「排他的」という言葉をご存知でしょうか。よくニュースなどで「排他的経済水域」と聞くことも多いですが、しっかり意味を理解しているでしょうか。「排他的」は一見難しそうな言葉だと思いますが、意外と意味は簡単です。また、何となく意味は理解していてもどのように使うのか、使い方について曖昧な人もいるのではないでしょうか。そこで今回は「排他的」の意味や使い方、類語、対義語について解説していきます。「排他的」を正しく知って、上手く使いこなせるようにしましょう。
「排他的」は「はいたてき」と読みます。
「排」は「おしのける」「除け者にする」、「他」は「当面のものや自分以外の事柄」「ほか」を意味します。 「排他」は「他の者を排斥すること」、「的」は「名詞や句に付いて、その性質を帯びる、その状態をなす意」を表します。 「排他的」の意味は「他の者を排斥(はいせき)する傾向があるさま」です。 ”排斥”とは「受け入れられないとして、おしのけしりぞけること」を意味します。 「排他的」は簡単に言うと、「自分たちの仲間以外を遠ざけようとするさま」「外部の者を拒み、自分たち以外の者を受け入れないさま」を表します。 つまり、他者の考えをまったく受け入れることができないというようなマイナスな意味で使用される言葉です。
基本的には、「排他的」は「排他的な◯◯」「排他的で△△」などと使います。 「排他的な集団」「排他的な土地柄」などと聞いたことがあると思います。 例えば、外国人の住居を認めないアパートがあった場合、それは”自国民以外の者を排斥する傾向があるアパート”ということなので「排他的なアパート」ということしたり、他県からきた人達に攻撃になってしまうことを指して「田舎は排他的だ」と言い表したり、「排他的な地域」と表現することがあります。 また、「排他的な人間」といった場合は、「自分の考えと違う考えの人を受け入れることができない人間」という意味になるように、人の性格を表す場合にも使用され、「自分もしくは自分の考えに似た者以外は受け入れない」という「排他的な考え」を「排他的思考」などと表現できます。
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「排他的経済水域」は、地理用語です。 「排他的経済水域」は、「海に面している国が経済的な権利を持っている水域」という意味になります。簡単に言うと、「この水域には、仲間でない国は受け入れません!」ということです。 ”排他的経済水域”では、漁業を行ったり、天然資源を掘ったりなどといった活動を、他国に邪魔されずに自由に行うことができます。そのため、「他国の経済的な活動を排斥する水域」と言えますよね。 「排他的経済水域」と聞くと「領海」という言葉を一緒に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 「領海」とは、「沿岸国の主権が及ぶ水域」です。 領海の範囲は、陸から一番近い地域で、引き潮時のラインから「12海里」と決まっています。 つまり、「ここまでがこの国の海ですよ」という主権が及ぶ範囲が「領海」です。 なので、許可なく外国船が領海に立ち入ることは許されません。 「排他的経済水域」は、「排他的経済水域」が海流や海風を利用した経済活動を排他的に行える水域ということなので、外国船も自由に立ち居入ることができます。 ちなみに日本の排他的経済水域は「200海里まで」です、世界第6位の広さを持っています。
「排他的権利(はいたてきけんり)」は、法律用語です。 「◯◯をするにあたっては、◯◯することを独占できる」という意味です。 基本的に「排他的◯◯」という使われ方をします。 つまり、先程紹介した「排他的経済水域」も、この「排他的権利」の一つだと言えるでしょう。
「排他的管轄(はいたてきかんかつ)」は、法律用語です。 行政事件訴訟法で「行政庁の処分は取り消し訴訟によらなければ取り消せないものとする」という設定をすることです。 取消訴訟とは、行政庁の処分や判決に不服がある場合に取り消しを求める訴訟をいいます。 初めて耳にしたという方がほとんどかと思いますが、「排他的管轄」は上述しているように法律用語であるため、日常生活ではほとんど使用されることがありません。
「排他的論理和」は、数学用語です。 2進数の0か1で表現するビット単位で計算する「ビット演算」で使用する用語です。 このビット演算で出てくる「XOR」という演算子を使用する演算が「排他的論理和」です。 こちらの用語もなかなか日常生活で使用されることはないでしょう。
