仕様は避けるべきですが、基本的に「引用」については無断で使うことが可能です。 ただ、「転載」をするときは、著者に必ず確認するようにしましょう。

「参照」の類語

引照

「引照」は「他の事柄を引き参照すること」を意味します。 「引照」は「他の事柄と比べる」というニュアンスになります。 「原書から直接に引照した」「他の訳本と引照する」などと言います。

参酌

「参酌(さんしゃく)」は「てらしあわせて善をとり、悪をすてること」「比べて参考にすること」を意味します。 「参酌」は「他のもの参考にして長所を取り入れること」を表します。 「酌」には「先方の意見や事情をくみとる」という意味が含まれます。 「第三者の意見を参酌して、適切な対策をとる」「事情を参酌する」などと言います。

引合

「引合」は「証拠・参考などの例に引くこと」を意味します。 「引合」は「証拠・比較・参考とするために例に引くこと」を表します。 例えば、「過去の事例を引合に出す」などといった場合、これは現在の物事と過去の事例の間に、共通している何らかの結びつきがあることになります。 「引合」はビジネスシーンでは、説明を行うときに過去の事例を比較、または証拠として出す際に使用します。これは今回の内容の真偽を確かめるために、過去の資料などを用います。 主に「今回の計画と前例を引合に出す」といったように使います。

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出典

「出典」は「故事・成語・引用句などの出所である文献、書籍」「また、その出所」を意味します。 「出典」は、引用または参考にした著作物そのもののことを表します。 書籍や雑誌の「出典」の書き方としては、 ・著者名→『本の題名』→出版社名→出版社年→ページ数 となります。 新聞記事での「出典」の書き方は、 ・新聞名→『記事名』→年月日→朝刊か夕刊→刊や版 出典を示さずに、他人が書いたものをコピーすることは不正行為になってしまうので注意しましょう。

「出典」の例 ・長谷川町子 『サザエさん」 朝日新聞社 1970 p100 ・朝日新聞 『社説』 2000年4月1日付 朝刊 10(7)

「ご参照ください」の類似表現

ご覧ください

「ご覧ください」は、「見る」の尊敬語「ご覧になる」+丁寧語「ください」が付随した言葉です。「見てください」を丁寧にした表現になります。 「ご覧ください」には”私のためにどうか見てください”という意味合いがあり、”面倒なことをお願いして申し訳ありませんが”という気持ちを表します。 「ご覧ください」は正しい敬語であり、話者より立場の上の人に対してお願いするときに使うことができます。ビジネスシーンでは、上司や顧客、取引先などに対して「ご覧ください」を使うことができます。

例文 ・新商品のカタログを同封いたしましたので、ご覧ください。 ・企画書を添付いたしましたので、一度ご覧いただければ幸いです。

ご確認ください

「確認」は「確かにそうだと認めること」「また、はっきり確かめること」を意味します。 「ご確認ください」は、尊敬を表す接頭語「ご」+「確認」+丁寧語「ください」です。 「ご確認ください」は「はっきりと確かめてください」「はっきりと認めてください」という意味になります。 目上の人に対して、「ご確認ください」でも問題ありませんが、より丁寧にするには、 ・お確かめください ・ご確認なさってください ・ご確認の程お願いします などを使います。 「お確かめください」「ご確認くださいませ」に関しては「ご確認ください」と丁寧さにあまり差はありませんが、より柔らかい言い回しになるので、企業によってはお客様に対してこの表現で統一していることもあります。

例文 ・この件の詳細につきましては、添付資料の◯ページでご確認ください。 ・ご多忙中、恐れ入りますが、枚数をよくご確認の上、改めてご連絡ください。

間違いも多い?「ご確認ください」の正しい使い方、その他「ご確認」の敬語表現は?

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ご一読ください

「ご一読」は<ごいちどく>と読みます。 「一読」は「一度読むこと。ひととおり読むこと」を意味しています。 「ご一読ください」といった場合は、配布した書類などに対して目を通しておいてくださいということになります。 ビジネスシーンにおいて「ご一読」は、会議が行われる際に資料を配布し、上司など目上の人に対して読んでおいてほしいときに使うことができます。 「目を通してください」と言っても問題ありませんが、相手によっては失礼な印象を与えてしまう可能性があるので、「ご一読ください」を使うのが良いでしょう。

例文 ・明日の会議までに、お渡しした資料をご一読いただければと思います。 ・弊社の新しいパンフレットで完成しました。大変恐縮ですが、ご一読いただけましたら幸いです。

「参照」の英語

「参照」は英語で「reference」になります。 「参照する」は「refere to...」と言います。

Please refer to the website below for more information.

詳細は下記のウェブサイトをご参照ください。

《完全版》「reference」の意味と使い方を例文付きで解説!

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論文や学術書などでは「cf.」という表記もします。 「cf.」に関しては別の記事で詳しく書きましたのでぜひ参照してください。

本やレポートなどでよくみる「cf.」の意味って何?その他の略語も合わせて紹介します!

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まとめ

「参照」について理解できたでしょうか? ✔︎「参照」は「照らし合わせて見ること」「引き比べて参考にすること」を意味 ✔︎「ご参照ください」は正しい表現だが、「ご参照してください」は誤り ✔︎「参照」の類語には、「引照」「出典」などがある ✔︎「ご参照ください」の類似表現には、「ご確認ください」「ご覧ください」などがある

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