「紡ぐ」という言葉をご存知でしょうか。「糸を紡ぐ」「言葉を紡ぐ」といったように使います。では、「紡ぐ」の意味について正しく知っているでしょうか。「紡ぐ」は何となく糸に関する表現だとイメージできますよね。ただ、「愛を紡ぐ」や「縁を紡ぐ」といったように、糸と関係なくても使うことができます。使い方から、意味を推測するのはなかなか難しいと思います。正しく使うには、「紡ぐ」の意味について適切に知っておくことが必要です。そこで今回は「紡ぐ」の意味や使い方、例文、類語について解説していきます。しっかりと覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「紡ぐ」は<つむぐ>と読みます。 「紡」は音読みで「ボウ」、訓読みで「つむぐ」と読みます。 「紡」は「繊維を1本にして糸を作ること」を意味します。 「紡」を用いた言葉には、「紡織」「紡錘」「紡車」「紡毛」などがあります。 「紡ぐ」の意味は「綿あるいは繭を糸縒車にかけて繊維を引き出し、縒りを施して糸にすること」です。 装置を使って綿花や繭から繊維を引き出して、そのいくつかの糸をねじり合わせて1本にすることを表します。 このときに使う装置を「錘(つむ)」と呼び、これを動詞化したものが「紡ぐ」になります。
「紡ぐ」を使った言い回しはたくさんあります。\
このように「紡ぐ」は「糸にする」という意味でだけではなくて、比喩的に用いることもできます。 例えば、「言葉を紡ぐ」とは「色々な言葉を選んで、一つの文章や作品を作ること」を表します。 相手に思っていることを伝えるという気持ちが込められています。 「繊維を引き出して糸にする」をなぞって「言葉を選んで文章にする」と喩えています。 「言葉を紡ぐ」は詩を作ったり、文学を作ることを表す雅な表現となっています。 他にも、「◯◯を紡ぐ」といった場合は「ある出来事や行動が、◯◯を作る」という意味になります。 例えば、「縁を紡ぐ」だったら「一人一人との出会いが、色々な人との縁を形作る」ということを表します。
例文
織りだす(おりだす) (意味:色々なものを組み合わせて作ること) 「このハンカチを綺麗な模様を織りだしている」 実現する (意味:計画や希望などが実際のものなること) 「やっと夢が実現して嬉しい」 創出する (意味:新たな物事を生み出すこと) 「新しい文化を創出する」 表現する (意味:思いや考えを外に表すこと) 「上手く思いを表現するのは難しい」 醸し出す(かもしだす) (意味:ある雰囲気や気分を作ること) 「良い気分を醸し出す」 助長する (意味:力を加えて、物事の発展を手助けする) 「彼の発言はみんなの不安を助長した」 生み出す (意味:新しい物事を作ること) 「今までにないサービスを生み出す」 形成する (意味:物事を一つのものにすること) 「今までにない企画を形成する」 作り出す (意味:新しいものを生むこと) 「面白い作品を作り出す」 促進する (意味:物事がスムーズに進むように促すこと) 「新しい商品の開発を促進する」
「紡ぐ」は英語で「spin」になります。
When the silk is spun into the thread, this stage of production is finished.
シルクが糸に紡がれたら、この生産工程は終了です。
Spiders spin webs.
クモは蜘蛛の巣を紡ぐ。
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「紡ぐ」について理解できたでしょうか? ✔︎「紡ぐ」は「つむぐ」と読む ✔︎「紡ぐ」は「綿あるいは繭を糸縒車にかけて繊維を引き出し、縒りを施して糸にすること」を意味 ✔︎「紡ぐ」は比喩的に、「言葉を紡ぐ」「愛を紡ぐ」「縁を紡ぐ」などと使うこともできる ✔︎「紡ぐ」の類語には、「織りだす」「実現する」「作り出す」「生み出す」などがある