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「相まって」の意味と使い方、読み方、類語、「相成って」との違い、英語表現を解説

「相まって」は「あいまって」と読み、「お互い作用して」という意味です。「学歴と愛嬌が相まって入社試験に合格した」などと使います。漢字は「相俟って」で、語源は「相まつ」という言葉です。今回は「相まって」の意味と使い方を例文付きで解説します。また、「相まって」の類似表現や、類語、英語表現も紹介します。

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「相まって」とは

「相まって」の読み方は「あいまって」

「相まって」の読み方は「あいまって」です。 「相」は音読みで「ソウ・ショウ」、訓読みで「あい」と読みます。 「そうまって」ではないので注意してください。

「相まって」の漢字は「相俟って」だが常用漢字ではない

「相まって」の「まって」を漢字表記にすると「相俟って」です。 「俟」は音読みで「シ」、訓読みで「まる」と読む漢字です。 しかし、「俟」が常用漢字に含まれていないため、「相まって」とひらがな表記するのが一般的です。 また、「相まって」を「相待って」とするのは誤用です。 「相まって」の「まって」は「待つ」という意味ではありません。

「相まって」の意味は「互いが作用しあって」

「相まって」には「互いが作用し合って」という意味があります。 2つ以上の物がお互いに影響を受けたり要素が合わさることで結果的に大きな効果を生んでいることを言い表す言葉です。 基本的に、合わさることで良い結果になったというプラスの意味で使用されます。

「相まって」の語源は「相まう」「相まる」ではない

「相まって」の原型は「相まう」「相まる」ではなく、「相まつ」という言葉です。 「相まう」「相まる」という日本語はありません。 動詞「相まつ」の連用形「まいまち」の促音便形「相まっ」に、接続詞「て」が組み合わさった表現です。 「相」は、「たがいに・ともに」という意味で使用されています。 「まつ」は、「あてにする」「期待する」という意味があります。 したがって「相俟つ」は「相」+「俟つ」なので「お互いにあてしている」という意味合いです。

「相まって」の使い方と例文

「相まって」はビジネスや論文でも使う堅い表現

「相まって」は、ビジネスや論文でも使用することができる堅い表現です。 ・AがBと相まって◯◯することができた ・CとDが相まって◯◯となった というように、2つ以上の物が影響しあって「どうなったのか」という結果までで一つの文章にすることができます。 上述しているように、基本的に結果的に良い影響がでたというプラスの意味で使用されます。

例文 ・この料理は甘さとしょっぱさが相まって美味しい。 ・人気の脚本家が手掛けたことや、豪華出演時だったことも相まって大ヒット作品となった。 ・有名なお店の系列店であることと駅チカという立地条件が相まってお店は繁盛した。

「相まって」はネガティブな効果に対しても使う

「相まって」はプラスの効果がある場合に使用することがほとんどだと上述しましたが、マイナスな効果が生まれる場合にも使用することもあります。 ・AがBと相まって◯◯することができなかった ・CとDが相まって◯◯となってしまった というように、どちらかがどちらかに悪い影響を及ぼすのではなく2つの悪い要素が重なって悪い影響を及ぼしてしまうことを言い表すことができます。

例文 ・経路が複雑だったのと自分の方向音痴が相まって目的地にたどり着くことができなかった。 ・この商品はデザインが古かったのと発売時期の悪さが相まって全く売れませんでした。 ・慎重の低さと童顔が相まって年相応に見られないことが悩みの種になっています。

「両々相まって」は二重表現ではない

「両々相まって」という表現もよくされます。 「両々」は「りょうりょう」と読みます。 「両々」は「両方」、「相まって」は「お互いが作用して」なので意味が重複している気もしますが、「AとBの両方がお互いに作用して」と解釈すると特に二重表現ではないことがわかります。 「相まって」を「両々相まって」と言い換えても問題ありません。 しかし、「相まって」という表現のほうが一般的ですし意味が通じやすいと言えます。

例文 ・性能の良さとデザインの良さが両々相まってまさに大ヒット商品となった。 ・アロマの匂いとほどよい室温が両々相まって自然と眠りにつくことができた。 ・降り続いていた大雨と強風が両々相まって自然災害が起きた。

「相まっている」とは言わない

「相まって」は、「相まっている」という使い方はしません。 まれに「AとBが相まっている」という使い方をする人もいますが、これは一般的な使い方ではないと言えるでしょう。 文法的には誤用とは言えませんが、一般的な表現ではありません。 上述したように「相まって◯◯だ」と結果までで一つの文章になります。

「相まって」の類似表現

「相まって」と似ているが意味が違う表現を紹介します。

「相重なって」は「諸々の事情があり」

「相重なって」の意味は「様々な事情により」です。 「相重なって」の読み方は「あいかさなって」です。 「相まって」は「2つのことがお互いに作用して」ですが、 「相重なって」は「複数のことが同時に起こって」という意味です。 「相重なる」は「重なり合う」と言い換えることが可能ですが、「相まって」は「互いに影響し合う」という意味なので「重なり合う」と言い換えるとニュアンスが変わってきてしまいます。

