「増々」と「増々」は、どちらも「ますます」と読み、意味も同じです。「増々」と「益々」の意味は、程度が一層甚だしくなるさまです。一般的には「益々」を使います。例えば「人数は益々(増々)増えていくだろう」などと使います。
「増々」と「益々」の慣用表現のため、同じ意味になります。 ただ「増々」がどのような内容の文章であっても使用できるのに対して、 「益々」は、利益増大・売上向上・商売繁盛・健康増進・出世・大成などといったように、プラスな意味を表現するときに多用されます。 「益々」でも「増々」でも大きな違いはありません。しかし一般的には「益々」が多く使われており、「増々」はあまり使われません。迷った場合は「益々」と使うのが無難です。
「増々」は、「益々」の慣用表現です。 したがって、「増々」の意味も「益々」の意味と同じで、「程度が一層甚だしくなるさま」「前よりも一層」「いよいよ」という意味の言葉です。 「ますます」と「益々」を使い分けることはあっても、「増々」と「益々」を使い分けることはないので、一般的に使用されることの多い「益々」の使い方を覚えておきましょう。 「益々」の使い方については後述します。
「益々(ますます)」は、「程度が一層甚だしくなるさま」「前よりも一層」「いよいよ」という意味の副詞になります。 「益」には「役に立つこと」「もうけ」「利益」などプラスな意味があります。 「益々」は数量や程度が大きくなること表す動詞「益す」を重ねた言葉になるため、「今より一層、甚だしくなるさま」を表します。 「益々」は今後の状態を表すときに使う言葉で、あとに続く言葉を強調する効果を持ちます。 基本的に「益々」はより良い状態になる・より発展していくというプラスな意味で使いますが、文によってはより悪くなるというマイナスな意味で使うこともあります。 また日常会話では「益々」だと少々堅いので、「ますます」とひらがな表記が主に使われています。 それは先ほども説明したように「益」には「役に立つこと」「もうけ」「利益」などプラスな意味があるからです。 例えば「体調がますます良くなってきた」には利益はありません。 したがって、「益々」と漢字が合わさるとやや不自然であるため、日常的な言葉に使う場合は「ますます」を使うようにしましょう。 また、天気予報で「ますます寒くなる」「ますます雨が強くなる」というように、天気や体調について以前より良くも悪くもなっている様子を表す場合や、相手にとって今よりもより良くなりますようにという思いが込められた表現をする場合があります。
例文
(ますます)の例文
「増々(ますます)」と「益々(ますます)」は、どちらも同じ意味ですが、「増々」と表記することはまれです。なぜなら、「増々」は「益々」の慣用表現だからです。 ビジネスメールなどかしこまった文章で「ますます」を使うときは「益々」を使いましょう。