「はじめとする」という言葉をご存知でしょうか。「○○をはじめとする〜…」といった表現を耳にしたことがあるのではないでしょうか。「はじめとする」は、多数の選択肢の中から代表となるものを取り上げて表すときに使う表現です。今回は、「はじめとする」の意味や正しい使い方を紹介しますのでぜひ参考にしてください!
「はじめとする」は多数の選択肢の中から代表となるものを取り上げて表すときに使う表現です。 「社長をはじめとして、社員一同〜」などの言い回しで見聞きしたことある人が多いのではないでしょうか。この場合、社員の中で社長が代表的存在という位置付けになります。 「社長をはじめとして、社員一同」は単に「社員一同」とだけ言っても意味は同じですが、社長を特記することで、社長を立てて配慮を示す意味合いがあります。
「はじめとする」の漢字は「始めとする」です。 「初めとする」ではないので注意してください。 しかし、文章で表記する場合「はじめとする」と平仮名で書かれることがほとんどです。
「始」と「初」の漢字は混同してしまう人が多いのではないでしょうか? 「始」は、物事の起こりや開始を指し、「終」の対義語と考えると分かりやすいです。 「初」は時に関して使い、最初や初期の段階のことを指します。
「はじめとする」は、
などの形で使います。 とくに強調したいある物や、人物を頭にもってきて、「○○をはじめとする〜…」といった言い回しで使用されます。 上述したように、「○○をはじめとする〜…」は、頭にもってきたものに対して特別な扱いで意識を寄せていることを表現することができます。
「はじめとする」は、公用文などでも使用される堅い表現です。 「公用文」とは、「国や公共団体が法令や公用の文章などに用いる文章」のことをいい、誰にでも伝わるように一語一句に気を使って書かれていて、ビジネスシーンなどで、文章を書く時の表現や漢字についても誰が読んでも通じる「公用文」を基準にして書かれることが多いです。 つまり「はじめとする」は、公用文でも使用される言葉なので、誰にでも通じる表現であり、なおかつ堅い表現であるということです。
「はじめとする」の類語は ・筆頭に 「〜…を筆頭に」といった使いかたで、同種の物事の代表として一例をあげることができます。 ・先頭に 「先頭」には、「一番先に」という意味で、「〜を先頭に」とすることで強調することができます。 ・皮切りに 「皮切りに」は、「物事のはじめに・最初に」という意味で、「〜を皮切りに」というように使用されます。 ・〜を代表とする 「〜を代表とする」は、「複数のものを例示とともに示す」言葉です。 などがあります。
「...をはじめとする」の英語表現は「including...」となります。 しかし厳密には「including...」は「...を含む」という意味で、「...をはじめとする」のように代表的な一つまたは一人を抽出するために使うのではありません。よって、微妙にニュアンスが違いますが、同じように使えます。 さっそく例文です。
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「はじめとする」という言葉について理解していただけましたか? ✓「はじめとする」の意味は「多くの中で代表的なものを挙げる」 ✓「はじめとする」の漢字は「初めとする」ではなく「始めとする」 ✓「〜をはじめとする」「〜をはじめとして」「〜をはじめ」などの形で使う ✓「はじめとする」は公用文でも使用される言葉