「特別」「特段」「別段」という言葉をご存知でしょうか。「特別な扱いをする」「特段の計らい」「別段のこと」といったように使います。では、「特別」「特段」「別段」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この3つの言葉は日常会話でも使うことがあります。聞いたことはあっても意味が分からない、どのような場面で使えば良いか知らないということがありますよね。普段使うことが多いので、意味について適切に覚えておく必要があります。そこで今回は「特別」「特段」「別段」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「特別」・・・良い意味でも悪い意味でも、他の物事とは異なっていること 「特段」・・・良い意味でも悪い意味でも、他の物事とは差があること 「別段」・・・良い意味でも悪い意味でも、他の物事とは異なっていること
「特別」と「特段」はほぼ同じ意味で、同じように使うことができます。 ただ、「特段」はやや古い言葉なので、一般的に「特別」が使われていることが多いです。 「別段」も「特別」「特段」と同じ意味ですが、主に、「複数ある物事の中から、あるものを際立ったものとして言うほど◯◯ない」という意味で「別段◯◯ない」と打ち消しの語を伴って使います。
「特別」は<とくべつ>と読みます。 「特」は音読みで「トク」と読みます。 「特」は「他のものとは違って目立っていること」を意味します。 「別」は音読みで「ベツ」、訓読みで「わかれる」と読みます。 「別」は「他とは違っていること」を意味します。 「特別」の意味は、
です。 「特別」は普通とは異なっていること、物事の状態が抜きん出ていることを表します。 他よりも目立っている、他よりも優れているなどと、物事や人が他のものとは違っていることを表す場合に「特別」を使います。 例えば、「今日は仕事を頑張ったから、特別に高いお店で食事をする」といったように使います。「いつもは安いご飯で済ませているが、頑張ったので高いお店で食事をする」ということです。 「特別」はプラスなことに対しても、マイナスなことに対しても用います。 「特別◯◯ない」と打ち消しの語を伴って使う場合は、「特別と言えるほど◯◯ではない」「問題にするほど◯◯ではない」という意味になります。
例文 「はっきりと区別されている」という意味
「程度や度合いが際立っている」という意味
「それほど」という意味
「特段」は<とくだん>と読みます。 「特」は音読みで「トク」と読みます。 「特」は「他のものとは違って目立っていること」を意味します。 「段」は音読みで「ダン」、訓読みで「きだ」と読みます。 「段」は「物事の切れ目」を意味します。 「特段」の意味は「他のものの程度や状態とは差があること」です。 ある物事の程度の差が甚だしいことを表します。 例えば、「特段の理由がない限りは、来週のイベントは出席するべきだ」といったように使います。これは「何か普通とは異なった理由がなければ、イベントに出席するべき」ということを表しています。 「特段」はプラスなことに対しても、マイナスなことに対しても用います。 「特段」はやや古い言葉なので、あまり使うことはありません。使うとしても、話し言葉ではなく書き言葉として使うことが多いです。
例文
「別段」は<べつだん>と読みます。 「別」は音読みで「ベツ」、訓読みで「わかれる・わける」と読みます。 「別」は「他とは違っていること」を意味します。 「段」は音読みで「ダン」、訓読みで「きだ」と読みます。 「段」は「物事の切れ目」を意味します。 「別段」の意味は、
です。 「別段」は、物事が他のものとは違った状態であることを表します。 主に「別段」は「別段◯◯ない」という形で用います。打ち消しの語を伴います。これは「ある物事を目立った問題として言うほど◯◯ない」という意味になります。 ある状態になったとしても、自分にとっては大した影響を受けないという気持ちが込められます。
例文 「他とは違っている」という意味
「言うほどではない」という意味
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