常に恋人と一緒にいたい、疲れると無性にアルコールが飲みたくなる…そんなあなたは「依存体質」かもしれません。本記事ではそんな依存体質の特徴、原因・心理、治し方をご紹介していきます。
不安や空虚感を人や物に頼って埋めようとすることを依存体質と言います。 人だけではなく、アルコールやタバコ、恋愛やスマホ、買い物などといった物事も依存の対象物となります。 暇さえあれば恋人や友達に連絡してしまう、気がついたら何時間もゲームをしていた、イライラしていてもタバコを吸うと落ち着くなど、「これをすると・これがあると安心できる」という対象がある人は依存体質でしょう。 本記事ではそんな依存体質の特徴、原因・心理、治し方をご紹介していきます。 自分は依存体質かも、依存体質を治したいと思っている人は是非参考にしてみてください。
依存体質の人は今まで頼りにしていた物や人がいなくなってしまうと、とても不安になってしまいます。 そのため新しいことに否定的になってしまうのです。 職場で新しいシステムを導入することになったけれど、今まで使っていたシステムの方が慣れているしこのままが良いと思ったり、着心地が良いから、触り心地が良いからと特定の洋服なんかをボロボロになっても捨てられないのも新しいことへの拒絶反応と言えるでしょう。 また、恋人にフラれてしまったけれどなかなか次の恋愛をする気になれないのも、元恋人に依存しているのが原因なんてこともあるでしょう。
依存体質の人は、自分が努力をして成長しようという気持ちがありません。 学習意欲や向上心がなく、人に頼ればいいと考えています。 依存体質な人は、他人に面倒を見てもらいたいという気持ちが強く、自分で自分の面倒を見ることに対し不安が強いと感じていましす。 そのため自分で出来るようになろうという気持ちがなく、他人の意見や判断に全てを任せようとしてしまいます。
親友や恋人とは頻繁に連絡を取りたがるのも依存体質の特徴です。 親友や恋人に依存していると、一緒にいない時、特に自分が暇な時は「今何しているのかな」「誰といるのかな」と気になって頻繁に連絡を入れます。 相手も暇であれば一緒に過ごしたいし、自分がいない所で楽しんでいると寂しくなってしまい「かまって!」と思っています。 親友の親友は自分でありたい、恋人ならば自分を最優先にしてほしいため、放ったらかしにされるとへそを曲げてしまうことも… 束縛気質なところもあるかもしれません。
依存体質の人は周りから褒めてもらいたがります。 自ら進んで恋人にお弁当を作ってきたり、高価なプレゼントをしたりと依存体質の人は相手に尽くすタイプが多いです。 褒めてもらえないと「自分の存在価値がないのでは」と不安になってしまい、褒めてもらうことで「自分は愛されている」と安心するのです。 そのため尽くしても褒めてもらえなかったり、ケチを付けられたりすると酷く落ち込み不安定な状態になることも…
依存体質の人は寂しがり屋な人が多く、恋人と一緒にいないと不安になってしまいます。 休日はもちろん、学校や仕事の休憩中、ちょっとした買い物なんかも一緒にいたがります。 恋人が一種の精神安定剤的な役割を果たしていて、一緒にいることで安心するのでしょう。 しかし、相手も同じようなタイプであればお互いに依存してしまい精神的に自立できなくなってしまい、自分の時間も大切にしたいタイプの人だと面倒臭いと思われてしまうこともあるので要注意です。
「恋人は自分だけのもの!」と強い独占欲を持っています。 「異性がいる飲み会には参加しないでほしい」というお願いぐらいなら「ヤキモチを焼いてかわいいな」と思えるかもしれませんが、依存体質な人の場合は、「他の異性と話したら死ぬからね!」といった感じで、異性の連絡先を全て消させたり、他愛のない会話ですら許されません。 「待受を自分とのツーショットにして!」 「LINEのトップ画を自分の写真にして!」 など、「恋人がいる」というアピールをさせたがることも多いです。
依存体質な人は、恋愛をするとSNSにおけるアピールがすごいです。 恋人との写真や、恋人からもらったものや恋人に作った料理の写真、さらには恋人への想いの丈など…恋人とのことで投稿が埋め尽くされます。 恋人が自分のものであるというアピールでもありますし、恋人本人への自分の愛情のアピールでもあります。 そして依存しているので、ずっと考えてしまうんですよね。
依存体質な人は、常に恋人がいないとだめなタイプです。 なので別れたらすぐに新しい恋人が出来ます。 あんなに前の人に依存してたのに、すぐに次の人にいけるの?と周りは驚くことも多いですが、正直自分のことを好きでいてくれるなら誰でもいいんですよね。
