「配慮(はいりょ)」の意味は、他人や物事を気にかけたり、注意を払うことです。例えば「怪我人を配慮する」などと使います。「考慮(こうりょ)」の意味は、考えをあれこれめぐらすことです。例えば「それぞれの特性を考慮して配属先を決める」などと使います。
「配慮」は「はいりょ」と読みます。 「配慮」の意味は「他人や物事を気にかけること、注意を払うこと」です。 「配」は「広く及んでいること」、「慮」は「あれこれと考えること」を意味します。相手や他の物事のことをあれこれと考えて、思いやりをもって気を配ることを表します。 「配慮する」「配慮が欠ける」「配慮が足りない」などと使います。自分が相手のことを思って行動することは「配慮します」と表現できます。 相手の配慮を表す場合は「ご配慮」とします。「相手が自分のためにしてくれた気遣い」という意味で、目上の人から配慮を受けた場合に使う表現になります。 「ご配慮いただき、ありがとうございます」などと、感謝の気持ちを述べることができます。 「ご配慮願います」と使うこともできます。これは、注意してほしいことをお願いする場合に使う表現です。
例文
「考慮」は「こうりょ」と読みます。 「考慮」の意味は「考えをあれこれとめぐらすこと」です。 「考」は「物事について思い巡らすこと」、「慮」は「あれこれと考えること」を意味します。 ただ考えることではなく、物事を色々な要素を含めて考えること、判断や行動に移す前に様々なことを考え合わせることを表します。 「考慮する」「考慮に入れる」「考慮を払う」「考慮を重ねる」「考慮に値する」などと使います。 例えば、飲み会の日程を決める場合に、参加者の予定や予算の問題などを考えに含んだ上で決定します。これは「日程を組む前に、参加者の都合を考慮する」と表現します。 「考慮」は「ご考慮」という形で、相手が考慮してくれたことに対して感謝の気持ちを述べたい場合に「ご考慮いただき、ありがとうございます」と使うこともできます。
例文
「配慮(はいりょ)」は、相手のことを思いやりをもって気にかけることを意味します。 一方「考慮(こうりょ)」は、行動に移す前に色々とよく考えることを意味します。 「配慮」は、相手を気にかけることに重点をおいて使われる言葉で、「考慮」は考えることに重点をおいて使われる言葉であるという違いがあります。