「お嬢様」と聞くとどんな女性を思い浮かべますか?「お嬢様」は気品があって、礼儀正しさもあるので、女性としてお手本にしたくなるような部分が沢山ありますよね。今回は、「お嬢様」に見られる女性の特徴や、お嬢様の多い学校などをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
「お嬢様」とは、「育ちのいい女性のこと」を指す言葉です。
といった家庭環境で育っているということに加えて、良い育ちをしているが故に
といった印象が「育ち」と関連して加わっているイメージでもあり、「知識がない」「世間一般の常識を知らない」女性に対して「お嬢様かよ」と揶揄することもあります。 しかし、必ずバカにする言葉として使用するというわけではなく、本当に「気品あふれる育ちのいい女性位」を指す場合もあります。
「お嬢様」は、「嬢」という言葉に接頭語の「お」をつけて表現している言葉です。 「お嬢様」は、接頭語の「お」と「様」を一緒に使用していることから、「二重敬語なのではないか」と感じる人もいるかと思いますが、この場合の「お」は、「お掃除」「おトイレ」のように、話しての品格を保持するためにつけられる「美化語」に分類されます。 そして、「様」は人の名前や、役職・団体名のあとにつけることで、尊敬の意を現る接尾となります。 したがって、「お嬢様」は二重敬語ではないと言えます。
「お嬢様」の英語は「celebrity」です。 「celeb」と略されることもあり、日本語でも「セレブ」と言いますよね。 英語の「celeb」は「(お金持ちな)有名人、芸能人、タレント」というニュアンスで使われることが多いです。 「育ちがよい」ならば「well-bred」「well-mannered」などがよいかもしれません。 「bred」は「breed」の過去分詞形です。「raise(育てる)」の類語にあたります。
「お嬢様」は、言葉遣いがきちんとしているイメージがあります。
など、一般的な若者が使うような汚い言葉をつかう人に「お嬢様」というイメージがつくことはありません。 これは基本的に「言葉遣い」は育ってきた環境が影響する思われていることが多いので、口が悪いと「両親の言葉使いが悪いんだな」という印象を与えるためだと考えられます。 つまり、「言葉遣いが丁寧」だと「育ちがいい」という印象を与えるということです。
「お嬢様」は、「言葉遣いが丁寧」なことに加えて、「おっとりとした口調」で会話をします。 せかせかと早口ではなしたり、勢いよく自己主張をしてくることはありません。 ゆっくりとしたテンポでお話しをして、人の会話を聞く時も「ゆっくりとうなずく」など時間の流れを感じさせない空気間になることが多いという特徴があります。
「お嬢様」は、言葉の頭に「お」をつけた美化語を使用する頻度が高いです。 例えば、
といったように、接頭語がつけられる言葉には必ずつけ、 「腹減った」→「お腹がすいた」 「酒飲みたい」→「お酒が飲みたい」 「夕飯」→「お夕飯」 といったように、丁寧な表現をします。
「お嬢様」は育ちがいいので「家庭環境が劣悪」ということはほとんどありません。 両親の仲が良いことはもちろん、兄や弟、姉、妹とも仲がよく、家族で食事にでかけたり、旅行に行くなど一緒に行動することが多いです。 家庭環境が良いので、争いごとが苦手だという人も。 両親や兄弟、姉妹を大切にしている姿をみて「育ちが良いのだな」と思う人も多いようです。
「お嬢様」は、裕福な家庭で育っていることが多いので、ファミリーレストランではなく「フランス料理」といった高級料理店で食事をする機会も多い環境で育っています。 なので、ナプキンの使い方やフォークやナイフの使い方といった一般的なテーブルマナーを幼い頃から身につけているといった場合が多いです。 一般的な家庭で育つと、目の前に高級料理をだされた場合マナーがわからずドキドキしてしまうことってありますよね。 「お嬢様」は、「父親の会社の人との会食」など目上の人との食事をすることにも慣れているので、どんな場面であっても相手を立てながら食事を楽しむことができるのです。
