「職務」「業務」「職能」「職種」「職責」という言葉をご存知でしょうか。「職務を果たす」「業務を遂行する」などと言います。では、5つの言葉の意味をしっかりと理解しているでしょうか。それぞれ似たような言葉のため区別することが難しいですよね。しかし、5つとも意味が異なるので、違いをきちんと認識しておく必要があります。日常会話でも使うことが多い言葉なので、知っておくと活用することができます。そこで今回は「職務」「業務」「職能」「職種」「職責」の使い分けについて解説していきます。違いを正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「職務」・・・仕事として、各社員がそれぞれ取り組む任務や役目 「業務」・・・仕事として、各部署がそれぞれ取り組む任務や役目 「職能」・・・仕事や役目を成し遂げられる能力。ものの機能 「職種」・・・仕事や職業の分類 「職責」・・・仕事や役目を成し遂げる上で伴う責任
「職務」は<しょくむ>と読みます。 「職」は音読みで「ショク・シキ」と読みます。 「職」は「すべきことして行うべき役目や任務」を意味します。 「務」は音読みで「ム」、訓読みで「つとめる・つとまる」と読みます。 「務」は「一生懸命当たるべき仕事や役目」を意味します。 「職務」の意味は「仕事として各自が受け持っている任務」です。 各社員が担当している仕事を表します。 例えば、販売部でもAさんは店舗の維持、Bさんは在庫の管理、Cさんはイベントの企画など、各々仕事が異なります。 このように、販売の中でも細かく仕事が分かれることを「職務」と言います。
例文
「業務」は<ぎょうむ>と読みます。 「業」は音読みで「ギョウ・ゴウ」、訓読みで「わざ」と読みます。 「業」は「生活のためにするべき仕事」を意味します。 「務」は音読みで「ム」、訓読みで「つとめる・つとまる」と読みます。 「務」は「一生懸命当たるべき仕事や役目」を意味します。 「業務」の意味は「事業や商売などにおいて、いつも継続して行われる職業上の仕事」です。 各部署で行われている仕事や役目を表します。 例えば、食品メーカーでは営業だけでなく、何か物を開発したり、その物を販売することが必要となります。 このように、販売部・製造部・営業部・開発部・広報部・人事部・総務部・経理部などがそれぞれ行う仕事を「業務」と言います。 「業務」は「業務上過失致傷罪」と言うように、「社会生活において持続してする活動」という意味で法律用語としても用います。
例文
「職能」は<しょくのう>と読みます。 「職」は音読みで「ショク・シキ」と読みます。 「職」は「すべきことして行うべき役目や任務」を意味します。 「能」は音読みで「ノウ」、訓読みで「あたう・よく・よくする」と読みます。 「能」は「物事を行う力」を意味します。 「職能」の意味は、
です。 「職能」は「仕事を全うする能」を表していて、「職能を有する」「職能を磨く」などと言えます。 「職能給」という言葉があります。「職能給」とは基本給とは別で、仕事を成し遂げる能力によって決定する給与を表します。 また、「職能」は「ものの機能」という意味で、「機械の職能」「語法の職能」などと言えます。
例文
「職種」は<しょくしゅ>と読みます。 「職」は音読みで「ショク・シキ」と読みます。 「職」は「すべきことして行うべき役目や任務」を意味します。 「種」は音読みで「シュ」、訓読みで「たね・くさ」と読みます。 「種」は「共通の性質によって分けること」を意味します。 「職種」の意味は「職業や仕事の種類」です。 販売部・製造・営業・開発・広報・人事・事務・経理・企画などが「職種」に当てはまります。 同じ会社に勤めている場合でも、人によって職種は多様です。 「職種」は「業種」と間違えられやすいですが、意味が異なります。 「業種」は「会社の事業の種類」を表します。例えば、農業・建設業・宿泊業・教育業などが挙げられます。 八百屋の店員だったら、業種は「小売業」で、職種は「販売員」となります。
例文
「職責」は<しょくせき>と読みます。 「職」は音読みで「ショク・シキ」と読みます。 「職」は「すべきことして行うべき役目や任務」を意味します。 「責」は音読みで「セキ・シャク」、訓読みで「せめる」と読みます。 「責」は「行わなければならない負い目となる事柄」を意味します。 「職責」の意味は「仕事を成し遂げる上での責任」です。 仕事や役目を果たす上で、生じる責任を表します。 「職責を果たす」「職責を全うする」などと言います。これらは「すべての責任を持って仕事をこなすこと」を意味します。 平社員よりも役職を持っている者の方が職責の度合いが強くなります。
例文
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。