排他的制御は、IT用語として使用される言葉です。 パソコン上で複数人が共有しているデータにおいて、誰かがデータにアクセスして新しい情報を書き込んでいるのにも関わらず、同時にまた別の誰かがデータにアクセスして情報を書き加えてしまったら、更新したときにうまく内容が反映されなかったり、中身がぐちゃぐちゃになってしまいますよね。 そういったことを防ぐために、誰かが書き込んでいるときに一時的にロックをかけることを「排他制御」といいます。
「排他的」・・・・ 他の物を排斥する傾向があるさま 「独占的」・・・ 個人あるいは企業が他者を排除して支配している状態
独占的とは、「個人あるいは企業が他者を排除して支配している状態」を指す言葉で、「独占」とは、「独り占めをすること」で、経済を特定の資本が支配している状態などを指すことができます。 「排他的」と「独占的」は非常によく似ている言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあるので注意しましょう。 「独占」とは、例えば商品の商標など独占しているという状態を指すことができます。 一方の「排他的」は、権限のないものが商標を利用することを排除することです。 「排他的」「独占的」という2つの言葉を合わせて「独占排他権」という言葉もあります。 「独占排他権」とは、簡単に言うと「特許」のことです。 特許権を得たものに関して、使用を独占し、他人が利用することを排除しようという権利が「排他的独占権」です。
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「排他的」は「他の者を排斥(はいせき)する傾向があるさま」を意味するので、類語も「他人を押しのけること、退けること」を意味します。
「排外的」は、「はいがいてき」と読みます。 「排外的」の意味は「外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけること」です。 「排外」の他にも「排外主義」といった言い方をすることも多いです。 「排他的」と同じように、外部を否定するような状態を「排他的」と言います。
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「閉鎖的(へいさてき)」の意味は、「自分自身、または仲間内の殻に閉じこもって外部のものを受け入れようとしないさま」です。 他者をなかなか受け入れないような、内気な性格を表現することができます。 性格以外でも、例えば現在の流れにまったく乗らない経営方法の企業なんかも「閉鎖的」と言われることがあります。 日本もよく「閉鎖的な社会だ」なんて言われていますよね。
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・「固執(こしつ)」の意味は、「自分の意見を主張して譲らないこと、態度などを強固にして変えないこと」です。 「固執」は良い意味でも悪い意味でも使われます。 良い意味としては、自分の意見にこだわった結果良い成果が出た場合に「自分の考察に固執して開発を諦めなかったため、新商品が完成し世に認められた」などと使います。 悪い意味としては、柔軟に考える事ができず、相手と意見が食い違ったりしても絶対に自分の意見や考えを曲げない場合に「彼は自分の意見に固執し、周りがいくら新しい意見を言っても耳を傾けない」などと使います。 このようにどちらの意味でも用いることは可能ですが、主に悪い意味で使われることが多いので、褒め言葉として使うのは避けたほうが無難でしょう。
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「頑な(かたくな)」の意味は、「融通がきかなくて自分の考えや主張を変えないこと、意地っ張りなこと」 素直ではなくて、自分の主張を主張して譲らずに、それを通そうとすることを表します。 「頑なに」だったら「動作を変えようとせずに融通がきかないこと」を表します。例えば、「頑なな人」といった場合は「誰が何を言っても、自分の考えを変えない人」を意味します。 基本的に「融通がきかない」というニュアンスが強く、マイナスなイメージを伴って使用される言葉です。
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「レイシズム」の意味は、人種間には本質的な優劣の差異があるとする見解に基づく態度や政策 「レイシズム」は、日本語で言うところの「人種主義」のことです。 「人種主義」とは、簡単に言えば「優秀なやつが劣っている人間を支配するのは当たり前だろう」という考え方を言います。 人種に優劣をつけて、構成する人種によって文化の優劣を判断するという考え方です。
