「狡猾」という言葉を知っていますか? あまり見慣れない言葉ですが、「狡い」といった漢字が入っています。 今回はそんな「狡猾」について説明していきます。 しっかりと覚えておきましょう!
「狡猾」は<こうかつ>と読みます。 意味は、「悪賢くてずるいこと、またそのさま」です。
「狡」は、獣偏に「交」という字でできています。 これは、身を交わして逃げる獣を表しています。 「獣(動物)が左右に身体をくねらせて(=交差する)逃げる」行為が「ずるい」となりました。 「猾」は、獣偏に「骨」という字でできています。 これは猾い(わるがしこい)様子を表しています。 部首の「骨」には、「よく動く」といった意味が含まれています。 そのことから、獣(動物)がよく動く=ルールを乱す、乱れる=わるがしこいとなったようです。
「狡猾」は悪い意味で使われています。 ただ「ずるい」だけではなく、昨今では「可愛い」の意味も含まれて使われています。 しかし、「狡猾」には「悪賢い」といった意味が含まれており、悪知恵がはたらいていることを指します。 せっかく知恵が働いているのに悪い方向に使ってしまうのはもったいないですね。。。 「狡猾」の言い回しは、
などが主に使われています。 また、「狡猾い」と書いて「ずるい」と読む場合もあるようです。 詳しくは例文を参考にしてください。
「彼は狡猾に立ち回りいつも責任を逃れる」 「自身の利益のために、狡猾な企みをしている」 「器用で仕事は出来るけど、狡猾な彼女は嫌われている」 「あの表情に狡猾さがにじみ出ている」 「あの人がそんな狡猾だったなんて、気付かなかった」 「狡猾い人間にだけはなりたくない」
「狡猾老獪」は<こうかつろうかい>と読みます。 意味は「経験豊富で悪賢いこと」です。 「老獪」は経験を積んで悪賢いといった意味があります。 「老」の字には「老いる」の他に「経験を積む、積んだ人」といった意味があり、「獪」の字にも「ずるい」と言った意味があります。 それらが組み合わさり「経験豊富で悪賢い」といった意味になりました。 ちなみに、「老獪」の対義語には「老練」があります。 「老練」は、「多く経験を積んで、物事に慣れ巧みであること」です。 経験は良いものに活かしたいものです。
○狡獪(こうかい) 意味:悪賢いこと、ずるく立ち回るさま …「獪」の字にも「ずるい」といった意味が含まれ、「狡獪」でとてもずるい様子を表しています。現代ではあまり使われていません。 ○狡い(こすい) 意味:悪賢い、けちけちしている …「こすい」といった言い方は東日本ではあまりされていません。 主に北陸と西日本で使われているようです。 ○悪賢い 意味:悪い方面で知恵がまわること ○陰険 意味:悪巧みするような性質・やり方であること ○邪知(じゃち) 意味:悪事に働く知恵のこと、悪知恵
「狡猾」は英語で、
などの形容詞を使います。
He's a very cunning man.
彼はとても狡猾な男だ。
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「狡猾」について理解できたでしょうか? ✔「こうかつ」と読む ✔意味は「ずる賢いこと」 ✔四字熟語で「狡猾老獪」は「経験豊富で悪賢いこと」といった意味 ✔主に文学で「狡猾い」で「ずるい」と読むこともある