例文 ・奇跡と偶然が相重なって、連絡十数年前の旧友と再会することができました。 ・今年は結婚や転職がうまくいくなど人生の転機が相重なった。

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「相成って」は「なって」の改まった言い方

「相まって」と似た言葉に「相成る」という表現があります。 「相成る」は「あいなる」と読みます。 「相成る」の連用形である「相成り」に接続助詞の「て」がついて「相成って」となります。 「相成って」は、「なって」の改まった言い方になります。 「相成る」と「相まって」は響きは似ていますが、意味や使い方が全く違います。 「相成る」は、古めかしい言い方で堅苦しい表現なので日常生活で使う機会はほぼありません。

例文 ・今日はそのまま帰宅することに相成って、ここに戻ることはありません。 ・ありがたいことに売上もあがり、知名度もあがってきていた中での独立と相成りました。

「相見あって」は「お会いして」

「相見える」は「あいまみえる」と読みます。 「見(まみ)える」は時代がかった表現ですが、「お会いする」「お目にかかる」を意味する謙譲語です。 そこに「お互い」を意味する「相(あい)」が付いて、「相見える」です。 「相見える」の連用形に接続詞「て」が組み合わさって「相見あって」です。 「合間みえる」という漢字表記は誤用なので注意してください。

例文 ・この場所で通りかかる人と相見あってお話をすることが私の楽しみです。 ・久しぶりに相見あって学生時代を思い出し懐かしくなってしまいました。

「相して」は「判断して」

「相する」の意味は「判断する」です。 「相する」は「あいする」と読みます。 「相する」の連用形である「相し」に、接続しの「て」をつけて「相して」となります。 物事の姿や有様を見て、その実態を判断することを「相する」と言います。 「相して〜する」の形で、「判断して〜する」という意味になります。 「相まって」と似ていますが、意味も使い方も異なる言葉です。

例文 ・性格や顔はもち年収すべてを聞いてから相して結婚をしました。 ・この企業が学歴だけで人を相しているということは、面接を受ける前から知っていました。

「伴って」は「いっしょに」「付随して」

「伴って」の原型は「伴う」です。 元々の「伴う」には、 ・一緒についていく ・ある物事に付随して別のことが起こる・いっしょに起こる ・つりあいがとれる という意味があります。 「AにBを伴って出かける」で、「AにBを一緒に連れて出かける」という意味になります。 また、「AにBが伴って〜になる」で「AにBが付随して〜になる」という意味になります。 「伴う」の場合「影響して」という意味はなく、「連鎖的に〜」「一緒に」という意味合いで使用されるので、「相まって」とはニュアンスの違いがあると言えます。

例文 ・婚活をしていくに伴って自分の中の美意識が高まったように感じます。 ・冬の登山は滑落事故などの危険が伴うので絶対にやめたほうがいい。

「相まって」の類語

相乗効果を生んで

「相乗効果」は「2つ以上のものをかけ合わせることで効果を高めること」という意味で使用される言葉です。 「相乗」には、「互いにかけ合わせること」「効果」は「効き目・よい結果」という意味があります。 単純に一つのものとしてより何かをかけ合わせることで効果が倍になったり、良い結果にすることができるという場合に「相乗効果」という言葉を使用します。 例えば、 ・相乗効果を生む ・相乗効果を得る ・相乗効果をもたらす ・相乗効果を図る ・相乗効果を狙う ・相乗効果を高める ・相乗効果を発揮する といった言い回しがあります。

例文 ・漢方は何種類かを合わせて飲むことで相乗効果を生む。 ・この商品は紙面での宣伝とテレビCMで相乗効果を得ることができたと言えるだろう。 ・筋トレの後にプロテインを摂取することで相乗効果を図る。 ・コンビニは相乗効果を狙って宅配や郵便など様々な業務を行っている。 ・野菜はぬか漬けにすることで腸内環境を整えるなど相乗効果を高めることができます。 ・運動はストレス発散だけではなく、質の良い睡眠がとれるなど相乗効果を発揮します。

相乗作用

「相乗作用」は、「いくつかの要素が組み合わさることで、大きな力を発揮すること」です。 「相乗」の意味は、上述の通りです。 「作用」には、「他に働きかけて影響を与えること」という意味があります。 いくつかの要素が組み合わさることで、それが互いに影響しあって個々よりも大きな力を発揮するという場合に「相乗作用」という言葉を使用します。 お互いが影響しあることで高い効果を得ることができるということなので、「相まって」の類語になります。

