「要項」と「要綱」は、どちらも「ようこう」と読む同音異義語です。「要項」の意味は、必要となる事柄や項目です。例えば「募集要項」などと使います。「要綱」の意味は、根本となる重要な事柄、要点をまとめたものです。例えば「指導要綱」などと使います。
「要項」の読み方は「ようこう」です。 「要」は訓読みで「かなめ」と読みます。
「要項」はある事柄のなかから、特に重要な部分を表す場合に使います。 主に「◯◯要項」という形で用いて、「◯◯を行うにあたって守るべき大切な事柄」を表します。 例えば、「入試要項」であったら「入試を受けるにあたって必要となる項目」となります。大学の入試要項では、入試日程・入試会場・入試科目・試験時間・募集人数などが記載されています。
「要綱」も「ようこう」と読みます。 「ようもう」と読むのは間違いですので注意しましょう。
「要綱」の意味は「物事の最も重要な部分となる事柄、それらをまとめたもの」です。 「要綱」は堅い表現のため役所などで使われていることが多く、「要項」は一般的に使われています。 「要綱」は、役所や事業が取り組む物事の方針を表す場合に使うことが多いです。 「入試要項」や「実施要項」を「入試要綱」「実施要綱」としても間違いではありませんが、民間の行事に「要綱」を使ってしまうと大袈裟な印象を与えてしまいます。
「要項(ようこう)」の「項」には、小分けした一つ一つのことという意味があるのに対して、「要綱(ようこう)」の「綱」には、分類上の大きな区分けという意味があります。 「要項」は必要とされる細かいことを表し、「要綱」は物事の最も重要な部分となる事柄やそれらをまとめたものを表します。