「ピアノ」や「バイオリン」といった習い事をしている・習っていたことがあると「お嬢様」という印象を与えることが多いようです。 「お嬢様」と感じられる理由としては、
といったことが上げられます。 そのほかには、「バレエ」や「フィギュアスケート」など、習っていることによって「女性位らしいふるまい」「身のこなし」を身につけることができる習い事も「お嬢様」というイメージがあるようです。
実際に、「裕福な家庭ではないけどピアノを習っていた」という人は沢山いるかと思いますが、子供の頃に習った経験はあっても大人になっても続けているという人は少ないのではないでしょうか。 「お嬢様」は裕福な家庭で育っていることが多いので、習い事を継続的に続けることができますし、そのまま「音大へ行く」ということも少なくありません。 つまり、習い事を続けるだけの経済力があるということなのです。 「バイオリン」など他の習い事に関しても同じことがいえるでしょう。
一般的な地域にある小学校や中学校へ通うのではなく、中学受験をして大学までエスカレーター式にあがっていけるというタイプの学校出身だと「お嬢様だな」と思う人が多いようです。 「中学受験をした」と聞くと、小さい頃から塾に通わせるなど、親の教育熱心な姿が思い受かぶことから「育ちが良いのだな」と感じます。 「お嬢様」の中には早いと「幼稚園」からお受験を経験している人もいます。
「お嬢様」は、頭のてっぺんから足のつま先まで上品です。 髪の毛はサラサラで、キューティクルが見えるくらい綺麗で、爪まで綺麗にお手入れがしてあり清潔感があります。 ヨレヨレで毛玉ができているような洋服ではなく、クリーニングでいつでも清潔に保たれているようなきちんとした身なりをしていて、洋服の質も良いものを選んでいることが一目瞭然。 近くによらなくても、ふわっといい匂いがしてきそうなイメージがあります。 「お嬢様」の服装や髪型の特徴については後述します、
きちんとカバンやポケットに「ハンカチ」や「ティッシュ」を持ち歩いていると「育ちが良いんだな」と思う人が多いようです。 「お嬢様」は、お手洗いに行って手を洗ったあとにペッペッと手を払って水気をとばしたり、髪の毛を整えるふりをして頭で水気をとろうとするなんてことはありません。 さらに、ピシっとハンカチにアイロンがかけられているといった几帳面ぶりをみせることも少なくありません。
「字」には、その人の「個性」がでるものです。
など「筆跡診断」が存在するように、字だけでその人はどういった人なのかを推測することがありますよね。 基本的に、「丸文字」や「ギャル文字」を書く人には幼稚な印象をうける人が多く、きれいな字を書く人は「育ちが良い」「真面目」といった印象をうける人が多いです。 お嬢様は、個性というよりはキレイな読みやすい字を書く人が多いです。
「お嬢様」は大切に育てたれてきたこともあり、純粋で、天然っぽいところがあります。 人を疑うこと知らないので、周りの人から見て「真っ直ぐな人」とうつることもあるでしょう。 そういった純粋で、若干の世間知らずさを感じさせる「お嬢様」に対して魅力を感じる男性も多いでのです。
「お嬢様」は、ときに男性から「高嶺の花」として扱われることがあります。 気品あふれる女性らしさをもっている「お嬢様」に対して憧れる男性も多いのですが、基本的にポーカーフェイスなので、「何を考えているのかわからない」というミステリアスな雰囲気を感じ、話しかけるのになんだか緊張してしまう・どのように接すればいいのかわからないといった存在になることが多いです。 いつも楽しそうにワイワイと騒いでいるというようりは、静かに本を読んでいるような近寄りがたい雰囲気を感じます。
「門限があるので今日はこの辺で失礼します」などと言われると、大切に育てられているという印象をうけ「お嬢様だな」と感じる人も多いです。 家族中がいいので「夕飯は必ず家で家族とたべる」という人もいるでしょう。 夜遅くまで外にいるということが少なく、「箱入り娘」と言われることも。
などの理由から、恋愛経験が少ない「お嬢様」が多いです。 したがって、恋愛をたくさんしてきてそうな見た目とは裏腹に「恋愛経験が少ない」という女性に対して「育ちがいい」と感じ、「お嬢様」と印象を受けるようです。
