同じ「ようこう」と読む言葉に「要項」と「要綱」がありますが、違いはご存知でしょうか。似た意味を持ちますが、使い方にはしっかりと差があります。今回は「要項」と「要綱」の違いについて解説していきます。ビジネスシーンでも使われるためしっかりと覚えておきましょう。
▶「要項」・・・「必要となる事柄や項目」 ▶「要綱」・・・「根本となる重要な事柄、要点をまとめたもの」
「要項」の読み方は「ようこう」です。 「要」は訓読みで「かなめ」と読みます。
「要項」はある事柄のなかから、特に重要な部分を表す場合に使います。 主に「◯◯要項」という形で用いて、「◯◯を行うにあたって守るべき大切な事柄」を表します。 例えば、「入試要項」であったら「入試を受けるにあたって必要となる項目」となります。大学の入試要項では、入試日程・入試会場・入試科目・試験時間・募集人数などが記載されています。
「要綱」も「ようこう」と読みます。 「ようもう」と読むのは間違いですので注意しましょう。
「要綱」の意味は「物事の最も重要な部分となる事柄、それらをまとめたもの」です。 「要綱」は堅い表現のため役所などで使われていることが多く、「要項」は一般的に使われています。 「要綱」は、役所や事業が取り組む物事の方針を表す場合に使うことが多いです。 「入試要項」や「実施要項」を「入試要綱」「実施要綱」としても間違いではありませんが、民間の行事に「要綱」を使ってしまうと大袈裟な印象を与えてしまいます。