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「ゼノフォビア」の意味は、「外国人嫌い。未知の人・物に対する嫌悪、恐怖」です。 わかりやすく言うと、「外国人嫌悪」または「外国人恐怖症」とも言います。 外国に暮らしている国民の人々に対して憎悪してしまう気持ちを「ゼノフォビア」と言います。
「排他的」は「他の者を排斥する傾向があるさま」を意味するので、対義語としては「他の者と協力するさま」を意味します。
「協調的(きょうちょうてき)」の意味は、「互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるもの同士が協力し合うこと」です。 外交的に、誰とても仲良く協力し合おうという意識の強い人を「協調的」といいます。
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「開放的」の意味は、「ありのままを見せて隠しだてをしないさま。あけっぴろげ」です。 「排他的」は、部外者など他者に対して受け入れない姿勢を保つ閉鎖的な状態を表す言葉なので、ありのままを見せて何も隠すこともない様子を表現する「開放的」は、「排他的」の反対の言葉であると言えるでしょう。
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「寛容(かんよう)」は、「心が広くて、よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと」です。 自己の異なる他人の思想や心情などを受け入れ、無理に自分の意見を押し付けたりするようなことをしない人を「寛容な人」と言います。
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「寛大(かんだい)」 の意味は「度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと」です。 例えば、ちょっとミスをしてしまうようなことがあっても、必要以上に攻め立てることなく広い心をもって許すことができるといった様子を「寛大な心をもっている」と表現することができます。
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「提携(ていけい)」の意味は、「互いに助け合うこと。共同で物事を行うこと」です。 例えば、「業務提携」の企業同士が協力し合いましょうという規約を結ぶことです。 「排他的」は、他者を受け入れられない存在として排除することなので、他者と協力しあうという 意味のある「提携」は反対の言葉であると言えるでしょう。
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「同調(どうちょう)」の意味は、「他に調子を合わせること。他人の意見・主張などに賛同すること」です。 例えば、まったく自分の心では思っていない意見を言われたとしても、「そうだよね、うんうん」と「自分も同じ気持ちですよ」という意思表示をすることを「同調する」と言います。 「排他的」は、簡単に言えば自分とはことなる他者の意見を受け入れない・排除するということなので、「受け入れる」という意味のある「同調」は、反対の言葉であると言えるでしょう。
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「排他的」は英語は「exclusive」と言います。 反対語は「inclusive」で「包括的」という意味になります。
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排他的な人の代表的とも言える特徴と言えば、やはり「人の話を聞かない」ではないでしょうか。 「〜するべきだ」と言い切るということを、上述しましたが、頑固な人は自分の中だけで「〜するべき」と決め、周りの人の意見は一切聞きません。 自分以外の意見を聞き入れることがでいきないというよりは、とにかく自分の考えやり方が絶対に正しい!と信じて止まないので、人の意見を聞き入れようという意思皆無です。 逆に「どうしてこっちの意見を聞いてくれないわけ!?」と怒り出してしまう始末です。 そのため、自分は意見を聞かないのに、どうしてそっちの意見を聞き入れないといけないの?という意見の衝突がよく起きてしまいます。
