「楽しみにしています」という言葉は「期待をかけて心待ちにしています」という意味で日常生活でもビジネスシーンでも非常に多く使用される言葉なのではないでしょうか。今回は、「楽しみにしています」の正しい意味と使い方を例文つきで紹介します。また、英語表現も紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「楽しみにしています」の意味は、「先のことに期待をかけて心待ちにすること」です。 例えば、「明日から旅行に行くのでとても楽しみです」というように使用した場合、旅行先で起こるであろう楽しい出来事に期待をかけて、旅行に出かけることを心待ちにしているという気持ちを表現していることになります。 その他にも、「○○さんと会うことを楽しみにしている」など、心待ちにしているものに対して「〜をとても楽しみにしています」というように表現することができます。
「楽しみにしています」は、「楽しみにしている」という言葉に「ます」という丁寧語をつけているため、敬語表現です。 したがって、「楽しみにしています」がそもそも敬語表現にあたるため目上の人に使用しても問題ありません。
上述したように、「楽しみにしています」はそもそも「ます」という丁寧語を使用しているため敬語表現にあたりますが、「楽しみにしております」とすると、より丁寧な表現になります。 「〜おります」は、「〜います」の謙譲語です。 謙譲語は、目上に対して自分の行動をへりくだって表現することにより、相手に敬意を示すことができる敬語表現です。
「楽しみにしています」は、「心待ちにしています」と言い換えることも可能です。 「心待ちにしています」とは、「楽しみにしています」と同様に「期待しながら待つ」といニュアンスで使用される表現です。 「心待ち」は元々、大和言葉で古くから使用されていた言葉です。 日常生活で使用するには少々堅苦しい表現ですが、目上の人など敬意を示したい相手に「お会いできる日を心待ちにしております」などと使用するととても丁寧で印象がいいです。
相手とのやりとりで、直接会う約束をとりつけた場合には「会えることを楽しみしています」というように、相手に対する好意を伝えます。 また、ビジネスで商談をするというような約束の場合には商談に対する前向きな姿勢を伝えることができます。
直接会っていた後の別れ際の挨拶や、お礼のメールなどでは、会ってくれたお礼の気持ちとともに、今後もお付き合いをよろしくお願いしますという意味を込めて「またお会いできる日を楽しみにしています」というように使用します。 とくに、お礼のメールでは締めの一言として文末に使用されることが多いです。
「晴れ姿を見ることを期待する」といった意味で「晴れ姿を楽しみにしています」と使用することもできます。 「晴れ姿」とは、おめでたい場面や行事などで着用する服装を指ていて、お祝いの場で着用する着物やドレス、着物、タキシードといった制服を意味しています。 例えば、結婚式の招待状の返信では、「お二人の晴れ姿を楽しみにしています」など一言添えると、結婚式を心待ちにしている気持ちを招待してくれた二人に対して伝えることができます。 「晴れ姿」は結婚だけではなく、入学式や卒業式・成人式などにも当てはめることが可能です。
催し物の案内状で「楽しみにしています」を使用する場合は、足を運んでくださるお客様に会うことを心待ちにしていますという意味で使用されます。 こちらが楽しみしているということを伝えることで、お客さまに来場を促す言葉として使用することができます。 あまり堅苦しくないカジュアルな催し物で使用されるのが一般的です。
「楽しみにしています」と相手から言われた場合は、「こちらこそ、楽しみにしています」というように、こちらも楽しみにしていますよという気持ちを伝えましょう。 「お会いできるのを楽しみです」と伝えたのに例えば返信が「ありがとうございます」だけだった場合、「楽しみにしてくれているのは自分だけだったのかな…?」と思わせてしまいますし、感じが悪いですよね。 とくにビジネスシーンでは社交辞令であったとしても「こちらこそ〜、」と答えましょう。
「楽しみにしていてください」だと丁寧さに欠けるので、「どうぞご期待ください」がベターです。 例えば、「次回のプレゼンたのしみにしていますね」と言われた場合に「楽しみにしてください」と返すと上から目線にも感じてしまいますので「どうぞご期待ください」を使用します。 ただし、余程自信があるのだと捉えられる可能性があるので注意が必要です。 しかし、自信を持って楽しみにしていてくださいと伝えられるということは、決して悪いことではないので自信があるときは「どうぞご期待ください」と返答しましょう。
「楽しみにしています」の英語は I'm looking forward to...ing です。 この「to」は不定詞ではなく前置詞ですので、動詞の原型ではなく動名詞がフォローします。
I'm looking forward to seeing you in Tokyo.
東京でお会いするの楽しみにしています。
I look forward to ...ing とすると少しフォーマルな表現になります。 「am looking」という現在進行形を「look」と動詞の原型にすると、なぜ堅い表現になるのでしょうか。 現在進行形だと「いま」だけ楽しみにしているというニュアンスになる一方、動詞の原型だと「習慣(いつも)」楽しみにしているというニュアンスが強調されます。 実際には習慣的に楽しみにしているわけではありませんが、相手がいかに楽しみな対象なのかを際立たせる役割があります。
日常会話では I hope to... でシンプルに表現してしまうのが一般的です。 「hope to...」は直訳すると「...することを望む」という意味ですが、「...することを楽しみにしています」というニュアンスで使うこともできます。
I hope to see you soon again!
またお会いするの楽しみにしています!
↓ ビジネスパーソンにおすすめの英会話教室・オンライン英会話についてまとめましたので、興味のある方はぜひ見てみてください
科学的に正しい英語勉強法
メンタリストとして活躍する筆者が、日本人が陥りやすい効率の薄い勉強方法や勘違いを指摘し、科学的根拠に基づいた正しい英語学習方法を示してくれています。 日本人が本当の意味で英語習得をするための「新発見」が隠れた一冊です。
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。 タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。 イラストや例文などが満載なので、これを機会にスラング英語をマスターしちゃいましょう!
異性とプライベートで連絡を取り合っている場合に「会えるのを楽しみしています」というように「楽しみにしている」という言葉を使用すると、社交辞令であっても本気と捉えられてしまう可能性があります。 例えば、二人で食事をした後のお礼のメールなどに「またお会いできる日を楽しみにしています」などという一言を加えると、「また会ってくれるのだな」を思われてしまいます。 プライベートで異性とやりとりをする場合の「楽しみにしています」には注意が必要です。
「楽しみにしています」を多用してしまうと、「本当にそう思っているのかな?」と相手に感じさせてしまう可能性があります。 ただの社交辞令なんだと思われてしまっては、本当に楽しみに思っている気持ちを相手に伝えることができないので注意しましょう。 「期待に胸が弾みます」や「胸が高鳴ります」など、期待に胸をふくらませているという気持ちを表現できる言葉を使用して、「楽しみにしています」を多用しないように心がけましょう。
「楽しみにしています」という言葉について理解していただけましたか? ✓「楽しみにしています」の意味は「先のことに期待をかけて心待ちにすること」 ✓「楽しみにしています」はそもそも敬語 ✓「楽しみにしております」だと謙譲語でより丁寧に ✓「楽しみにしています」の類語・言い換えは「心待ちにしています」