1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「修正・訂正・変更」の違い!その他の類語、英語表現

「修正・訂正・変更」の違い!その他の類語、英語表現

「修正」という言葉をご存知でしょうか。「修正する」「修正が必要」などと使います。では、ビジネスシーンで相手に「書類の内容を正して欲しい」ということを伝えたいとき、「修正」は使えるのでしょうか。目上の人に「修正してください」「修正をお願いします」と言って良いのか疑問に思いますよね。また、似た言葉に「訂正」や「変更」がありますが、これらの言葉はどのような場面で使うのでしょうか。使い方を知っておくと、いざというときに使いこなせます。そこで今回は「修正・訂正・変更」の意味と使い分け、類語について紹介します。

「修正・訂正・変更」の意味の違い

▶︎「修正」・・・決して間違いではないが、不十分な箇所を直して正しくすること ▶︎「訂正」・・・明らかな間違いなので、改め正しくすること ▶︎「変更」・・・間違いの有無は関係なく、ある状態から他の状態に変えること

「修正・訂正・変更」のビジネスシーンでの使い方

修正

「修正」の意味は、

  • よくないところを直して正しくすること
  • 品行などがおさまって正しいこと

です。 不適当だったり、不十分なところをなおして正しくすること・より良いものにするため手を加えることを表します。 「修正」は文章だったり、行動や考えなどとあらゆるものを直す場合に使えます。 ビジネスシーンでは、相手に何か不適当な部分があった場合や改善をお願いする場合に使います。 相手に何か間違いがあったとき、言葉を誤ってしまうと冷たい印象を与えてしまいますが、「修正」を使うことによって、やんわりをミスを指摘することができます。 他にも、資料の書き直しを依頼するときに「修正」を使うことによって、「改善をお願いしたい」という気持ちを伝えられます。

例文

  • 3枚目に誤りがありました。修正していただけると幸いです。
  • 内容に誤りがあったので、修正していただけますか。
  • 申し訳ありませんが、この箇所の修正をお願いいたします。
  • 下記の部分を修正していただけますか。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
  • お忙しいところ恐縮ですが、資料の修正をお願いいたします。

訂正

「訂正」の意味は「誤りを正し改めること」です。 文章だったり、発言の誤っている部分を正しくなおすことを表します。 ビジネスシーンでの「訂正」は、自分自身に間違いがあった場合に使います。 「訂正」には謝罪の意味が含まれているということもあって、お詫びの言葉を伴って使うことが多いです。 ニュースなどでも、間違いがあったとき「訂正してお詫び申し上げます」と言いますよね。 自分が何かミスを起こした場合に「訂正いたします」といったように謝ることによって、自身の失敗を素直に受け入れているという姿勢を表すことができます。 ただ、相手が間違っていた場合に「訂正してください」を使ってしまうと、ミスしたことを責めているような強調しているようなニュアンスとなり、大変失礼です。「訂正」は他人に使わないようにしましょう。

例文

  • 申し訳ございません。早急に資料の内容を訂正します。
  • 私が作成した資料に誤りがありました。すぐに訂正いたします。
  • ◯◯の内容を訂正いたしましたので、ご確認のほどお願いいたします。
  • こちらが伝えた内容に誤りがあったので、訂正しました。
  • 先ほどの資料に間違いがございましたので、訂正いたします。

変更

「変更」の意味は「変えあらためること。変わりあらたまること」です。 ある状態から別の状態に変えることを表します。 前の状態が決して間違っても補足する必要はないが、他の状態に変えるという意味になります。 ビジネスシーンでの「変更」は、依頼していた事柄を変えてもらう場合に使います。 一箇所間違っている部分があるから直すということではなく、全てを変えるというニュアンスとなります。 中身が大幅に変わっているというときは「変更」を使うようにしましょう。 「変更」は取引先の人や上司など目上の人に使えます。 お願いしていた事柄を変えたい際に「変更のほど、お願いいたします」などと言います。

