「暴論」と「極論」という言葉をご存知でしょうか。「暴論を言っている」「極論を言えば」などと使います。では、「暴論」「極論」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。日常会話においてあまり多く使わない言葉なので、初めて聞いたという方もいるかもしれません。「暴論」「極論」と聞いても、いまいち意味をイメージできませんよね。複雑そうな感じがしますが、意味は単純なので覚えておけばいざという時に使うことができます。そこで今回は「暴論」と「極論」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、うまく使い分けできるようにしましょう!
「暴論」・・・筋が通っていない、一貫性を欠いている議論や主張 「極論」・・・ある一方にかたよっていて極端な議論や主張
「暴論」は常識から外れていていい加減な内容の場合、「極論」は現実にはあり得ないけれども極端な内容の場合に使います。 例えば、「ピアノの腕をあげるにはどうしたら良いのだろう?」という質問に対して答える場合に、 (暴論):「じゃあピアノなんか練習しなくて良いんだよ」 (極論):「じゃあピアノがない国に住めば良いんだよ」 となります。 「暴論」も「極論」も「常識から外れている議論」を表していますが、「極論」の方が大きく外れているイメージとなります。
「暴論」は<ぼうろん>と読みます。 「暴」は音読みで「ボウ・バク」、訓読みで「あばく・あばれる」と読みます。 「暴」は「度を越すこと、限度を超えること」を意味します。 「論」は音読みで「ロン」、訓読みで「あげつらう」と読みます。 「論」は「筋が通っている考えや見解」を意味します。 「暴論」の意味は「道理から外れている乱暴な議論、考え」です。 理にかなっていない、一貫性を欠いている議論や意見を表します。 言い回しとしては、
などとなります。 「暴論」の類語には、「非常識な」「無茶苦茶な」「型破り」「常識破り」「大それた」「理にかなわない」「道理が立たない」「理不尽な」「当を得ない」などがあります。
例文
「極論」は<きょくろん>と読みます。 「極」は音読みで「キョク・ゴク」、訓読みで「きわめる・きわまる・きわみ」と読みます。 「極」は「これ以上ない、端まで行き着くこと」を意味します。 「論」は音読みで「ロン」、訓読みで「あげつらう」と読みます。 「論」は「筋が通っている考えや見解」を意味します。 「極論」の意味は、
です。 程度がはげしい、そこまで言わなくてもおさまるような議論や意見を表します。 言い回しとしては、
などとなります。 「極論」の類語には、「極端な表現」「極端な話」「突出した」「論う」「激論」「論陣」などがあります。
例文
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