例文 ・この薬は胃薬と一緒に飲むことで相乗作用が期待できる。 ・二人は一緒に働くことで相乗作用があるので、同じ部署に移動させるべきだ。

シナジーを起こして

「シナジー」とは、「相乗効果」という意味があります。 「シナジー」は「synergy」という英語が語源のカタカナ語で、日本ではビジネス用語として使用されています。 ビジネスシーンでは、「相まって」や「相乗効果」を「シナジー」と言い換えて使用します。 例えば、「シナジーを起こして」で「相乗効果を起こして」という意味になります。 2つの企業が提携することで売上げアップが期待できるなど、より高いビジネス効果が生まれるといった場合に「シナジー」という言葉が使用されます。

例文 ・分野の違う企業でも提携することでシナジーを起こす可能性がある。 ・有名人を観光大使に抜擢することは自治体としてもシナジー効果が期待できる。

「相まって」の対義語

相殺して

「相殺」の意味は、 ・プラスとマイナスを互いに差し引きして帳消しにする ・プラスとマイナスが互いに影響して効果を失う となります。 「マイナスなものが、プラスなもので帳消しになる」または反対に、「プラスだったものが、マイナスなものに影響されて、マイナスになってしまうこと」に「相殺」という言葉を使用します。 「相まって」は互いに作用しあってプラスの効果が出る場合に使用する言葉ですが、「相殺」は反対に効果を失ってしまったり帳消ししてしまう場合に使用する言葉です。

例文 ・塩を大量に入れすぎてしまったので、砂糖を大量に入れることで相殺を試みた。 ・親孝行をすることで、自分に今まで使ってもらったお金を相殺したい。 ・頭の回転も早く行動力もあるが、とにかくミスが多いので相殺され評価されない。

プラスマイナスゼロ

「プラスマイナスゼロ」は「プラスの要素とマイナスの要素が重なって、打ち消しあった状態になること」です。 良かったことが悪いことが起きることによって相殺されたり、反対にマイナスなことがあった後にプラスのことが起きて相殺されるといった状態を「プラスマイナスゼロ」という言葉をつかって表現します。 「プラスマイナスゼロ」は、略して「プラマイゼロ」と略されることが多いです。 互いに作用し合うことで「ゼロ」という状態になる場合に使用される言葉であるため、結果的に効果が増すなどプラスになることを言い表す「相まって」の対義語であると言えるでしょう。

例文 ・休み中は太ったけれど、仕事が始まってすぐ落ちたので、結果プラスマイナスゼロ! ・早めに家を出たが、電車が遅延していたのでプラマイゼロになってしまいました。

アナジーを起こして

「アナジー」は、「相互マイナス効果」という意味で使用される言葉です。 主にビジネス用語として使用され、先程上述した「シナジー」の対義語になります。 事業間の相互マイナス効果を「アナジー」と言います。 「アナジーを起こして」で、「相互マイナス効果がおきて」という意味になります。 つまり、互いに影響し合ってマイナスの効果が出てしまったということです。 また、「アナジー」は医療用語でもあります。 医療用語における「アナジー」は「無反応」「不応答」という意味で使用されます。

例文 ・アナジーを起こしてしまう可能性もあるので容易に企業提携を決めるべきではない。 ・アナジー効果で結局倒産することになってしまったのは残念とした言いようがない。

「相まって」の英語

「together with」は「相まって」の意味とは少し違う

「相まって」を英和辞典で調べると「together with」が紹介されていることがありますが、これは「相まって」とは少し意味合いが違うので注意です。 「together with」はそもそもイギリス英語で主に使われますので、アメリカ英語をメインに学習している人は気をつけましょう。 「together with」はアメリカ英語では、 ・as well as ・along with ・and also ・in addition to などと表現するのが一般的です。 つまり「together with...」で「加えて...も」「...と同様に」という意味です。 「together with」には「お互いに作用して」という意味は含まれません。

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「coupled with / combined with」が最も近い

「相まって」に最も近いニュアンスの言葉は、 ・coupled with ・combined with などになります。

Her success is the fruit of talent coupled with hard work.

才能と努力が相まって、彼女は成功した。

Her physical and mental strength combined made her a special player.

体力と精神力が相まって、彼女は特別な選手になった。

「synergize」は「シナジー効果を与える」という意味の動詞

カタカナ語「シナジー」は英語「synergy」が語源です。 「synergy」の動詞形が「synergize」です。 「〜にシナジー効果を与える」という意味の他動詞です。

They can provide the best customer experience by synergizing the strengths of both companies.

両社の強みが相まって、彼らは最高のカスタマー体験を提供することができる。

まとめ

いかがでしたか? 「相まって」という言葉について理解していただけたでしょうか。 ✓「相まって」の読み方は「あいまって」 ✓「相まって」の漢字は「相俟って」だが常用漢字ではない ✓「相まって」の意味は「互いが作用しあって」 ✓「相まって」はビジネスや論文でも使う堅い表現である ✓「相まって」はプラスの効果に使うがネガティブな効果に対しても使う ✓「相まっている」という使い方はしない

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