「督促」という言葉をご存知でしょうか。「返済するように督促する」「督促状が届く」などと使います。日常会話で使うことはほとんどありませんが、改まった場面では使うことが多い言葉です。使われ方からしてあまり良い印象は受けませんが、「督促」とはどのような意味なのでしょうか。聞いたことはあるけど、どのように使うか分からない、という方も多いかと思います。いざというときに使うことができるように、「督促」についての知識を深めましょう。そこで今回は「督促」の意味や使い方、類語、「催促」との違いについて解説していきます。「督促」を適切に知って、上手く使えるようにしましょう!
「督促」は<とくそく>と読みます。 「督」は音読みで「トク」、訓読みで「かみ」と読みます。 「督」は「実行を遅らせないように急がすこと」を意味します。 「促」は音読みで「ソク」、訓読みで「うながす」と読みます。 「促」は「うながすこと。急かすこと」を意味します。 「督促」の意味は、 1.物事の実行や実施をうながすこと。急がすこと 2.租税が期限までに納付されていない場合に、納付を催告すること です。 ある物事がしっかりと進んでいない場合に、それを行うように急がすことを表します。 『早くしろ!』『さっさと進めろ!』と急かされることが「督促」です。
「督促」には2つ意味がありますが、主に1つめの意味で使います。 相手が物事を履行しないときにこちらから行動するようにけしかけたり、約束に関して守ってくださいと促すことを表す場合に「督促」を使います。 「督促する」という形で、相手に促すことを表します。例えば、「借金の返済を督促する」「書籍の返却を督促する」などと言います。 「督促」は、金銭関係の処置に関して使うことが多いです。 「返済の督促」「納税の督促」「代金支払いの督促」「借金の督促」「督促手続き」などと使います。 このように、「督促」は日常会話で使うというよりも、少々改まった場面で使われる表現となります。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「催促」は<さいそく>と読みます。 「催促」の意味は「早く行うように急かすこと」です。 「催」は「追い立てる。せきたてる」、「促」は「うながすこと。急かすこと」を意味します。 「督促」は「ある物事がしっかりと進んでいない場合に、それを行うように急がすこと」 「催促」は「ある物事を早く実行するように、急かすこと。促すこと」 「督促」と「催促」はどちらも「早く行うように急かすこと」です。ほとんど同じ意味ですが、使う場面が異なります。 日常生活において色々な場面では「催促」、法律など公的な場面では「督促」を使うことが多いです。 「督促」の方が「催促」よりも、より厳しい強制的な印象となります。
例文
駈る(かる) (意味:急かすこと) 「前の車を駈る」 突き上げる (意味:下から上に向かって押し上げること) 「寂しさが胸を突き上げる」 談じ込む (意味:要望や苦情を強い態度で申し入れる) 「客が目を血走りながら談じ込む」 要求 (意味:必要なものを強く求めること) 「犯人の要求を受け入れる」 詰め寄る (意味:責め問いただすために、相手に近寄ること) 「だんだんと彼に詰め寄っていく」 要望 (意味:ある物事を求めて望むこと) 「相手の要望に応えるしかない」 促す(うながす) (意味:早く行うように急き立てること) 「部長に謝罪を促す」 請求 (意味:相手に対して求めること) 「先日の支払いを請求する」 揉み立てる (意味:早くするよう急かすこと) 「早くしてほしいと揉み立てる」 責め立てる (意味:相手を激しく責めること) 「異常なくらいに責め立てる」 督励(とくれい) (意味:任務を全うするために、監督し励ますこと) 「後輩を督励する」 叱咤(しった) (意味:怒りをあらわにしながら、叱ること) 「叱咤することも必要だ」 かり立てる (意味:そうしなければならないという気持ちにさせるために促すこと) 「少しでもやる気を出すようかり立てる」
「督促状」とは「督促をするための手紙」です。 「督促状」には『いつまでにお金を支払ってください。提出してください』という内容が書かれています。 請求に対して、期限を過ぎても未支払いだったり未提出の場合、促すための催促状を出します。催促状を出しても、支払わなれないときは「督促状」を書きます。 いくら催促し続けても、反応がない場合は法的な手続きを進めることができます。催促状を発行して、締め切り一週間以上を過ぎても音沙汰がないときに督促状を送ります。督促状は最初に促すときは送れません。 「催告書(さいこくしょ)」は「督促をするための書状」です。 「催告書」は「督促状」と同じように、未支払い未提出のものを催促する場合に送る手紙となります。 「督促状」を何もせずにそのままにしておくと、「催告書」が届いてしまいます。 「督促状」よりも「催告書」の方が「催促」が強くなり、文面もさらに厳しいものとなります。 催告書は多くの場合、内容証明郵便で送られてきます。ですので、『え、そんなものはきてません』ととぼけても、「誰が誰宛にどんな内容の書類を送った」ということを郵便局が把握しているので無駄であるいうことです。 他にも、内容証明には時効を止める効果があります。催告書までも放っておくと、資産の差し押さえや競売など、いつ法的な手続きが始まってもおかしくないと認識できます。
「督促する」は英語で「urge」になります。 「urge+人+to do something」の形で使います。
My parents urged to sue my ex-girlfriend.
両親は私の元カノを訴えるように督促した。
科学的に正しい英語勉強法
メンタリストとして活躍する筆者が、日本人が陥りやすい効率の薄い勉強方法や勘違いを指摘し、科学的根拠に基づいた正しい英語学習方法を示してくれています。 日本人が本当の意味で英語習得をするための「新発見」が隠れた一冊です。
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。 タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。 イラストや例文などが満載なので、これを機会にスラング英語をマスターしちゃいましょう!
職場で英語が必須な方や海外留学を検討している方など、本気で英語を学びたい人にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました!興味のある方はぜひご覧ください。
「督促」について理解できたでしょうか? ✔︎「督促」は「とくそく」と読む ✔︎「督促」は「物事の実行や実施をうながすこと。急がすこと」を意味 ✔︎「督促」は金銭に関することなど、公的な場面で使うことが多い ✔︎「督促」の類語には、「駈る」「詰め寄る」「責め立てる」などがある