「一応(いちおう)」の意味は、十分満足であるとは言い切れないが、最低限の状態にはなっていることです。「一応確認した」などと使います。「一様(いちよう)」の意味は、全部が同じと言っていいほど、様子が似通っていることです。「一様の形をしている」などと使います。
▶︎「一応」・・・十分満足であるとは言い切れないが、最低限の状態にはなっていること ▶︎「一様」・・・全部が同じと言っていいほど、様子が似通っていること。違いがなく普通であるさま
「一応」は<いちおう>と読みます。 他にも、「一往」と書くことができます。本来は「一往」と表記するのが正しいですが、一般的には「一応」とすることが多くなりました。 「一応」の意味は、
です。 十分とは言えないものの、最低限の条件は満たしているさまを表しています。 万全な状態ではないものの、多分大丈夫であろうという場合に「一応」を使います。 例えば、「一応出来上がった」「一応見直してみる」「一応完成した」などと言います。 このように、「一応」は「やることはやったけれど微妙だ」という意味合いで、曖昧なイメージの言葉です。 「一応」は「いい加減」というニュアンスが含まれているため、ビジネスシーンでは使いません。 目上の人に向かって「一応確認しました」などと言ってしまうと、「テキトーに確認した」と捉えられる可能性があります。
例文 「ひととおり」という意味
「念のため」という意味
「一様」は<いちよう>と読みます。 「一様」の意味は、
です。 物事がみんな同じような様子であること・世間にありふれていることを表します。 全部同じ様子である場合と、普通である様子を表す場合に「一様」を使います。 例えば、「一様に振り返る」「一様に笑顔である」と言います。これは「皆が同じように振り返る」「皆笑顔である」という意味になります。 このように、主に「一様に◯◯する」「一様な◯◯」という形で用います。 「一様でない」「尋常一様でない」だったら、「普通でない」「当たり前ではない」ということを表します。 「一様」の反対語は「多様」「多彩」です。「色々と異なるさま。異なるものの多いさま」を意味します。
例文 「同一のこと」という意味
「平均的であるさま」という意味
「一応(いちおう)」と「一様(いちよう)」の違いは、「一応」は十分とは言えないものの、最低限の条件は満たしているさまを表す言葉であり、「一様」は物事がみんな同じような様子であることを表す言葉であるということです。 言葉の読み方が似ているので混同されやすいですが、意味が全く違う言葉なので注意が必要です。
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