「卑しい」という言葉をご存知ですか?主に「卑しい人」などと使われています。 今回はそんな「卑しい」の正しい意味や類語、英語表現について詳しく説明します。 また「卑しい人」の特徴や対処法、また人が卑しくなる原因にてついて解説します。 英語表現も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「いやしい」は<いやしい>と読みます。 漢字は「賎しい」とも表記されます。 意味は 1.身分や立場が低いこと 2.品が悪い、弱々しい 3.食物や金銭に対して、意地汚いこと。ガツガツしていること です。 「卑しい」は社会的な地位や階級が低いこと、品がなくて野心に溢れていることを表します。 「卑」には「価値がない、品性が劣っている、低い位置にいる」という意味があります。 例えば、「卑しい人」「卑しい態度」「お金に卑しい」「お酒に卑しい」などと言えます。 「人の持ち物を欲しがるなんて卑しい」といったように、「卑しい」には「軽蔑」のニュアンスが含まれます。
人が卑しくなる原因のひとつに「嫉妬心」があります。 人は誰かに嫉妬をすると品が悪く意地汚くなります。 嫉妬する相手に打ち勝とうと欲望が顕になります。
人が卑しくなる原因に、欲求不満があります。 自分の持つ欲求が満たされないことで、ガッツキやすくなってしまいます。 どうにか欲求を満たしたいがために、人から見たらありえないような下劣なことなどを平気でします。
お金のない人は卑しくなってしまいます。 お金のない中でうまく節約しながら生活出来る人はいいのですが、お金のない不安や苛立ちから卑しさが生まれてしまいます。 そしてお金を悠々と使っている人を見ることで、上記の嫉妬心を持ったり欲求不満になったりします。
ストレスが溜まっていると人は卑しくなってしまいます。 ストレスは心身ともに疲れさせたりイライラさせたりし、正常な判断ができなくなってしまいます。 そのため、普段なら制御できる言動も制御できなくなり、下品な発言や欲どしい行動をしてしまいます。
コンプレックスを抱えている人は卑しくなることがあります。 特に、金銭面でコンプレックスを持っている人は、お金に絡むことやお金そのものを目の前にすると少しでも多く手にしたいと卑しくなります。 人を騙したり陥れたりしてでも、自分のものにしようとします。
人が卑しくなる原因に、幼少期の家庭環境があります。 貧しい家庭で育ち小さい頃から周りを羨んでいると、大人になった時にその羨んでいた相手のようになろうと必死になりすぎてしまいます。その結果欲望が顕にしてガツガツし、周りからは卑しい人だと言われてしまいます。 また親など近親者が卑しい人であると子供も影響を受けます。大人になってからも粗末であったりケチであったり、また下品な言動をしてしまいます。
卑しい人は、ケチな人が多いです。 自分のものを人に分け与えたりすることが出来ません。 また、食べ物なども自分は何も注文せず、人から少しずつもらってお腹を満たすなどしてしまいます。 本人からしては、一人ひとりから少ししかもらっていないため罪悪感や後ろめたさはありません。 その行為が、とても卑しく不快であることも気付いていません。
卑しい人は、マナーがありません。 例えば飲み会などみんなでシェアする食事なども気にせず一人でガツガツと食べたり、何かを手にするためなら順番を守らずに我が先にとがっつきます。 卑しい人は、特に食べ物や金銭に関わることに関して意地汚くなるので、周りの目など気にせずに自分だけが得しようとします。
卑しい人は、とても下品かつ下劣なので他人の悪口ばかり話しています。 他人の方が少しでも得をしたり、いいことがあると、その人が悪いことをしたわけでもないのに悪口を言います。 陰口というよりも、とにかく相手を悪く言いたいので直接言うこともあります。
卑しい人は、とにかく『他人の不幸は蜜の味』です。 他人が幸せだと悔しくなったり嫉妬します。 卑しい人は、自分だけが得したい、幸せになりたいという欲望のある下劣な人なので他人の不幸話で何より盛り上がっています。 噂話が好きでよく話していますが、その内容はほとんどが人の失敗や不幸の話が多いです。
卑しい人は、自己中心的なので自分のことしか考えていません。 自分の欲しいものであれば、人のものを取ってしまいます。 友達の彼氏を取っちゃう人や、同僚の仕事の手柄を取っちゃう人っていますよね。 平等じゃない条件なども平気で提示してきます。 とにかく欲望のためなら手段を選びません。
