「光栄です」という表現をよく聞きますよね。自分自身に起きた出来事に関して、誇りに思ったり、誰かに褒められたときなどに「光栄です」と言います。日常会話など身近でも使う表現ですが、ビジネスシーンといったファーマルな場面でも頻繁に使います。このような表現をしっかり使っている人を見ると、良い印象を受けますよね。そこで今回は「光栄」の意味や「光栄です」の使い方、類語・対義語について解説していきます。いざというときにも正しく使えるように、確認しておきましょう!
「光栄」の意味は、
となります。 「光」も「栄」も「ほまれ・名誉」を意味しています。 「栄えて光る」と書くことから、「光栄」は「周囲から認められる・褒められる=自分自身が光り輝き栄えること」と解釈できます。 「光栄」は名誉に感じること・はえあること・誇りにできると思うことを表します。
名誉(めいよ) (意味:能力や行為について、すぐれた評価を得ていること) 「名誉ある賞を受賞する」 栄誉(えいよ) (意味:栄えあるほまれ、輝かしいほまれ) 「県代表の栄誉を担う」 栄光(えいこう) (意味:輝かしいほまれ。大きな名誉) 「苦労の上にやっと栄光を手に入れた」 栄冠(えいかん) (意味:勝利や成功などの栄誉) 「全国優勝の栄冠に輝く」 名声(めいせい) (意味:良い評判、ほまれ) 「彼女はたった1年で名声を博した」
屈辱(くつじょく) (意味:屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること) 「ひたすら屈辱に耐える」 恥辱(ちじょく) (意味:体面、名誉などを傷つけること) 「とんでもない事件を起こした弟は一家の恥辱である」 辱め(はずかしめ) (意味:地位や名誉などを傷つける。汚す) 「彼のしたことは一家の名を辱める行為だ」 赤っ恥 (意味:人の前で受けるひどい恥) 「彼女の発言で赤っ恥をかいた」 汚名 (意味:悪い評判。不名誉な評判) 「裏切り者の汚名を着させられた」 不義理 (意味:義理を欠くこと。また、そのさま) 「多忙でついつい不義理になってしまう」 無念 (意味:悔しいこと。また、そのさま) 「結局、無念な結果に終わった」 不名誉 (意味:名誉を傷つけること。また、そのさま) 「不正行為をするというのは不名誉である」
「光栄です」は感謝や喜びを伝える言葉です。 たとえば「目上の人に褒められた」「賞を受賞した」「大役を引き受けた」「名誉に思う人の来訪を受けた」ときなどです。 「光栄です」は褒められて嬉しい気持ちや、仕事などで特別な地位を与えてもらったときの喜びを表す表現です。 また「お会いできて光栄です」などと言いますよね。 しかし、この表現を使う際は注意が必要です。 「お会いできて光栄です」は「あなたにお会いすることができて名誉に思います」という意味なので、立場が上の人だったり尊敬している人などと、”会うことを名誉に感じる人物”に会った場合に使うのが適切です。 目下の人などに使うと、違和感があるので使用するときは注意が必要になります。
例文
ー 光栄です。
ー 大変光栄です。
ー 光栄に存じます。
「光栄です」は「嬉しいです」といった意味でも使われます。 ビジネスシーンで「嬉しいです」というと少し稚拙な響きがあるので、「嬉しいです」の代用として「光栄です」を使うと便利です。
例文
感謝の気持ちをもう少し強めたい場合には「大変光栄です」「光栄の至りです」「至極光栄です」という表現が使えます。 偉い人に直接褒められたり、大きな事の関係者に任命された際など、より光栄な気持ちを強調したいときに用います。
例文
「光栄です」には感謝の気持ちが強く込められています。
例文
「光栄です」を使う場合、何が光栄だったのかを具体的に伝えることもあります。 「〜できて」「〜していただき」「〜して」に続けて「光栄です」といいます。 また、「光栄です」を使う場合は、前後は敬語を用いて表現しましょう。 例えば、「誘ってくれて光栄です」だと非常に軽い印象となってしまいますが、「お誘いいただき光栄です/お招きいただき光栄です」とすると大分印象が変わります。 「光栄です」だけでも十分丁寧ですが、「思う」の謙譲語を使い「光栄に存じます」ともよく言います。
例文
「光栄です」は正しい敬語表現です。 「です」は「〜だ」の丁寧表現です。
「光栄でございます」も正しい敬語になります。 「ございます」は「〜である」の丁寧表現で、「です」よりもさらに丁寧なフレーズになります。
