「別途」という言葉をご存知でしょうか。「交通費は別途支給」「手数料は別途必要」などと、日常的によく見聞きすることが多い言葉です。実は、「別途」はビジネスシーンにおいてもよく使われています。聞いたことはあっても意味を知らない、テキトーに使ってしまっているという方もいるかと思います。意味をしっかりと理解していないと、文章の意味が分かりませんよね。そこで今回は「別途」の意味や使い方、類語、「追って」との違いについて解説していきます。「別途」を適切に知って、上手く使えるようにしましょう!
「別途」は<べっと>と読みます。 「別」は音読みで「ベツ・ベチ」、訓読みで「わかれる・わける」と読みます。 「別」は「それとは違った。ほかの」を意味します。 「途」は音読みで「ト・ズ」、訓読みで「みち」と読みます。 「途」は「みち。道筋」を意味します。 「別途」の意味は、
です。 今の状態とは異なる方法や用途、別の扱いを表します。
「別途」の基本的な品詞は名詞です。 使い方としては、
などとなります。 「別途」は副詞的に使います。 「その件は、別途、連絡しますね」というふうに使います。 「別途料金」だったら「表示されている基本料金に含まれない料金」を表します。 商品の発送でも「沖縄・離島へのお届けには別途料金が発生します」と表記していることがありますが、これは「距離があるので、沖縄や離島に住んでいる人は通常の料金ではなく、追加のお金が必要となります」という意味になります。 例えば、「交通費は別途支給」は「交通費は別の方法で支給される」という意味です。 日給8000円で「交通費は別途支給」と表記されている場合は、8000円とはまた別に交通費が支給されるということになります。
例文
「追って」は「後ほど。遠からず。やがて。まもなく」という意味です。 「追って」は「 近いうちに物事が行われるさま。のちほど」 「別途」は「別のしかたで。別に」 「別途」と「追って」は使うシチュエーションは似ていますが、言葉の意味が違います。 例えば、「追って連絡します」「別途連絡します」などと言います。 「追って」だと「今の用件について結果が出たら連絡する」、「別途」だと「今の用件とは関係ないけれど、別件があって、そのことについて改めて連絡をする」という意味になります。 「別途」と「追って」はしっかりと使い分けしないと、相手に誤解を与えてしまうので注意しましょう。
例文
別に (意味:わけること。異なること) 「それとこれとは別に考える」 別個で<べっこで> (意味:他と切り離された一つ一つ。異なっていること) 「それぞれ別個の意見を持っている」 別扱いで (意味:区別して扱うこと) 「彼だけ別扱いで待遇する」 他の方法で (意味:その他の目標に達するための手段) 「以前とは他の方法で物事に取り組む」 特別に (意味:普通一般とちがうこと。とくに区別されるもの) 「前と特別に変わったことなどない」 とりわけ (意味:ことさらに。特別に) 「今年の夏はとりわけ暑い」 独自に (意味:他と異なり、そのものだけに特有であること) 「独自に勉強をする」 特段 (意味:特別。格段) 「特段の計らいをする」
副詞的に使う「別途」は英語で「separately」になります。「別に、分けて」という意味になります。 「別途料金」などは「additional fee」「extra fee」などと表現します。
We should take it into account separately.
別途それに関しては検討するべきだ。
This will cost additional fee.
これは別途料金がかかります。
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「別途」について理解できたでしょうか? ✔︎「別途」は「べっと」と読む ✔︎「別途」は「別の道。別の方面。別の方法で。別に」を意味 ✔︎「別途料金」「別途必要」「別途支給」などと使う ✔︎「別途」の類語には、「別に」「別扱いで」「とりわけ」などがある