「お嬢様」は、裕福な家庭で育っていることが多いので、「ブランド品を身につける」ということに対して特別感がないことが多いです。 「ブランド品のほうが質が良いんだからブランド品を買って当然」という感覚なのです。 もはやブランド品をブランド品だと感じていないというケースもあります。 お金に困ったことがないので、生活水準が元々高いということが言えるでしょう。
活発な印象をあたえる「ショートヘア」よりも、さらさらとしたロングヘアの大人っぽさがある髪型であることが多いです。 とくに男性は、ロングヘアに対して女性らしいという印象があり、自分にはないさらさらとした長い髪に対して「品がある」と感じ、「お嬢様」と思うようです。
明るい髪色に染めている人よりも、黒い髪の毛の女性に「お嬢様」という印象がつきがちです。 理由は、
などがあげられます。
「お嬢様」の印象が強いのは、清潔感あふれる「黒髮ロング」ですが、「明るすぎない茶髪に巻き髪」というヘアスタイルの、ヨーロッパ風の「お嬢様」の印象を受けます。 とくに、西洋人よりの顔立ちをしている場合、元々肌や髪の毛のの色素が「茶髪に巻き髪」というヘアスタイルにしている「お嬢様」も多いのです。
「お嬢様ヘア」として代表的なのが、ロングヘアで尚かつナチュラルなウェーブヘアです。 きどりすぎない自然なうウェーブヘアは、美しさと上品さが表れていて、「お嬢様」に多いヘアスタイルです。 ナチュラルにウェーブしていることで、女性らしいひわふわとした優しい雰囲気もあります。
「お嬢様」は、派手なアレンジや髪飾りをつけるのではなく、非常にシンプルなヘアアレンジをします。 ハーフアップなど、簡単なものが基本で、カチカチにヘアスプレーで固めてピシっと決めるのではなく「自分でやりました」といった雰囲気のあるナチュラルなヘアスタイルをしている印象があります。 非常にシンプルですが、外にでる身だしなみとしてきちんと立場をわきまえたヘアアレンジをすることができるので、男性をはじめ、ご年配の方にも好印象をあたえます。
「お嬢様」の服装は、「白」「黒」「ネイビー」といった大人しめの色であることがほとんどです。 落ち着いた雰囲気のある「お嬢様」は、赤や黄色といった派手な原色の洋服を身につけていることは少ないと言えるでしょう。 パステルカラーの優しい色味や、モノトーンといった上品な色味を好みます。
「お嬢様」は、基本的に模様やしまがらが普通より大きな、いわゆる「大柄」な洋服は着ません 「お嬢様」は、大きなお花など「大柄」のデザインで主張が強いものよりも、小くて繊細な柄を選ぶ傾向にあるようです。 アクセサリーも、大ぶりなものより、華奢なものをつけていることが多いです。
ボーイッシュで活発的な印象を与える「パンツスタイル」よりも、圧倒的に女性らしさがでる「スカート」を履いている「お嬢様」が多いです。 ふわっとしたレースのスカートなど、フェミニンなアイテムを好む傾向にあると言えるでしょう。 とくに男性にとって、自分が履くことのない「スカート」を履いていることで「女性らしさ」や「上品さ」を感じ、「お嬢様みたい」と感じるようです。
スカートはスカートでも、「ワンピース」を着ている女性のほうが「お嬢様」という印象があります。 ワンピースは、よりフォーマルな印象があるので、よりきちんとしている女性感がでますよね。 「お嬢様」は、近所のコンビニに出かけるようなダル着でへ出るということはなく、いつでもきちんとしています。
「お嬢様」が身につける洋服は上質な素材であることが多いです。 ドレスのように「つるっ」としている生地で上品さが感じられる素材のものだと「お嬢様感」があります。 最近ではレースのタイトスカートなどエレガントな素材のものも「お嬢様っぽい」として人気にある素材です。
「お嬢様」は、露骨に胸元が空いていたり、肩が出ているというような下品さのある露出はしません。 しかし、だからといって色気がないというわけではなく、透け感のあるトップスを着用するなどちょうどいい露出具合で、上品を感じることができるのが「お嬢様」です。