排他的な人は、どんな状況であっても自分の意見をハッキリ言います。 例えば、多くの人が「賛成」という意見を述べているような場面で、「反対」という意見を言うのって、勇気がいりますよね。 その場の流れを乱してしまいますし、空気を悪くしてしまうことだってあります。 大抵の人は「自分たった一人の意見を押し通そうとするより、みんなの意見に合わせるべき」だと考えますが、排他的な人は、自分とは違う意見を受け入れることができず、自分ひとりであっても絶対に意見を曲げません。 だから、「それは違う、自分は反対の意見をもっている」とハッキリ伝えることができるのです。 一人が違う意見を述べてしまうことで、話がまとまらなくなってしまうことってあります。 ちょっと、「うわ...めんどくさ...合わせておけよ」と思ってしまいますよね。 それができないのが「排他的な人」なのです。
排他的な人は、基本的に新しいものを受け入れることができません。 例えば、これだけスマートフォンが普及しているなかで、まだガラケーを使っていたりなど、どうしても流行りに乗ったり、新しいものを取り入れることを逆に「ダサい」と思ってしまうような感覚があります。 本当は興味があっても関心のないフリをしてしまうんですよね。 そういったところに、排他的な人の頭の堅さを感じるという人は、多いのではないでしょうか。 昔からのものを大事にすることも大切ですが、例えば一人ガラケーであることが原因でLINEが使えず連絡が取り辛い環境で周りも困らせる...といった場合など周りに迷惑をかけることもありますし、時代に合わせる柔軟性も必要ですよね。
排他的な人は、固定概念を捨てることができないので、「〜するべき」など、言い切る言い方をよくします。 自分の中では「絶対にこうすることが正しい」という強い気持ちがあるので、それを押し付けるような言い方で「〜するべきだ」と言ってしまうのです。 とにかく柔軟性がないので、一度「〜するべき」と思ったら、気持ちを変えることはありませんし、周りにも強要します。 逆らう人がいようものなら、「いや、絶対◯◯するべきだって!なんでそうしないの?」とブチギレしまいます。
排他的な人って、自分が一番正しいと思っているからなのか、とにかく融通が聞きません。 自分とは異なる他人の意見はすぐに排除してしまうので、間違っていることを指摘してあげたとしても、まったく聞き入れることができず、どんどん間違った方向に進んでいってしまうことも珍しくありません。 周りの意見を聞くことができないがために、周りの人と対立してしまうこともしばしば...。 とにかく協調性がないんですよね。 いつでも自分中心という考えであることが目立ちます。
排他的な人って、「自分が一番正しい」という謎に強い自信を持っているので、やたらと上から目線で物を言うことがあります。 「いや、それは絶対に◯◯でしょ、(ふっと鼻で笑う)」みたいな、ちょっとイラっとしてしまうような話し方をしてくることが多いんです。 なので、何か反論をしようとしても「何言ってんの(ふっ)」という感じで、人を見下すような話しかたをしてきます。 しかし、大抵無意識であって、意識してそんな喋り方をしているということはないでしょう。
排他的な人は、他人に興味がないという人がほとんどです。 他人と自分で完全に境界線を引いているから、交わることがないのです。 他人に全く興味がないから、相手が納得いかないと思っていても、不愉快だ!と思っていても、自分の考えを押し通そうとしてしまうのでしょう。 そもそも、他人の気持ちも考えられることができれば、お互いに納得いくような結論を出す方向に物事をもっていけるはずなんです。 他人を嫌っているとか、そういうことではなく、自分のこと以外「どうでもいい」つまり、気にならないのです。
排他的な人って、ついつい憎まれ口を叩いてしまうようなところがあります。 例えば、ちょっとグループで孤立しているのが気になって輪に入りやすいように声をかけたとします。 それなのに、排他的な人って「いいよ、自分なんていなくても、どうせみんなは楽しい時間を過ごせるわけだしさ」なんて憎まれ口を叩いてしまいます。 困っているときに助けを求められないのもそうですが、ほんと素直じゃないな〜と思ってしまいますよね。 排他的な人って、「本当は寂しいと思っている」といった、本心を見抜かれることに抵抗があります。 だから頑なに「寂しいなんて思って無いしね!」という強がった態度をとってしまうのです。