卑しい人は、平気で嘘をついたり騙したりします。 それによって、他人からどう思われようとあまり関係ありません。 何より自分の欲望を満たすことが優先です。 お金や価値あるものを手に入れるためなら、他人を騙し陥れることなど平気でします。
卑しい人は、マナーがないため周りが不快になるようなみすぼらしい格好をします。 職場に来るのにも、破けているものや毛玉だらけの服装を来たり、髪の毛がボサボサのまま通勤したりします。 身だしなみがあまりに汚いと、とても卑しく感じ信頼をも失うこともあります。
「卑しい人」は感謝や反省をしません。 自分中心であるため、相手が何かしてくれてもそれが当たり前であり感謝をすることがありません。 また他人に迷惑をかけても自分さえ良ければそれでいいので、反省をしたり謝罪をすることがありません。 自己中心的な性格のため、周りを考慮することが出来ません。
卑しい人は、人を陥れるために平気で嘘をつきます。 そのため、卑しい人の話は鵜呑みにしないようにしましょう。 誰かに聞いてみたり、相談してみると全然話が違うこともしばしば。 聞き流すようにしましょう。
卑しい人とは、距離を置くのが一番です。 近くにいると、巻き込まれることもあります。 結局損をしたり嫌な気持ちになるのは自分なので、相手にどう思われようと距離を置きましょう。 職場が一緒だったりと、距離を取れないような環境下の場合はあまり深入りしないよう一定の距離を保ちましょう。 それによって何か嫌なことをしてくるようであれば、第三者に相談するなどしましょう。
卑しい人から何をされても冷静に対応しましょう。 こちらの感情を伝えても卑しい人には響きません。 話の捏造があったり、誰かが被害に遭っているようであれば適切な人や場所に相談をしましょう。 とにかく、自分が悪いことをしていない限りは一度落ち着いて冷静に対応しましょう。怒りに任せて相手にしたりすることは避けましょう。
卑しい人とはなるべく1対1を避けましょう。 相手を陥れるような人のため、1対1のときが一番下劣なことをしてくる可能性が高いです。 メールや電話なども極力避けましょう。
卑しい人に対して自分自身の話はしないようにしましょう。 それをどう周りに伝えていくか分かりません。 また、どういった話に嫉妬をしたりするかも分かりません。 何気なく話したことが、相手のスイッチになることも。 卑しい人に対しては、いい話も悪い話もなるべくしないことがベストです。 何か聞かれたとしても、受け流すようにしましょう。
「卑しい」と似た意味を持つ言葉に「あさましい」があります。 「あさましい」の意味は 1.態度や品格、身だしなみなどが下劣であること 2.姿や身分が惨めで見るに耐えられないこと です。 「浅ましい」を使うことで、「品性が足りていないこと」を表せます。 「卑しい」は単に人を軽蔑していますが、「浅ましい」はその事について嘆かわしく思うニュアンスが含まれます。
● 下劣 意味:人柄や考え方が下品であること、道義的に下等であること ● 下品 意味:品格や品性に欠けること、言動が卑しい人 ● 粗末 意味:品質や物事などが劣っていること、上等でないこと ● はしたない 意味:礼儀や品がない、慎みがなくい苦しいこと ● えげつない 意味:露骨でいやらしいこと、人情味がなく情けや容赦がないこと ● さもしい 意味:品性がなく下劣なさま、心が汚く意地悪い
● 尊い 意味:地位や身分がきわめて高いこと、価値が高く貴重なこと ● 素晴らしい 意味:優れていて思わず感嘆するようなさま ● 偉い 意味:普通よりも優れていること、地位や身分が高いこと ● 上品 意味:言動など気品が高いこと、高尚で洗練されている様子
「卑しい」の英語表現を見ていきましょう。 「品がない」という意味の英語は「vulgar」 になります。 「ガツガツしている」という意味の英語は「greedy」になります。
He is such a greedy guy.
彼は卑しい野郎だ。
「卑しい」について理解できたでしょうか? ✓「いやしい」と読み、「品が悪く意地汚いこと」 ✓「卑しい人」の特徴はケチでマナーがなく自己中心的 ✓類語は「下劣」「下品」「はしたない」など