依存体質な人は、喧嘩になるとすぐに泣いてしまいます。 他人に依存してしまうという時点で、情緒不安定な可能性が高いです。 なので喧嘩して少しでも自分のことを悪く言われてしまうと、悲しくなってしまいます。 依存している恋人は自分のことを全て理解してくれていると思っているので、余計にショックなんですよね。
また、依存体質な人の中には恋人には強気な場合もあります。 「こうしてって言ってるじゃん!」「なんで分かってくれないの!」と怒ることもしばしば。 それがエスカレートするとヒステリックになってしまうこともあります。
本人に何の問題がなくても、依存する対象が脳内報酬系物質を放出させるものであることがあります。 脳内報酬系物質とは、ドーパミンなどの何かがきっかけで人が「気持ちいい」と感じる物質のことです。 これにハマるといわゆる「依存症」になってしまいます。 例えば、ギャンブルやアルコール、タバコなんかもその一つです。 また、恋愛なども同じで、好きな人を前にするとドーパミンが分泌されます。恋愛に依存している「恋愛体質」の人ほどドーパミンは分泌されやすいです。
依存体質の人は頼るもの、好きなことが少ないために依存体質になってしまっている可能性があります。 例えば頼れるような友達が2人しかいなければ、困った時に頼れるのはその2人のみになってしまい、相談できるような友達がいなければ恋人にばかり頼ってしまいます。 また、好きであれば同じものばかりを食べたり、いつも同じお店に行ってしまうのも依存体質かもしれません。 頼るもの、好きなことが1つまたは少数しかないと、どうしてもそれだけに依存してしまうのです。
ストレスを軽減するために物や人に依存する場合もあります。 例えば仕事で上司に怒られた時に恋人や友達に無性に会いたくなって、仕事終わりにすぐ電話をしたり会いに行きます。アルコールやタバコに頼ってしまう人や好きな食べ物を思う存分食べたり、買い物中毒の人は欲しかった物を爆買するでしょう。 依存体質な人は依存している対象によってストレスを軽減させ、心のバランスを保っているのです。
幼少期に両親から愛情を注がれずに育った場合、依存体質になってしまうことがあります。 親から認めてもらいたかったという気持ちだけが残り、強い承認欲求を持ってしまいます。 しかし、どのように愛情を求めたらいいのか、どうしたら愛してもらえるかがきちんと理解できていません。 そして少しでも自分と仲良くしてくれたり、好きだと言ってくれる人がいると「この人ならわたしの全てを認めてくれるかも」と思って依存してしまうわけです。
依存体質になってしまうのは、視野が狭く知識が少ないことも原因になります。 状況を第三者目線で判断することが出来ず、自分の感情のまま突っ走ってしまいます。 視野が広ければ、自分が相手に依存してしまっていることに気付き、治しますよね。 さらに、知識が少ないことで、自分で選択や判断をすることが出来ません。 そのため他人に頼って全て決めてもらったりします。 依存体質を治すには自己鍛錬も必要なわけです。
とにかく依存体質の人とは深く関わらないことです。 距離を保ち、依存される前に壁を作っておきましょう。 少しでも仲良くなったり、「この人は話を聞いてくれる!」と思われてしまうと依存して何度も声を掛けてきます。 依存体質な人は恋人だけじゃなく、友人でも職場の人でも依存します。 あまりプライベートな話はしないようにしましょう。
依存体質な人は、しつこいところがあります。 何度誘いを断っても、誘ってきます。 なので、忙しさのアピールをしていきましょう。 職場などでも話しかけるタイミングをずっと伺っているので、その隙を与えないように忙しそうにしておきましょう。
依存体質な人には、はっきりと断りましょう。 曖昧にしておくとしつこくされてしまうので、「遊びには行けません」「今時間ありません」と伝えてください。 依存体質な人って、「相手が嫌がっているのかもしれない」と察することが出来ません。 そして構ってちゃんなので、一度はっきりと断られると「この人は構ってくれない人」と認識して、依存してくることもないでしょう。 最初に、はっきりと断っておくことが大事です。
基本的に他人の性格を変えることはできません。 なので依存体質の性格を変えてあげようと思っても、本人が変わろうと思わない限り難しくなっています。 依存されたくなければ、関わらないようにするしかありません。