「お嬢様」は、ファションの一部のように「日傘」をさしています。 「お嬢様」は、外で活発に活動をしているというようりは、家の中で静かに過ごしていることが多くで、日光に当たって日焼けをしてしまうことをひどく嫌います。 そういった努力もあって「お嬢様」肌は年中まっ白で、身体の線も細く華奢というイメージご強いということが考えられます。
「お嬢様」が使用する言葉として一番に思い浮かべるのが「ごきげんよう」という挨拶ではないでしょうか。 「ごきげんよう」は元々、女京都の宮中で女官が天皇陛下にご機嫌を伺うときに使用されていた言葉であったということもあり、現代でもお嬢様学校を言われている女学校では「ごきげんよう」を挨拶として日常的に使用しています。 普通の家庭や学校で育ってきた人にとっては「お嬢様」と感じるのでしょう。
「てよだわ言葉」とは、
といったような語尾を特徴とする口調のことで、お嬢様や上級階級の婦人などが使用する言葉遣いとして用いられることがあります。 現代では、あからさまに「てよだよ言葉」を使用する人はあまりいませんが、アニメや映画・ドラマでは、この「てよだよ言葉」でお嬢様感を出しているキャラクターも多く存在します。
「お嬢様」は、自分のことを「私(わたし)ではなく、「わたくし」と呼びます。 大勢の前でスピーチなどをする時などかしこまった場面で、男性でも自分のことを指すときに「わたくし」ということがあるように、改まった物言いをする場合に使用する言い方です。 お嬢様はいつでもかしこまった表現をする傾向にあり、自分のことだけではなく聞き手に対しても「〜さん」「〜様」と必ず敬意を示した呼び方をします。
「お嬢様」は、汚い言葉を使うことを嫌がるので、「お手洗い行ってきます」と伝えるときも直接的な表現をさける人も多いでです。 例えば、「お手洗い」を「お花を摘みにに行ってきます」というように、上品さのある感じる「花」という表現をします。 また、「お花を摘んでいる姿や響きが女性らしい」といった理由から男女問わずお手洗いに行くことを「花摘み」と表現することが増えてきました。 あまり耳にすることはありませんが、「お花摘み」では女性らしすぎるということで男性がお手洗いに行くときは「キジ撃ち」と呼ぶこともあるのだとか・・・。
「ごめんあそばせ」は、相手に迷惑をかけて申しわけないと思う気持ちや、「失礼します」という意味で使用される言葉です。 元々、東京の裕福な知識階級の人たちが使用していた言葉が、広まって女学生の間でも使われるようになったというのが語源のようです。 ことらも日常生活で使用している人はほとんど見かけませんが、小説や漫画の登場人物はお嬢様言葉をして使うことは現代の作品でもみられます。
「お嬢様学校」と聞くとどのうなイメージを思い浮かべますか? 例えば、
といったような特徴を思い浮かべるのではないでしょうか。 「お嬢様大学」と言われている代表的な大学を何校かピックアップしてご紹介します。
世間一般的に、「お嬢様大学」という割れている大学には例えば「フェリス女学院大学」「聖心女子大学」「白百合女子大学」などがあります。
大学から一般入試で入学してくる人もいるため、裕福な「お嬢様」というイメージは薄いですが、文学や国際交流を重要視していることで有名で、モデルでキャスターを務める桐谷美玲さんの出身校であるといったことから、綺麗な女性が通っているイメージの強い大学です。
「聖心女子大学」は、女子アナを多く排出している大学をとして有名であるといったことから、「お嬢様学校」というイメージが強い大学です。 また、上皇后美智子様の出身校であるとして、どの年代の方々からも「良い大学」というイメージの強い大学として有名です。
「白百合」という名前からしてすでに「清掃なお嬢様」がイメージされますよね。 産まれながらに「お嬢様」ではなくでも「白百合女子大学」で仕草などの教育や言葉使い、品の良さを学ぶことができる大学です。 また、こちらの大学までエスカレーター式で、教育熱なお母様方が受験をさせているということが多く小さな頃からマナーなどをしっかりと身に付けることができる学校です。
「お嬢様」っぽい名前を聞いて、
といったように「○○○子」とつく名前を思い浮かべませんか? 「○○○子」という名前に上品さを感じる人が多いようです。 また、「麗」のように華やかなイメージのある漢字を使用することも多いです。