「擁護」と「養護」の違いについて正しく理解しているでしょうか?どちらも「ようご」と読みます。読み方が同じなので、意味が混同しているという方が多いのではないでしょうか。しっかり使うためには、違いについて知っておくことが必要です。そこで今回は「擁護」と「養護」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「擁護(ようご)」・・・「侵害や危害を加えられないように、かばい守ること」 「養護(ようご)」・・・「特別な保護を必要とする児童や高齢者を、生活面や経済面でサポートすること」
「擁護」は「ようご」と読みます。 仏教用語として使う場合は「おうご」と読みます。 仏教においては「仏や菩薩が守って助けること」を意味します。 「擁護」の意味は「侵害や危害を受けないように、かばい守ること」です。 「擁」は「まもる、てつだう」、「護」は「かばう、たすけること」を意味します。 ある事柄に危害や毀損を加えようとするものから、主に言論によってそれをかばい守ることを表します。 「擁護」は法律や権利に対して使うことが多いです。 例えば、「人権を擁護する」ならば「人が人らしく生きるために必要な権利などをかばい守ること」を意味します。
というような使い方をします。 「擁護」の類語には、「賛成」「庇保」「扶助」「支持」「後押し」「味方」「後援」などがあります。
例文
「養護」は「ようご」と読みます。 「養護」の意味は「施設を用いて、保護を加えながら世話をすること」です。 「養」は「育てる、やしなう」「護」は「かばう、たすけること」を意味します。 「養護」は児童や生徒の健康を保護して、世話をすることです。特に、施設を用いて、保護を必要とする子供を教育すること、身体機能が弱い人を生活面や経済面でサポートすることを表します。 例えば、「児童養護施設」ならば「色々な事情で保護者と生活することが難しくなった児童が入所する施設」を意味します。
というような使い方をします。 「養護」の類語には、「世話」「介抱」「介護」「看護」「看病」「介錯」などがあります。
例文