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「暖簾に腕押し」の意味と語源は?「糠に釘」などの類語、対義語、英語も紹介!

「暖簾に腕押し」の意味と語源は?「糠に釘」などの類語、対義語、英語も紹介!

「暖簾に腕押し」という言葉をご存知ですか?「暖簾に腕押し」は「のれんにうでおし」と読みます。日常生活では、なかなか聞きなれない言葉だと思います。今回は、「暖簾に腕押し」の正しい意味と使い方を例文つきで紹介します。「暖簾に腕押し」の語源や対義語、類義語、また英語表現についても解説するので参考にしてください。

「暖簾に腕押し」の読み方と意味と語源

「暖簾に腕押し」の読み方は「のれんにうでおし」

「暖簾に腕押し」は、「のれんにうでおし」と読みます。

「暖簾に腕押し」の意味は「張り合いがない・手ごたえがない」

「暖簾に腕押し」に意味は「張り合いがない・手ごたえがない」です。 「暖簾」とは、飲食店などの入り口にかかっている店名の入った布の仕切りのことです。 家の中でも暖簾を部屋の入り口にかけて仕切りにして使用していることもあるかと思いますが、そういった布を「暖簾」といいます。 「暖簾」は、ドアのように力をいれずとも腕でおせばくぐれるものです。 こういった様子から、「暖簾に腕押し」は「張り合いがない・手ごたえがない」というような意味合いで使用されています。

「暖簾に腕押し」の語源は「暖簾」と「腕相撲」

「暖簾に腕押し」の語源は、「暖簾」と「腕相撲」だと言われています。 「暖簾」は上記でも説明したように、「暖簾を腕で簡単に押せるぐらい手ごたえがない」ということを例えたものです。 もう一つの語源だと言われているのは「腕押し」は「腕相撲」のことであるという説です。 「何の抵抗力もない暖簾と腕相撲をするくらい張り合いのないこと」という例えとして「暖簾に腕押し」と使われるようになったとも言われています。

「暖簾に腕押し」の使い方と例文

「暖簾に腕押し」は働きかけても反応や効果がないときに使う

「暖簾に腕押し」は、「暖簾の腕で押してくぐっても、すっと元に戻る」という様子から、働きかけても反応や効果がないという意味で使用されます。 つまり、働きかけてもさらっと受け流されてしまうという無意味な状態を表しています。 例えば、勉強をしないこどもに「勉強しなさい」と呼びかけたとします。 しかし、「本人には勉強する気が全くないので効果がない・無意味」といった状況を「暖簾に腕押し」といいます。

例文 「主人にタバコをやめるように何度も言っているのだが、暖簾に腕押し状態だ」 「暖簾に腕押しという状況がしばらく続いていたが、最近やっと気持ちの変化が見られた」 「何を提案しても暖簾に腕押しなのでもう諦めました」

「暖簾に腕押し」は恋愛でも使われる

「暖簾に腕おし」は恋愛の場面においても使用される言葉す。 例えば、「恋人の反応がない」といった場面や、「片思い中の鈍感な相手への駆け引き」というような場面で使用されます。 この場合は「アピールしても無意味である」というようなニュアンスで使用されることがほとんどです。

例文 「片思いの彼にアタックをし続けているが、暖簾に腕押しだ」 「お付き合いをして数年が立ったので、結婚を迫ってみたが暖簾に腕押しだった」 「いくら彼の前でかわい子ぶっても暖簾に腕押しだよ!彼はぶりっ子が嫌いだから」

「暖簾に腕押し」はビジネスでも「相手の反応がいまいひとつ」という意味で使う

「暖簾に腕押し」は、ビジネスでも「相手の反応がいまひとつ」という意味で使用することができます。 例えば、「新しい企画を提案したが、反応がなかった」といった場面や、「部下のケアレスミスが多いので、注意をしたけど微妙な反応をされた」といったような場面で「暖簾に腕押し」という言葉を使用します。 ただし、「暖簾に腕押し」は「反応がない・効果がない・張り合いがない」といったマイナスの意味を持つ言葉でので、上司など目上の人に直接使ってしまうと失礼にあたります。 ビジネスシーンで使用する場合は注意しましょう。

例文 「この前同僚に新しい企画を提案したんだけど暖簾に腕押しだった」 「せっかく研修をしているのに暖簾に腕押しでは困ります!メモをとって!」 「あの部下にちょっと注意をしたんだけど、聞く耳持たずで暖簾に腕押しだった」

「暖簾に腕押し状態」は「こちらの要望に相手が応えてくれない状態」

「暖簾に腕押し」という言葉は、「暖簾に腕押し状態だ」という言い回しで使用されることがよくあります。 「暖簾に腕押し状態」とは、「こちらの要望に相手が応えてくれない」「効果がない」といった場面で使用される言葉です。 例えば、「何度注意しても聞く耳を持ってくれない」といった状況を「暖簾に腕押し状態」といいます。

例文 「妻に無駄使いをやめて貯金をするように言っているんだけど暖簾に腕押し状態で困っている」 「何度か忠告しているけれど暖簾に腕押し状態なので見捨てるより他ない」 「暖簾に腕押し状態の人に何を言っても時間の無駄なのではないかと思う」

「暖簾に腕押し」の類語

糠に釘(ぬかにくぎ)