「排他的地域」という言葉があるということを紹介したように、排他的な人はとても縄張り意識のようなものが強く、自分が大切にすると決めた人以外の人が乱入してこようとすることを、異様に嫌がります。 とにかく自分の大切な人のことは守りたいという気持ちが強く、部外者を敵視してしまうのです。 得に、「◯◯村」や「◯◯島」などの狭い地域に住んでいる人は、排他的になりやすく、例えば旅行だったとしても、大都会である都内に行くことを避難したり、旅行で訪れる人を敵視してしまうということが多いです。 狭いからこそ、一人ひとり深い関係になっていて「よそ者は入ってくるな」という気持ちになりやすいのです。
排他的な性格の人は、強い劣等感を抱えていることが多いです。 「劣等感」とは、「自分が他人よりも劣っているという感情」です。 つまり、他人と比べたときに「どうせ自分はダメなやつなんだ」と思いこんでしまうネガティブな感情のことです。 劣等感が強い人って、「自分はダメなやつだからバカにされる、いじめられる」といった被害者になることをひどく恐れるようなところがあります。 なので、関わろうとしてくる人間すべてに攻撃されているような気分になってしまい、自分自身を守るためにやたらと威圧的な態度をとってしまったり、攻撃的な発言をしてしまうんです。 特に初対面の人が本当に苦手で、初対面の人には警戒心がどうしても強くなってしまいます。
排他的になってしまう心理としては、いつでも他人と自分を比較してしまうということ考えられます。 自信過剰な人でもない限り、周りの人を比べるとどうしても自分のダメなところが目につくようになってしまいます。 周りの方が出来に焦ったり、数字の評価で比べてしまったりして、自分の出来なさ加減に嫌になってしまいます。 「あの人はここまで出来てるのにどうして自分は出来ていないんだろう」 「みんなは結婚や出産してるのに、自分は恋人すらいないや」 などと、周りの人と比べては、自分を守るために劣等感を感じていって他者を排除しようという気持ちが無意識に強くなっていってしまいます。
排他的な人には、プライドが高いという心理があるということが考えられます。 排他的な人は、常に一番に「自分」があり、常に意識が向いている状態です。 常に注目の的でありたい、中心にいたいという気持ちが強すぎることで自己中心的になってしまうことも...。 プライドが高いと、誰にも負けたくないし傷つきたくないという気持ちが強いため、他者を認めることができず、排除しようと排他的になってしまいがちです。 しかし本来英語での「pride」はポジティな意味で使います。 自分にプライドを持つことは大切なことなのですよね。
支配欲の強い人も、排他的な性格になりやすいです。 「支配欲」とは、「人を思い通りに動かしたい・束縛したい」という気持ちのことです。 例えば、本土から離れた島の偉い人が本土からやってきた人を受け入れられなかったり、反対に島を 出て本土へ行くことをあまりよく思わない...という排他的思考になってしまうのは、「島の住人を自分が支配していたい」という支配欲であると言えるでしょう。 このように、例えば組織の上の立場に立つ人間などが、新しいものを受け入れられなかったりするのは、支配欲が隠されているからなんです。 社会で言えば、年齢を重ねている人ほどこの支配欲が強く、コチコチの石頭で攻撃しようとしてこようとしてくることも少なくありません。
「嫉妬」は、恋愛面で言えば、自分が愛している人や心を惹かれている人の愛情が他人に向けられることを恨み憎む気持ちを表現していますが、「自分より優れていたり恵まれている人を羨み妬んだりするような気持ち」を表現する言葉でもあります。 排他的になってしまう人は、「自分より優れている人を認められない」という嫉妬心の強さも関係しているでしょう。 嫉妬心ってほんとうに醜いもので、嫉妬心があると何もかも受け入れられなくなってしまい、攻撃的になり排他的になってしまうことが多いのです。
自己顕示欲が強い人も、排他的になってしまいがちです。 「自己顕示欲」とは、自分の存在を周りにアピールしたいという欲求のことをいいます。 「承認欲求」の根底には
というような、とにかく「他人から認めてもらいたい」という強い気持ちが存在します。 自己顕示欲が強い人は、とにかく「自分はすごい」ということを認めてもらいたいという自己中心的な考えがあるんです。 だから自分が少しでも優位な立場で自己顕示欲を満たせるように、邪魔になりそうなものは排除するという排他的思考になってしまうということが考えられます。
「排他的」について理解できたでしょうか? ✔︎「排他的」は「他の者を排斥(はいせき)する傾向があるさま」を意味 ✔︎「排他的な◯◯」といったように使う ✔︎「排他的」の類語としては、「排外的」「固執」などがある ✔︎「排他的」の反対語としては、「協調的」「寛大」「同調」などがある