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「針のむしろ」の意味と使い方とは?語源や類語を画像と例文付きで解説!

ことわざ「針のむしろ」とは「心が休まらない苦痛な境遇」という意味で、「針のむしろに座る思い」などの形で使います。周囲の人からの冷遇や非難が原因で居たたまれないという意味合いで使うことが多いです。「むしろ」は竹などを編んだ敷物の総称で、「針のむしろ」は針が植えてある敷物を指します。それでは「針のむしろ」の意味と詳しい使い方、類語、語源、英語表現を解説していきます。

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「針のむしろ」とは

「針のむしろ」の意味は「心が休まらない、苦痛な場所や境遇」

ことわざ「針のむしろ」の意味は「全く安らかではいられない、苦痛極まりない場所や境遇、状況」です。 「針のむしろ」は家庭や職場などでの居心地の悪さに対して使います。 自責の念や周りの人たちからの非難や批判、冷遇などで極めて安らかではない環境を指します。 「針」も「むしろ」も品詞は名詞です。

「針のむしろ」の語源は「針を植えた筵」

「針のむしろ」と聞いたとき、「むしろ」って何?と思う人が多いと思います。 「むしろ」は上の画像のような藁や竹などを編んだ敷物の総称です。 畳が一般的になる前は、一般的な家ではむしろを地面に敷いて生活していました。 「針のむしろ」とは「針が植えてある敷物」を指し、座ったら激痛が走る=居心地が極めて悪いことの例えです。 この言葉の出典は、江戸時代中期の談義本(滑稽な話を集めた物語集の一種)『世間万病回春(せけんまんびょうかいしゅん)』です。 「夫をおして居んとすれば針(ハリ)の筵(ムシロ)に尻すへるがごとくしばらくも安き心はない筈也」という一節が出てきます。

「針のむしろ」の漢字は「針の筵」

「むしろ」を漢字表記すると「筵」となります。 「むしろ」は「席」「蓆」「莚」と表記する場合もあります。 いずれも常用漢字ではないので、ひらがな表記が一般的です。

「針のむしろ」の使い方と例文

「針のむしろに座る思い/心地/気持ち」など比喩的に使う

「針のむしろ」は、 ・針のむしろに座る思い ・針のむしろに座る心地 ・針のむしろに座る気持ち などの形で使うのが定型句です。 「針のむしろ」は敷物なので「座る」という動詞と一緒に使います。 「針のむしろに座る」は比喩であり実際に「着席」するわけではないので、「座る」をひらがなで「すわる」とする場合もあります。 自分が望んでいない状況であることを強調するために、「針のむしろに座らされる思い」と受動態で表現することもあります。 余談ですが、「すわる」の正しい漢字は「坐る」でしたが、常用漢字からこの漢字が外され、「座る」が使われるようになりました。

例文 ・妻に浮気がバレて、家庭では毎日が針のむしろにすわる思いだ。 ・バーで口説いた女性が上司の娘と知って、僕は針のむしろに座る心地である。 ・長い付き合いの顧客を怒らせてしまって、会社では針のむしろに座る気持ちで過ごしている。

「〜は針のむしろだ」の形でも

「座る」という表現以外にも ・〜は針のむしろだ ・〜は針のむしろ状態だ などの表現もあります。

例文 ・花子のリコーダーを舐めたことが密告された太郎は学校で針のむしろだ。 ・あまり憤怒した私は上司に「くたばれ!クソジジイ!」と暴言を吐いてしまったので、明日から社内では針のむしろ状態だろう。

「針のむしろ」の類語

「身の置き所がない」が同義語

「針のむしろ」の同義語の慣用句に「身の置き所がない」があります。 「恥ずかしい思いをして」という文脈で使うことが多いです。 組織などで失態をして、周りの人々からの目が気になり、羞恥心のあまりその場に居づらいというニュアンスです。

「面目が立たない」「立つ瀬がない」は名誉が傷付くの意

「名誉が傷付く」という意味合いでの類語には、 ・面目が立たない(めんぼくがたたない) ・立つ瀬がない(たつせがない) ・いたたまれない などがあります。 どちらも「組織の中で自分の立場を失い、苦境に陥る」という意味です。

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「生き地獄」「四苦八苦」は苦しいの意

「苦しい」という意味に重きを置いた表現には、 ・生き地獄 ・四苦八苦 などがあります。 「生き地獄」とは「生きていながら地獄にいるかのような苦しい思いをすること」を指します。 「四苦八苦」は「非常に苦しむ」という意味です。元は仏教用語です。

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「安息の地」「オアシス」「アットホーム」が対義語

「針のむしろ」の対義語は ・安息の地 ・オアシス ・アットホーム ・家庭的 ・終の棲家(ついのすみか) などになります。 リラックスができて腰を据えることができる空間を指す言葉です。

「針のむしろ」の英語

sit on thorns

「針のむしろ」を英語に直訳すると「sit on thorns」です。 「sit on thorns」という表現は英語圏ではあまり一般的ではないですか、下記の例文のように表現すると「針のむしろ」というニュアンスを伝えることが可能でしょう。

I felt as if I were sitting on thorns.

針のむしろに座る思いだった。

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bed of nails

英語圏でより一般的な表現は「bed of nails」です。 「むしろ」ではなく「bed」なのがいかにも欧米っぽいですよね。 「nails」は「爪」という意味ではなく「釘」という意味です。 下記のように表現することができます。

It's like lying on a bed of nails.

針のむしろに座る思いだ。

「針」「むしろ」の関連表現

「筵」を含む慣用句

「筵」を含む慣用句には「人事言わば筵敷け」があります。 「人事言わば筵敷け」とは「噂をすると筵の準備をしないといけないほど、すぐに当人が現れるものだから、噂などしない方がよい」という意味の慣用句です。 「噂をすれば影」と同義です。

「針」を含む慣用句

「針」を含む慣用句はたくさんあるので、代表的なものを紹介します。 ・悪の報いは針の先 悪い行いの報いは、すぐさま自分の身に降りかかってくる ・痛い上の針 不運や災難のうえに、さらに不運や災難が重なることのたとえ ・今日の一針、明日の十針 処置が遅れるほど負担が重くなることのたとえ ・口に針 葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられること ・磁石に針 くっつきやすいことのたとえ ・針刺すばかり ごくわずかなことのたとえ ・針の先で突いたほど ほんのわずかな程度であることのたとえ ・針ほどの事を棒ほどに言う(針小棒大) 針などの小さなことを、棒ぐらいの大きさに誇張する ・針を蔵に積むても溜まらぬ いくら努力して小銭をためても、一方で使ってしまえばまとまった蓄えにはならないことのたとえ ・針を以て地を刺す 貧しい見識で大きな物事に勝手な判断を下す

まとめ

いかがでしたか? 「針のむしろ」という諺を正しくご理解いただけましたか。 最後に、「針のむしろ」についてまとめたいと思います。 ✔「針のむしろ」の意味は「心が休まらない、苦痛な場所や境遇」 ✔「針のむしろに座る思い/心地/気持ち」など比喩的に使う ✔「針のむしろ」の同義語は「身の置き所がない」 ✔「針のむしろ」の英語は「bed of nails」

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