「光栄に存じます」も正しい敬語です。 「存じます」は、「思う」「知る」の謙譲語「存ずる」に丁寧語「ます」で成り立っています。 「存じます」は「思います」「知っています」の謙譲表現です。自分自身をへりくだった言い方で、目上の人に対して使うことができます。
「恐縮」の意味は「身も縮まるほどに恐れ入ること。感謝や謝罪の言葉として用いる」です。 一般的に、「恐縮です」は相手に迷惑をかけたり厚意を受けた際に、謝罪もしくは感謝の気持ちを込めた言葉として使われます。 自分自身を謙遜したり、”頭が上がらない”といったように相手を持ち上げる意味合いが込められます。 「恐縮です」は相手から褒められた場合にも使うことができます。 ただ、単に「ありがとうございます」と言うと少々物足りなく、傲慢な印象を与えてしまいますが、「お褒めいただき恐縮です」と言えば、謙遜さを表現でき印象が柔らかくなります。 「光栄です」は名誉に思うこと・誇りに思うことを伝える表現で、 「恐縮です」は身も縮まるほどありがたく思う・申し訳なく思うことを伝える表現です。 どちらも似ている表現ですが、意味合いが少々異なります。それぞれ、上手く使い分けられるようにしておきましょう。
例文
「恐れ入る」という言葉には、「相手にたいして申し訳なく恐縮している気持ち」を言い表す言葉であると上述しましたが、そこから転じて「心が苦しいほど、ありがたく思う」という意味合いもあります。 つまり、自分からみて目上である人に対してのお礼の気持ちを言い表す言葉であるということです。 また、目上の人に褒めてもらったというような場面で「ありがたいお言葉恐縮です」というようなニュアンスで「恐れ入ります」と返します。 「ありがとうございます」とストレートに伝えるよりも、「恐れ入る」という「申し訳ない」というニュアンスのある言葉を使用することで、謙虚な気持ちを表現を込めることができます。
例文
「痛み入る」には「相手の親切や好意に恐縮し、感謝すること」という意味があります。 「痛み入ります」は、他人からの好意や親切に感謝しつつも、自分には(その親切が)もったいないと思い、胸が痛くなるほど申し訳なくなるということを表しています。 「痛み入ります」は目上の相手に対しての敬語として使われる言葉で、「謝罪」の気持ちではなく、あくまでも「感謝」の気持ちを表します。
例文
「幸甚」は「こうじん」と読みます。 「幸甚」の意味は「常にありがたく、幸せに思うこと」です。 「幸甚」は「もし〜してくれたら嬉しい」というニュアンスで使用され、「ありがたい・嬉しい」といったポデティブなことを表す言葉です。 また、「幸甚」は、「対応してくれたらこの上なく幸せです」といった相手を立てる表現であるため、目上の人にも使用することができる表現です。 「幸い」と同様に、ビジネスシーンでは依頼する際や、お礼を伝える時、贈り物をする場面などで使用されます。
例文
「かたじけない」の意味は、
です。 相手の身にあまる程の親切や好意に対して、ありがたく思うこと・ありがたくて逆に申し訳ないことを表します。 「かたじけない」は相手に何かをしてもらい、『ありがたく思う』『ありがた過ぎてかえって申し訳ない』という意味で使用される言葉です。 「かたじけなく存じます」は「大変ありがたく、恐れ多い、もったいなく思います」という意味合いで使用される言葉です。
例文
「光栄」は英語で「honor」といいます。 名詞でも動詞でも使います。
などの形で使うことが多いです。
It is tremendous honor to be here with you all today.
本日皆さんとここにいれて大変光栄です。
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「光栄です」の中国語は
などとなります。 「光栄」は「光荣」「荣幸」などと書きます。 「非常」「很」は「とても」という意味ですが、中国語では形容詞単体で使うことはせず、これらの副詞とセットで使います。
「光栄です」の韓国語は「영광입니다(yeong-gwang-ibnida)」となります。
「光栄」について理解できたでしょうか? ✔︎「光栄」は「業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして名誉に思うこと」を意味 ✔︎「光栄」は、感謝や喜びを伝えるときに使う言葉 ✔︎「光栄」の類語には、「名誉」「栄冠」「華麗」などがある ✔︎ ビジネスシーンでは、「嬉しいです」の代用として「光栄です」を使うのが良い