「必須」といいう言葉をご存知でしょうか?「必須条件」や「必須事項」など様々な言い回しで耳にしたことがある言葉だと思います。今回は、「必須」といいう言葉の意味や正しい使い方を解説します。また、良く似ている言葉である「必須」「必要」「必至」「必死」の違いや類語、英語も紹介しますので、参考にしてください。
「必須」の読み方は「ひっす」「ひっしゅ」「ひっすう」と3つあります。 「必」は、音読みで「ひつ」訓読みで「かならず」と読みます。 「必」には、「かならず・きっと・まちがいなく」という意味があります。 「須」は、音読みで「す」と読みます。 「須」の意味は、「まつ・まちうける」または、「もちいる・もとめる」という意味があり、「必須」の「須」は「もちいる・もとめる」という意味で使用されています。
「必須」の意味は「なくてはならないこと・どうしても必要なこと」です。 「かならず」という意味のある「必」と、「もちいる・もとめる」という意味のある「須」を合わせた言葉です。 つまり、「必ず用いるべきこと」という意味になります。 例えば、「~は必須です」というような使い方をすると「~は必ず必要」という意味になります。 「須」は、元々、男の人の「髭」を表す漢字で、「髭は男の人に必要なもの」ことから、「必要とする」という意味合いで使用されるようになったと言われています。
「必須」の主な言い回しは「必須○○」や「必須である」などです。 「必須である」は、「必ず必要である」という意味で、「~は必須である」というような使い方をします。 「必須〇〇」は、例えば「必須事項」のように「必須」の後に「必要なもの」を入れて使用します。 主な言い回しは 必須事項 必須科目 必須要項 必須条件 などです。 使い方は例文を参考にしてください。
「必須条件」は絶対に必要となる事柄という意味です。 例えば、何かを登録する為に必ず満たしているべき条件などのことを、必須条件といいます。 「必須」とは、「必ず必要なこと」という意味なので、「必須条件」をクリアしていないと成り立たないといった場面で使用されます。
「~の必須アイテム!」というような言葉をよく見かけると思いますが、「必須アイテム」とは「必ずなくてはならない物」という意味で使用されます。 例えば、長時間外を歩く旅行では、日焼け止めを必ず持っていくという人が多いと思いますが、日焼け止めなど「必ず持っていく」というようなものを「旅行の必須アイテム」といいます。 旅行以外の場面でも、普段から必ず持ち歩いているものや、自分的に絶対にこれがないとダメなんだ!というようなこだわりのアイテムを「普段の必須アイテム」というようにいいます。 「必ず必要」という意味である「マスト」という英語表現を用いて「マストアイテム」といったりもします。
「必須アミノ酸」と「必須脂肪酸」は、食事などから摂取する必要のある栄養分のことです。 「必須アミノ酸」は「ひっすあみのさん」と読みます。 アミノ酸はタンパク質を構成する物質で、動物内で十分な栄養分として接種できなかた分を摂取する必要のあるアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。 「必須脂肪酸」は、「ひっすしぼうさん」と読みます。 「必須脂肪酸」とは、体内で他の脂肪酸から合成できない、摂取する必要がある脂肪酸のことです。 食品や健康食品などで見かけることが多い言葉です。
▶「必須」・・・「なくてはならないこと・どうしても必要なこと」 ▶「必要」・・・「なくてはならないこと」「どうしてもしなければならないこと」 ▶「必至」・・・「必ずそうなること(至ること)・そうなることが避けられないこと」 ▶「必死」・・・「死ぬ覚悟で全力をつくすこと」
「必要」は、「無かったら役にたたない」という意味であり、「必須」は「必ずなくてはならない」という意味です。 「必須」のほうが「必要」よりも重要度が高い言葉です。 「必至」は、「必ずそうなること」を意味していて、「必死」は「そうなる為に死に物狂いになる」という意味です。
「必要」の意味は「なくてはならないこと」「しなければならないこと」です。 「必」には「かならず」という意味があり、「要」は「いる・もとめる」という意味がある言葉です。 例えば、「時間に遅れていた為走る必要があった」は、「時間に遅れている為、走る必要がある」というニュアンスになります。 「必要」は「物や行為」に対して使われる言葉です。
「必至」の意味は「必ずそうなること」です。 「至」は「至る」という漢字で、「行き着く、到着する」という意味があります。 つまり、「必ずそうなうこと」「そうなることを避けられないこと」を意味しているということです。 「どうなるか結果がわかっていること、予測できること」に対して「○○となるのは必至である」といった使い方をします。
「必死」の意味は、「死に覚悟で全力をつくすこと」です。 「必死」は「必ず死ぬ」と書いて「必死」ですが、「必ず死ぬこと」というよりは、「死に物狂いであること」「死ぬ覚悟で全力を尽くすこと」というような意味で使われます。 「必死になる」「必死だ」といった使い方をします。
「須要」は「しゅよう」と読みます。 「須要」の意味は「なくてはならないこと・どうしても必要なこと」です。 「須要の条件」というような使い方をします。
「至要」は「しよう」と読みます。 「至要」の意味は、「きわめて需要であること」です。 「この植えなく重要であること」「至要」といいます。
「不可欠」は「ふかけつ」と読みます。 「不可欠」の意味は「必要なこと・なくてはならないこと」です。 「欠くことのできないこと」を「不可欠」と言います。
「必需」は「ひつじゅ」と読みます。 「必需」の意味は「どうしても必要なこと・なくてはならないこと」です。 例えば、「必ず必要な物」という意味で「必需品」というような使い方をします。
「任意」は、「にんい」と読みます。 「任意」の意味は「思いのままに任せる」という意味です。 「任」は「まかせる」という意味の言葉で、「意」は「意志」という意味で使用されているので、「その人の自由意志に任せる」といった意味になります。
「随意」とは、「ずいい」と読みます。 「随意」の意味は「束縛や制限を受けないこと」です。 「思いのままであること」を「随意」といいます。
「不要」は「ふよう」と読みます。 「不要」の意味は「必要でないこと」です。 「必要である」という意味の「要」に、「ず・でない・しない」という打消しの意味である「不」がついている言葉です。
「必須」の英語は、
などです。
She failed to raise the required amount of money.
彼女は必須の金額を集めことができなかった。
If you want to apply for Stanford University, math 1C class is mandatory.
スタンフォード大学に願書を出したいなら、数学1Cが必須です。
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「必須」について理解していただけましたでしょうか? ✓「必須」の読み方は「ひっす」「ひっしゅ」「ひっすう」と3つある。 ✓「必須」の意味は「なくてはならないこと・どうしても必要なこと」 ✓「必須」の主な言い回しは「必須○○」「必須である」など