「頭の悩みは体で治す」が基本です。 まずは汗を流す習慣を付けてみましょう。 現代人、特にオフィスワークの人は運動不足になりがちです。 運動は身体にだけでなく、心にも良い影響を与えます。 運動をするとセロトニンという「幸せホルモン」と言われるホルモンが上昇し、コルチゾールというストレスを感じると増えるホルモンが減少すると言われています。 またセロトニンはリズム運動をすることで分泌を活性化させるため、ランニングなどを習慣化すると良いかもしれませんね。 運動した後はしっかり睡眠をとって身体を休めることもお忘れなく。 依存対象に手を出したくなっても、まず身体を動かすことで一旦冷静になれます。
人間関係を整理することで依存体質を改善することができます。 恋人にすごく甘えてしまう人、それを「自分がいないと駄目だから」とお世話をしてしまう人も共に依存体質と言えます。 また、友達がこうするなら自分もすると友達と常に一緒な選択、行動をするのも依存体質でしょう。 このようにお互いがお互いに依存してしまうと、いつまでも精神的に自立することができません。 依存体質を改善したいのであれば、お互いのためにも相手との関係を見直してみることをおすすめします。
依存してしまう人って、なかなか物が捨てられず家の中が不要なもので溢れてしまっているなんてことも珍しくありません。 しかし、その状態だといつまでたっても依存を断ち切ることができないんですよね。 やっぱり物で溢れている環境にいると、余計なことを思い出すことも増え気持ちも混乱してきます。 断捨離をすることで物に対する依存を断ち切ることにもなりますし、自分の中で本当に必要なこと、不要なことが見えてきます。 依存していると捨てることも勇気がいりますが、捨ててみてスッキリした自分の気持ちから「そんなにこだわる必要がなかったな」と気持の整理ができちゃうんですよね。 不要な物を処分してスッキリすることで良い運気も舞い込むのでぜひ試してみてください。
依存対象を捨てることが難しければ、一旦距離を置いてみるのもいいでしょう。 どうしても捨てられない物がある場合は視界に入らないような所に片付けたり、依存している対象が人であれば、必要な時のみ連絡を取るようにして、会う頻度を減らすという風に少しずつ距離を置いてみてください。 急に捨てるのが難しかったり、関係を切るという極端な選択をしなくても、少しずつ距離を置くことで依存体質を改善することができるでしょう。
趣味に依存する分には誰にも迷惑がかかりません。 ですので、一人で没頭できる趣味を作りましょう。 趣味をしている時間はとても楽しいですし、達成感を味わうことも出来ます。 趣味の時間が充実してくると、他人と一緒にいなくても平気になってきますよね。 まずは少しでも興味のあることからはじめてみてください。
もし気持ちが不安になり、誰かに頼りたくなったら、そういう時に読む本を決めておくといいでしょう。 前向きになれる言葉が書いてあったり、気持ちが穏やかになるような物語であったり、好きな本を1つ部屋に置いておきましょう。 その本を読んで気持ちが落ち着けば、他人に依存しないで済みますよね。 最近ではスマホで本も読めますので、探してみるといいでしょう。
なにか問題が起きた時や、悩んだ時にすぐ他人に頼るのではなく、自分の頭で考える習慣を身につけましょう。 誰かに連絡するのをグッとこらえて、どうしたらいいのか考えてみてください。 頭で考えるのが難しい場合は、今起きている問題や悩みの種を紙に書き出してみましょう。 そしてそれらをどう解決していけばいいのか、ひとつひとつ考えていきましょう。 時間がかかってもいいです。 自分ひとりで解決することを意識してみましょう。
自分自身はなにか欠陥があると思い込んでいるために、なにかに依存してしまいます。 依存体質の人は自己肯定感が低く「どうせ私なんて」と思っている人が多いです。 自分の欠陥を誰かまたは何かに依存することで感じる満足感や幸福感で補っているのでしょう。 しかしそのままでは依存体質のまま。 自分に自信を持ち、「自分は満ち足りた存在なんだ」と思うことで、自己肯定感を高めていきましょう。
いかがでしたか? 今回は依存体質の特徴、原因・心理、治し方についてまとめてみました。 依存体質の人は頼れるもの、好きなことが分散化出来ていないことが原因となり、恋人や特定の友達に常に自分の目の届くところにいてほしいと思ってしまいます。 また、依存対象物自体が脳内報酬系物質であるドーパミンを放出させる物だったり、過度なストレスから逃避するためにアルコールやタバコ、または恋愛や買い物といった人間以外の物にも依存してしまうようです。 そんな依存体質を治すには依存の対象となっている人間関係や物を整理してみると良いでしょう。案外なくても平気な物がたくさん見つかるかもしれません。 あとは依存対象物に向いた意識を運動や睡眠に向けたり、自己肯定感を高めるものいいでしょう。