例文

  • 申し訳ございませんが、会議の日程について変更をお願いいたします。
  • 当初の企画よりも大幅に内容を変更しました。
  • 内容に手直しを加え他ので、変更の確認をお願いいたします。
  • 料金の変更はできませんので、何卒ご了承ください。
  • 恐れ入りますが、打ち合わせの日時の変更をお願いできますか。

「修正・訂正・変更」の類語

是正(ぜせい)

「是正」の意味は「悪い点や不都合な点を改めただすこと」です。 「是正」は「仕組みや規律の誤っている点を正すこと」を表していて、「不公平なことを正す」というニュアンスも含みます。 「是正」は仕組みやルール、状態、人の考えや行動などの誤りを正すことです。 政治的な考え方、規律など「是正される」対象は様々となります。 現在間違っている状態を、普通の状態にするという場合に使います。「是正勧告」や「是正措置」などと言いますよね。

例文

  • 残業代も休日手当も出ない、劣悪な労働環境を是正する。
  • 女性社員の賃上げを実施するなどと、男性社員との格差を是正することが必要だ。

正す対象が違う!「是正」「訂正」の意味の違いと使い分け

WURK

改修(かいしゅう)

「改修」の意味は「改めなおすこと」です。 道路や建物の悪いところや傷んだところに手を入れて直すこと・老朽化した部分を直すために行う工事を表します。 よく「改修工事」「橋を改修する」などと言いますよね。 例えば「堤防を改修する」といった場合は、「古くなっている堤防の悪い部分を直して新しくすること」という意味になります。

例文

  • 夏頃から、河川の改修工事を始める。
  • 大掛かりな改修工事が始まるため、通りを閉鎖する。

改訂(かいてい)

「改訂」の意味は「書物や文書などの欠点を直すなどと、内容を改めること」です。 文章や書物の間違いを認めて、改めて正すこと・点検して新しいものにすることを表します。 「法律や取り決めなどの一部を改めて正当な形に正す」という意味も含まれます。 「改訂版」「旧版を改訂」などと言います。「改訂」は文章や文字に関することに対して使います。 同音語の「改定」は「従来の決まりなどを改め定めること」という意味です。意味が異なるので間違えないようにしましょう。

例文

  • 辞書の改訂版が発売される。
  • 内容が不十分だったため、教科書が改訂された。

校正(こうせい)

「校正」の意味は「文字の誤りを比べ正すこと。校正刷を原稿と引き合わせて、文字の誤りや不備を調べて正すこと」です。 文字や文章を比べることによって、誤りを見つけてそれを正すことを表します。 「校正」は内容を変更するということではなく、誤字や間違いを正しくするという場合に使います。 「校正」を専門とする職があります。これは、元となる原稿と印刷直前の校正刷りを突き合わせて、一字確認していくことを仕事としています。

例文

  • 原稿に誤りがないか、校正して確認する。
  • 校正を続けているのは、なかなかきつい作業だ。

補正(ほせい)

「補正」の意味は「おぎない正すこと。 足りないところをおぎない、誤りを正すこと」です。 足りないことを付け加えることによって、誤りを正すことができることを表します。 「補正」には「実測において、外部的原因による誤差を除き、真に近い値を求める」という意味も含まれます。 よく「思い出補正」などと言います。これは「昔経験したことが美化されていること」を意味します。 当時は面白いと思わなかったが、その思い出が美化されて今では面白かったと思っているということです。

例文

  • 着物を着るときは補正アイテムをつけることで、より美しくなる。
  • 体型を維持するために、いつも補正下着を身につける。

修復(しゅうふく)

「修復」の意味は「建造物などをつくろい直すこと」です。 傷んだところを直してもとどおりにすること・壊れている部分を直して外観を元に戻すことを表します。 「寺院の修復」「修復工事」といったようにものを直すという場合に使うことが多いですが、「関係を修復する」といったように人と人との間を直すという意味で使うこともあります。