「糠に釘」とは、「なんの手ごたえもなく効き目もない」という意味です。 「糠」とは「米のぬか」の事を指していて、「糠に釘」とは「糠に釘を打つ」ということです。 「糠に釘」とは、「やわらかい糠に釘を打っても手ごたえがない・すぐに抜けてしまうから効き目がない」ということを例えた言葉です。

例文 「これだけ色々な策を試しても無意味なんてまさに糠に釘だ」 「糠に釘だと思いつつも口を酸っぱくして注意をしてしまう」 「彼は何を言われても糠に釘で何一つ態度を変えることはなかった」

豆腐に鎹(とうふにかすがい)

「豆腐に鎹」は「手ごたえがない・ききめがない」という意味です。 「鎹」は、訓読みで「かすがい」と読み、「鎹」とは「木材などの合わせ目をつなぐための両端が曲がったくぎ」という意味があります。 つまり、「豆腐に鎹」も「糠に釘」と同じように、「豆腐に鎹をうっても手ごたえがない・効き目がない」という意味になります。

例文 「彼はいつだれが何を言おうと豆腐に鎹なので、みんなから呆れられている」 「今は何を言っても豆腐に鎹だと思うから、少し時間をあけてみるよ」 「豆腐に鎹でも言うべとこは言っておかないと!」

石に灸

「石に灸」は「いしにきゅう」と読みます。 「灸」は、音読みで「きゅう」訓読みで「やいと」と読み、「皮膚の上にもぐさを置いて焼き、その熱で病気を治すというお灸」の意味があります。 つまり、「石に灸」とは「石にお灸をすえる」という意味で、「石にお灸をすえても焼けない・ほぐれない」ということを例え、「何の効き目もない・反応もない」という意味で使用されている言葉です。

例文 「彼女の様子を見てみると、昨日の研修は石に灸だったということがわかる」 「あんなに熱意をもって伝えたのに石に灸だったとわかり、ショックをうけた」 「しょうがないよ、あの人が石に灸であることはわかりきっていたことさ」

馬の耳に念仏

「馬の耳に念仏」は「うまのみみにねんぶつ」と読みます。 「馬の耳に念仏」とは、「馬に念仏を聞かせてもありがたみがわからない・価値がわからない」といった様子を表現した言葉で、「人の意見や忠告を聞かない・効果がない」という状況に、「馬の耳に念仏」を使用します。

例文 「まだ幼い子供にそんな話をしたって馬の耳に念仏だよ」 「ありがたい話を聞いたところで理解しようとしなければ馬の耳に念仏だ」 「どんなに忠告しても彼は馬の耳に念仏で、聞き入れようとしない」

「馬の耳に念仏」と似た慣用句に「馬耳東風(ばじとうふう)」があります。 「馬耳東風」は、「人の意見や批評などを、心に留めずに聞き流すこと」を意味します。 同じく「馬」という言葉が使われていますが、意味は異なりますので、注意してください。

「馬耳東風」の意味と使い方、類語、「馬の耳に念仏」との違い

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「暖簾に腕押し」の対義語

打てば響く

「打てば響く」は、「うてばひびく」と読みます。 「打てば響く」の意味は、「即座に反応すること・すばやい反応」です。 また、その反応が優れているということも意味しています

例文 「子どもは柔軟性があり純粋なので、何を言っても打てば響く」 「小さい頃は打てば響くことばかりだったが、最近、ひねくれた考えをもつようになった」 「話をした時の彼女の反応は、まさしく打てば響くといったように素早いものだった」

大黒柱と腕押し

「大黒柱の腕押し」は、「だいこくばしらのうでおし」と読みます。 「大黒柱」とは「一家や団体を支える中心人物」のことです。 つまり、「大黒柱の腕押し」は、「暖簾に腕押し」の反対の意味で、「手ごたえがある・効果がある」といった意味合いになります。

例文 「私から伝えたのでは意味がなかったけど、先生から伝えてもたったら大黒柱の腕押しだった」 「言葉で見せるよりも、態度でしめしたほうが大黒柱の腕押しかもしれない」

柳に風

「柳に風」は、「やなぎにかぜ」と読みます。 「柳に風」は「相手に逆らわず、さらりと受け流してあしらうこと」です。 「風に柳」ともいいます。 柳が風になびくように、受け流し、逆らわないものは災いをうけないということを、例えたものです。 つまり、小さなことを気にしない賢い態度を「柳に風」といいます。

例文 「彼はいつでも柳に風なので、後輩からも慕われている」 「彼女は年齢の割に柳に風でとても尊敬できる」 「柳に風という態度をとれるように精神を成長させたい」

「暖簾に腕押し」の英語は「It is like beating the air.」

「暖簾に腕押し」の英語表現はいくつかあります。 ・All is lost that is given to a fool.(バカに与えられたものはすべて無駄になる) ・It's like water off a duck's back.(アヒルの背中からはじかれる水のように無駄だ) ・It is like beating the air.(風を叩くように何の張り合いもない) ・It is like plowing the sand.(砂を耕すように無駄だ) ・It is like catching the wind with a net.(編みで風を捕まえるように張り合いがない) などの表現を使うとよいでしょう。

まとめ

「暖簾に腕押し」について理解していただけましたか? ✓「暖簾に腕押し」は「のれんにうでおし」と読む ✓「暖簾に腕押し」に意味は「張り合いがない・手ごたえがない」 ✓「暖簾に腕押し」は「はたきかけても効果がない・無意味」という意味もある ✓「暖簾に腕押し」の類語は「糠に釘」「豆腐に鎹」など

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