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「用件」と「要件」の意味の違いと使い分け

「用件(ようけん)」の意味は、行うべき事柄です。しなくてはならない仕事や相手に伝えるべき事柄を表します。「要件(ようけん)」の意味は、重要な条件、大切な用事です。物事を実現させるために必要な事項や、大切な用事を表します。

「用件」と「要件」の違い

▶︎「用件」・・・相手に伝えるべき事柄や、しなくてはならない仕事 ▶︎「要件」・・・欠くことができない必要な条件。大切な用事

「用件」は「用事」、「要件」は「条件」と覚えておきましょう!

「用件」の意味と使い方

「用件」は<ようけん>と読みます。 「用」は音読みで「ヨウ・ユウ」、訓読みで「もちいる」と読みます。 「用」は「やっておくべき仕事」を意味します。 「件」は音読みで「ケン」、訓読みで「くだり・くだん」と読みます。 「件」は「事柄」を意味します。 「用件」の意味は「行うべき事柄。用事」です。 相手に伝えるべき事柄・なすべき事柄・しなくてはならない仕事を表します。 「用件を話す」「用件を済ます」「用件を伝える」「用件を聞く」「用件に入る」「用件を切り出す」「ご用件」などと使います。電話対応ではよく「ご用件は何ですか?」などと言いますが、これは「用事は何ですか」という意味になります。 「用件」の類語には、「用事」「所用」「用向き」「用」などがあります。 「用件」は少々改まった言い方で、「用事」が一般的に多く使われている語です。

例文

  • 大した用件ではないので、後回しでいいですよ。
  • 用件はもう済んでしまったので、早く帰宅しようと思う。
  • 彼女の用件に合うように、予定を組み立てる必要がある。
  • 緊急の用件があったため、まずそっちを片付けなくてはいけない。
  • 申し訳ありませんが、ご用件は何でしょうか。
  • 恐れ入りますが、ご用件をお伺いしてもよろしいですか。
  • 何か用件がありましたら、私までご連絡ください。
  • 本日の用件としては、新企画の内容とイベントの開催についてです。

「要件」の意味と使い方

「要件」は<ようけん>と読みます。 「要」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「かなめ・いる・もとめる」と読みます。 「要」は「大切なところ。なくてはならぬとする」を意味します。 「件」は音読みで「ケン」、訓読みで「くだり・くだん」と読みます。 「件」は「事柄」を意味します。 「要件」の意味は、 1.重要な条件 2.大切な用事 です。 欠くことのできない条件・物事を実現させるために必要な事項を表します。 「要件を満たす」「要件を欠く」「要件を書き込む」「要件が整う」「成功の要件」「資格要件」などと使います。 「要件」には「大切な用事」という意味も含まれます。 「本当に重要な用事」と表したい場合は「用件」ではなく、「要件」を使うのが良いでしょう。 ただ、「要件」は「必要な条件」という意味で使うことが多いです。 「要件」の類語には、「条件」「前提」「土台」「基礎」「原則」「下地」「必須項目」「必要要素」などがあります。

例文 「必要な条件」という意味

  • しっかり者の彼は、指導者としての要件を満たしているだろう。
  • 決められた単位数を取得するというのが卒業要件だけど、満たしていない。
  • 許可が下りるのに、必要な要件はこの通りになります。
  • 要件が整ったので、早速その企画を進めていきたいと思う。
  • 早寝早起きというのは、快適な生活を送るための要件である。

「大切な用事」という意味

  • 要件を伝えることが最初である。
  • 要件を手短にお知らせください。
  • 要件についてはもう済んでおります。

まとめ

「用件」と「要件」は、どちらも「ようけん」と読む同音異義語です。 「用件」は、行うべき事柄という意味です。 類語には「用事」「所用」などがあります。 「要件」は、重要な条件、大切な用事という意味です。類語には「条件」「前提」などがあります。 例えば「指導者として必要なようけん」であれば、「要件」を使います。

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