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「麾下」と「隷下」の意味の違いと使い分け

「麾下」と「隷下」という言葉をご存知でしょうか。なかなか日常会話で使うこともなければ、目にすることもほとんどありませんよね。初めて聞いた、という方も多いかと思います。「麾下」や「隷下」と聞くとなんとなく難しそうな感じがしますが、一体どのような意味なのでしょうか。また、どのような場面で用いるのでしょうか。使うことはなかなかないかもしれませんが、意味を覚えておくといざという時に使うことができます。そこで今回は「麾下」と「隷下」の違いについて解説していきます。違いを正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!

「麾下」と「隷下」の違い

「麾下(きか)」・・・ある人の下に所属して、その指揮に従う人。将軍じきじきの家来 「隷下(れいか)」・・・ある組織の中で、下の方に配属されている人

「麾下」の意味と使い方

「麾下」は<きか>と読みます。 「麾」は音読みで「キ」、訓読みで「さしまねく」と読みます。 「麾」は「軍を指図する旗」を意味します。 「下」は音読みで「カ・ゲ」、訓読みで「した・しも・さげる・くだす」と読みます。 「下」は「支配や影響を受ける側」を意味します。 「麾下」の意味は、

  • 将軍直属の家来。旗下
  • ある人の指導の下にあること。また、そのもの。部下

です。 将軍の直接その下に属している家来・特定の人の指揮下にあることを表します。 「麾下」は「大将の指図する旗の下の意」から、このような意味になりました。 主に、「ある人の指揮下にあること」という意味で使うことが多いです。 ちなみに、「麾」を用いた言葉には「軍麾(ぐんき)」「指麾(しき)」「旌麾(せいき)」などがあります。

例文

  • 麾下の中で精鋭を抜粋して、敵の攻撃に備える。
  • 麾下の兵は皆それぞれ頑張ってくれたので、ここまで来ることができた。
  • 取り仕切ることが大好きな彼は、麾下の部隊の指揮をとっていた。
  • 言葉巧みな話術にはまって、多くの人たちが奴の麾下に身を投じてしまった。

「隷下」の意味と使い方

「隷下」は<れいか>と読みます。 「隷」は音読みで「レイ」と読みます。 「隷」は「下級の召使い。所属する。従う」を意味します。 「下」は音読みで「カ・ゲ」、訓読みで「した・しも・さげる・くだす」と読みます。 「下」は「支配や影響を受ける側」を意味します。 「隷下」の意味は「従属する者。配下。手下」です。 部下としてつきしたがう者・ある組織の中で下の方に所属している者を表します。 「隷下部隊」というものがありますが、これは「旧日本軍や自衛隊などで、変化なく一定に所属する下級部隊」を意味します。 ちなみに、「隷」を用いた言葉には「奴隷(どれい)」「隷属(れいぞく)」「隷従(れいじゅう)」などがあります。

例文

  • アメリカの陸軍が、隷下部隊とされることが決まった。
  • 主となる部が壊滅してしまったので、代わりに隷下の部が指示を出すことになった。
  • 関東軍の隷下部隊は、ものすごく強かったそうだ。
  • 隷下部隊に属しているが、周りの人たちは皆強い。

まとめ

「麾下」と「隷下」の違いについて理解できたでしょうか? 2つともあまり使う言葉ではありませんが、意味が異なります。 正しく区別できるように、しっかりと意味を覚えておきましょう!

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