「絞殺」と「扼殺」という言葉をご存知でしょうか。「絞殺死体が発見」「扼殺される」などと言います。日常会話ではあまり使いませんが、ニュースやテレビドラマなどで見聞きすることが多いですよね。では、「絞殺」と「扼殺」の違いは何でしょうか?どちらも殺害方法について表す語であることは分かりますが、違いを説明しろと言われるとなかなか難しいです。違いを知っておくと、言葉の知識をより深めることができます。そこで今回は「絞殺」と「扼殺」の違いと使い分けについて解説していきます。違いを適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
▶︎「絞殺」・・・紐やコードなど細長い物を使って、人の首を絞め殺すこと ▶︎「扼殺」・・・道具は使わず、手や腕で人の首を絞めて殺すこと
「絞殺」は<こうさつ>と読みます。 「絞」は音読みで「コウ」、訓読みで「しぼる・しめる・しまる」と読みます。 「絞」は「紐でしめること。首をしめること」を意味します。 「殺」は音読みで「サツ・サイ・セツ」、訓読みで「ころす・そぐ」と読みます。 「殺」は「さつがいすること」を意味します。 「絞殺」の意味は「人の首を絞めて殺害すること」です。 コードやロープ、紐など何か凶器となるものを使って首を絞めることを表します。 例えば、「絞殺された」「絞殺死体が見つかる」「女性絞殺」などと言います。「素手で絞殺する」とは言いません。 物を使わず首を絞めた場合は「絞殺」とは言わないです。 また、自分で首を吊った場合の死亡原因は「絞殺」ではなく、「縊死(いし)」となります。 「縊死」は「自ら首をくくり死ぬこと」です。
例文
「扼殺」は<やくさつ>と読みます。 「扼」は音読みで「ヤク」と読みます。 「扼」は「押さえて絞めること」を意味します。 「殺」は音読みで「サツ・サイ・セツ」、訓読みで「ころす・そぐ」と読みます。 「殺」は「さつがいすること」を意味します。 「扼殺」の意味は「手や腕で人の首を絞めて、殺害すること」です。 道具を用いるのではなく、手や腕を使って首を絞めることを表します。 手や腕によって喉を圧迫し窒息させることを「扼頸(やくけい)」と言います。 扼頸によって死ぬことが「扼死」で、自分の意思ではなく他人によって起こった扼死を「扼殺」と呼びます。 例えば、「扼殺された」「死因は扼殺である」「扼殺された痕が残っている」などと言います。 自ら扼頸することも不可能ではありませんが、それによって死ぬことはほとんどないそうです。
例文
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