「豪放磊落(ごうほうらいらく)」とは「度量が大きく小さいことにこだわらない」という意味の四字熟語。「豪放」は気が大きく小さいことを気にしないの意。「磊」は大きな石が高く積み重なっている様子。「落」も本来の、おちるの意の他に「磊」と同じ意味をもつ。転じて、心が広く小さい事にこだわらないこと。「豪放来落」は誤記。
「豪放磊落」の読み方は「ごうほうらいらく」です。 意味は「気持ちが大きく豪快で、小さな事にこだわらないこと」です。 「豪放磊落」の語源は、同じ意味を持つ熟語を繰り返すことで意味を強調しています。 「豪放」の意味は「太っ腹で小さな事にこだわらないこと」です。 「磊落」の意味は「気が大きく朗らかで気性がさっぱりしていること」「快活で小さな事にこだわらないこと」です。 「磊磊落落」という「磊落」を強調した四字熟語も存在します。 「磊落」を「来落」としないように注意しましょう。 どちらも度量が広く、小さな事にこだわらないことを表します。
「豪放磊落」は人の性格や言動について使います。 器が大きく、豪快で気前がいいといった意味ですので、主に褒め言葉として使われています。 ただ、人によっては細かいことを気にせず大雑把な人が苦手な人からすれば褒め言葉として使っていない場合もあります。 言い回しには
などがあります。 鹿児島の本格芋焼酎にも「豪放磊落」があります。 豪快に自由気ままにうまさを楽しむ焼酎だそうです。
例文
「豪放磊落」の類語は
などがあります。 「磊磊落落」の意味は「心が大きく些細なことにこだわらないこと」です。 小事にこだわらずに、広い心を持っているという意味の「磊落」のそれぞれを重ねて意味を強調した言葉です。 「海闊天空」の意味は「心が広く、何もわだかまりもないこと」です。 海が広々としていて空が晴れていてどこまでも広いことから、人の心がそのようであるといったたとえで使われています。 「闊達自在」の意味は「心が広く、細かいことを気にしない様子」です。小さいことを気にしないおおらかで心の広い人を「闊達自在」といいます。
「豪放磊落」の対義語は
などがあります。 「小心翼々」の意味は「気が小さく臆病なさま」です。 「翼々小心」と使われることもあります。 「神経質」の意味は「気にしなくてもいいような些細な点まで気に病むこと」です。 細かいところが気になって気になって仕方がない人を「神経質」といいます。 「繊細」の意味は「感情や感覚などが敏感で感じやすいこと」です。 人の細かい感情もすぐに察知することができるような感覚が敏感というような、人の性格を表すのに使用されます。
「豪放磊落」の英語は、
などがあります。
He was such a big-hearted person.
彼はとても豪放磊落な方だった。
いかがでしたか? 「豪放磊落」の意味と使い方はご理解いただけたでしょうか? 「豪放磊落」は「ごうほうらいらく」と読みます。 「豪放磊落」とは「気前がよく太っ腹で、小事にこだわらず豪快」を意味する四字熟語です。 人の性格や態度に対する褒め言葉として使います。 「豪放磊落に笑う」などと副詞的に使う事もできます。