「安寧」と「安泰」の違いについて正しく理解しているでしょうか?「安寧を願う」「一生安泰だ」などと、見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?似ていますが、実はそれぞれ異なります。そこで本記事では「安寧」と「安泰」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「安寧」・・・「世の中が穏やかで、安定していること」 「安泰」・・・「自分のことや身の回りのことが穏やかで、安定していること」
「安寧」は「あんねい」と読みます。 「安寧」の意味は「世の中が穏やかで無事なこと」です。 「安」は「落ち着いている、おだやかである」、「寧」は「やすらか、無事であること」を意味します。 平和で安定していて、異状や不安などがないことを表します。 特に、世の中が平穏であることを表すので、「社会の安寧」「国の安寧」「国家の安寧」などと使います。 それ以外にも、「日々の安寧」「心の安寧」「安寧な生活」などと表すこともできます。 「安寧」は堅い表現なので、話し言葉というよりは、書き言葉として使うことが多いです。
というような使い方をします。 「安念秩序(あんねいちつじょ)」という言葉があります。これは「社会や国が整った状態で、乱れがないこと」を表します。
例文
「安泰」は「あんたい」と読みます。 「安泰」の意味は「穏やかで危険や心配がないこと」です。 「泰」は「落ち着いた、やすらかであること」を意味します。 心配事や危険がなくて、安らかな状態であることを表します。 「安泰な地位」「将来安泰」などと、個人の状態を表します。 「安寧」と同様、「社会の安泰」「国家の安泰」などと使うこともできますが、主に個人の状況や環境について表す場合に使います。
というような使い方をします。
例文