例文

  • だいぶ前にできた仏像の修復工事が始まる。
  • 私は彼らの友好関係の修復に努めた。

調整(ちょうせい)

「調整」の意味は「調子を整えて過不足を無くし、程よくすること」です。  調子の悪いものに手を加えてととのえること・ つり合いのとれた状態にすることを表します。 よく「年末調整」「スケジュール調整」「日程調整」などと言いますよね。 「日程調整」だったら、すでに決まっている予定を整理して新たな予定を入れるという意味合いになります。 同音語に「調製」があります。これは「注文に合わせてこしらえること」です。 同じ読みでも意味は全く異なるので、しっかりと使い分けましょう。

例文

  • どれが一番聞きやすいか、音量を調整する。
  • 全員の意見を調整して、最終的な判断を下す。

「修正・訂正・変更」のビジネス英語

「修正」は英語で、

  • modify
  • correct

「訂正」は英語で、

  • revise
  • amend

「変更」は英語で、

  • change
  • alter

「改良」は英語で、

  • improve
  • polish
  • enhance

などになります。

英語学習をしたい方へおすすめの書籍

科学的に正しい英語勉強法

こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!

この本の詳細を見る

正しいxxxxの使い方

授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!

この本の詳細を見る

ビジネス英語を本気で学ぶには?

職場で英語が必須な方や海外留学を検討している方など、本気で英語を学びたい人にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました!興味のある方はぜひご覧ください。

ビジネス英語を本気で学びたい人に絶対にオススメの英会話教室を紹介!

WURK

まとめ

「修正・訂正・変更」について理解できたでしょうか? ✔︎「修正」は相手の間違いを指摘したり、改善を求めるよう依頼するときに使う ✔︎「訂正」は、自分の誤りを謝罪するときに使う ✔︎「変更」は、依頼していた事柄をある事柄に変えてもらうときに使う ✔︎「修正・訂正・変更」の類語には、「是正」「改訂」「調整」などがある

おすすめの記事

「当社・弊社」と「貴社・御社」の意味の違いと使い分け

WURK

ビジネスでの「今後とも」の正しい使い方、「引き続き」との違い

WURK

「パンドラの箱」の中身とは?正しい意味と使い方!英語表現も解説

WURK

「顕著」の意味と使い方は?「顕著にあらわれる」とは?「如実」の違いも

WURK

「嗜好」の意味と使い方!「嗜好品」とは?「趣味」「趣向」との違いも解説

WURK

「お願い致します」は間違い?正しい漢字と意味、使い方、英語表現を解説!

WURK

「残滓」の意味と英語表現を例文付きで解説!「残渣」との違いは?

WURK

「凡庸」と「汎用」の違い!それぞれの意味と使い方とは?

WURK

「邁進」と「精進」の違い、それぞれの意味と使い方とは?

WURK

「好意」と「厚意」の意味の違いと使い分け

WURK

「散見」の意味と使い方、類語、対義語、英語表現

WURK

「希望的観測」とは?意味と使い方、反対語を分かりやすく解説!

WURK

「慈悲/慈悲深い」の意味と使い方、仏教用語、類語、英語

WURK

「机上の空論」の意味・使い方、語源、類語、対義語、「絵に描いた餅」との違い

WURK

遺族に失礼?何歳から?「大往生」の意味と正しい使い方、類語、英語表現

WURK

「感心する」は目上の人には使えない?!正しい意味と使い方、「関心・歓心・寒心」との違い

WURK

「鼻白む」の読み方と意味、使い方、例文、語源、英語

WURK

「喜怒哀楽」の意味と使い方、「喜」と「楽」の違い、語源、英語表現

WURK

「素養」の意味と使い方、「素質・教養・資質」との違い、類語、英語

WURK

「いずれ」の意味と使い方、「いずれ」を含む言葉、「いづれ」との違い

WURK

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「修正・訂正・変更」の違い!その他の類語、英語表現